Clipboard クラス

定義

システムのクリップボードとの間でデータ転送を容易にする静的メソッドを提供します。

public ref class Clipboard abstract sealed
public static class Clipboard
type Clipboard = class
Public Class Clipboard
継承
Clipboard

次の例は、システムクリップボードにデータを追加する方法を示しています。


// For this example, the data to be placed on the clipboard is a simple
// string.
string textData = "I want to put this string on the clipboard.";

// After this call, the data (string) is placed on the clipboard and tagged
// with a data format of "Text".
Clipboard.SetData(DataFormats.Text, (Object)textData);
' For this example, the data to be placed on the clipboard is a simple
' string.
Dim textData As String = "I want to put this string on the clipboard."

' After this call, the data (string) is placed on the clipboard and tagged
' with a data format of "Text".
Clipboard.SetData(DataFormats.Text, CType(textData, Object))

注釈

Windows 用のすべてのアプリケーションはシステム クリップボードを共有するため、別のアプリケーションに切り替えると内容が変更される可能性があります。

クラスで Clipboard 使用できる定義済みの形式の一覧については、 クラスを DataFormats 参照してください。

セキュリティ アラート: セキュリティ上の理由から、次の点に留意する必要があります。

  • 貼り付け操作は、ユーザーが開始する必要があります (Ctrl + V、貼り付けメニュー)。

  • コピーは、ユーザーが選択したコンテンツにのみ使用できます。

  • コピーまたは切り取り時に、部分信頼コードはプレーンテキストと拡張アプリケーション マークアップ言語 (XAML) をクリップボードに配置します。 プレーンテキストには、テキスト、Unicode テキスト、OEM (オブジェクト交換モデル) テキスト、CSV (コンマ区切り値) が含まれます。

  • 貼り付け時に、Windows Presentation Foundation (WPF) は、そのコンテンツのソースが等しく信頼されたサイトまたは信頼されたサイトからの場合、Extensible Application Markup Language (XAML) に貼り付けます。 具体的な内容は次のとおりです。

    • 部分信頼アプリケーションでは、完全信頼アプリケーションから拡張アプリケーション マークアップ言語 (XAML) を貼り付けることができます。

    • 部分信頼アプリケーションでは、部分信頼アプリケーションから拡張アプリケーション マークアップ言語 (XAML) を貼り付けることができます。

    • 完全信頼アプリケーションでは、完全に信頼された別のアプリケーションからのみ XAML を貼り付けることができます。

    • 非Windows Presentation Foundation (WPF) 完全信頼アプリケーションでは、クリップボードの ApplicationTrust 形式を調べ、必要に応じて XAML をサニタイズできます。

メソッド

Clear()

システム クリップボードからすべてのデータを消去します。

ContainsAudio()

WaveAudio データ形式のデータがクリップボードに存在するかどうかを照会します。

ContainsData(String)

指定したデータ形式のデータがクリップボードに存在するかどうかを照会します。

ContainsFileDropList()

FileDrop データ形式のデータがクリップボードに存在するかどうかを照会します。

ContainsImage()

Bitmap データ形式のデータがクリップボードに存在するかどうかを照会します。

ContainsText()

UnicodeText 形式のデータがクリップボードに存在するかどうかを照会します。

ContainsText(TextDataFormat)

テキスト データ形式のデータがクリップボードに存在するかどうかを照会します。

Flush()

Clipboard にあるデータを完全に追加して、そのデータの元のアプリケーションを終了した後でも使用できるようにします。

GetAudioStream()

WaveAudio データ形式のクリップボード データのストリームを返します。

GetData(String)

指定した形式のデータをクリップボードから取得します。

GetDataObject()

クリップボードの内容全体を表すデータ オブジェクトを返します。

GetFileDropList()

クリップボードから取得できるドロップされたファイルのリストを含む文字列コレクションを返します。

GetImage()

BitmapSource 形式のデータを含むクリップボードから Bitmap オブジェクトを返します。

GetText()

クリップボードの UnicodeText データを格納している文字列を返します。

GetText(TextDataFormat)

クリップボードのテキスト データを格納している文字列を返します。

IsCurrent(IDataObject)

指定したデータ オブジェクトをクリップボードの内容と比較します。

SetAudio(Byte[])

クリップボードにオーディオ データ (WaveAudio データ形式) を格納します。 オーディオ データはバイト配列として指定します。

SetAudio(Stream)

クリップボードにオーディオ データ (WaveAudio データ形式) を格納します。 オーディオ データはストリームとして指定します。

SetData(String, Object)

指定したデータを指定した形式でクリップボードに格納します。

SetDataObject(Object)

指定した非永続的なデータ オブジェクトをシステム クリップボードに配置します。

SetDataObject(Object, Boolean)

指定したデータ オブジェクトをシステム クリップボードに配置し、そのデータ オブジェクトをアプリケーションの終了時にクリップボードに残すかどうかを示すブール型パラメーターを受け入れます。

SetFileDropList(StringCollection)

クリップボードに FileDrop データを格納します。 ドロップされたファイルのリストは文字列コレクションとして指定します。

SetImage(BitmapSource)

クリップボードに Bitmap データを格納します。 イメージ データは BitmapSource として指定します。

SetText(String)

クリップボードに UnicodeText データを格納します。

SetText(String, TextDataFormat)

指定したテキスト データ形式でテキスト データをクリップボードに格納します。 格納する UnicodeText データは文字列として指定します。

適用対象

こちらもご覧ください