2022 年リリース サイクル 2 の Dynamics 365 Intelligent Order Management に向けた計画と準備

概要

モダンでオープンなプラットフォーム上に構築された Dynamics 365 Intelligent Order Management は、eコマース、マーケットプレース、モバイル アプリ、および従来のソース (電子データ交換など) を含む、あらゆる受注ソースからの受注をキャプチャするために企業が必要とする柔軟性を提供します。 企業は、200 を超える Microsoft Power Platform コネクタのエコシステムからすぐに使える事前構築済みのコネクタを使用して、自社の倉庫、サードパーティ ロジスティクス プロバイダー、店舗、または仕入先やその他の配送フルフィルメント パートナーによる直送によって、それらの受注を履行できます。

Intelligent Order Management では、統合されたリアルタイムの在庫可視化サービスが活用されています。これは Microsoft Dataverse 上に構築されたマイクロサービスで、高度にスケーラブルかつ拡張可能であり、システム全体の在庫水準を表す単一のグローバル ビューを提供します。 Intelligent Order Management ではまた、分散型注文管理を使用した、各受注に関するリアルタイムのレコメンデーションが提供されます。これにより、受注を正確かつ費用効果の高い方法で履行し、サプライ チェーンの効率を改善して、よりいっそう顧客の期待に応えることができます。

Intelligent Order Management を使用すると、ブランド所有者は受注過程の各ステップをリアルタイムで把握し、カスタマイズ可能な統合されたダッシュボードを通じて、フルフィルメントの分析情報をリアルタイムで得ることができます。これにより、サプライ チェーン チームは制約を克服して運用効率を改善することができます。

2022 年リリース サイクル 2 では次の新機能が予定されています。

• 注文タイプ: 取り寄せ注文とサブスクリプション注文。
• Microsoft Teams のサポート。
• 購入: インバウンド注文を含むようにアウトバウンド サポートを拡張。
• 注文の組み合わせと出荷の分割: 注文を処理するための 1 つまたは複数の倉庫の選択。
• FedEx を利用したセルフサービスの返品。
• 新しいプロバイダー。

Dynamics 365 Intelligent Order Management の 2022 年リリース サイクル 2 の更新情報

投資分野

フルフィルメントの最適化
Dynamics 365 Intelligent Order Management のフルフィルメント最適化エンジンが進化します。 お客様は、時間、距離、コスト戦略に基づいて注文を履行できるようになります。 フルフィルメント最適化エンジンは、AI を搭載し、利用可能なさまざまなフルフィルメント戦略から継続的に学習します。

注文の可視性と分析情報
注文、フルフィルメント、および配送の複雑な機能を監視するには、発生した問題に対して対処できるように、分析情報を提供するシステムが必要です。 Dynamics 365 Intelligent Order Management ソリューションの機能を基盤に、システムの正常性の監視に役立つ拡張機能が提供される予定です。 この機能によってお客様は、注文プロセスで問題を引き起こしているシステムに重点的に対応がとれるようになります。 拡張された機械学習と Power BI 主導型のダッシュボードを通じて、注文のキャプチャ、フルフィルメント、および返品プロセス中に発生したイベントについての分析情報を取得することができます。 この新機能を使用すれば、プロセスの継続的な最適化や顧客ロイヤルティの構築に役立つメトリックを、注意深く監視することができます。

注文タイプ機能
Dynamics 365 Intelligent Order Management では、インバウンド注文シナリオなど、管理できる注文タイプを拡張することで、さまざまな注文ユース ケースを管理するために必要な柔軟性が提供されます。 注文ライフサイクル全体の在庫ビューも利用できます。

このリリース サイクル中に提供される機能セット全体の詳細については、以下の Dynamics 365 Intelligent Order Management のリリース計画をご確認ください。

アプリケーション管理者向け

自動的に有効になる、ユーザー エクスペリエンスに影響を与えるユーザー機能
ユーザーに影響を与える機能は、アプリケーション管理者が確認する必要があります。 これにより、リリース変更管理が容易になり、市場にリリースされた新機能のオンボーディングを成功させることができます。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、自動的に有効化される」とタグ付けされたすべての機能を探してください。

アプリケーション管理者が有効にする必要のある機能
このリリース サイクルには、ユーザーが利用できるように管理者、作成者、またはビジネス アナリストによって有効化または構成される必要のある機能が含まれています。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、管理者、作成者、またはアナリストによる有効化/構成が必要」とタグ付けされたすべての機能を探してください。

Intelligent Order Management を最大限に活用する