トレースを構成する
このトピックでは、Windows Server AppFabric での Windows Communication Foundation (WCF) と Windows Workflow Foundation (WF) のトレースに関して、診断トレースおよび関連する構成オプションを説明します。
System.Diagnostics トレースの構成
AppFabric では、WCF と WF のトレース レベルを個別に構成し、結合したトレース出力を 1 つのファイルに送ることができます。このようなオプションは、サーバー、サイト、またはアプリケーションのスコープで構成できます。AppFabric を使用して System.Diagnostics 設定を構成する場合は、選択したスコープの Web.config ファイルにある <System.Diagnostics>
セクションを有効化して設定します。
.NET Framework の System.Diagnostics 名前空間に定義されている特定のトレース ソース レベルでトレースを生成するように System.Activities および System.ServiceModel トレース ソースを構成できます。AppFabric 内で、使用可能な WCF および WF トレース レベルと出力ファイルを構成できます。次の手順に示すように、[診断トレースとメッセージ ログの構成] ダイアログ ボックスを使用します。WCF と WF のトレースを個別に構成できますが、トレースの出力は両方とも 1 つのトレース ファイルに送られます。WCF と WF のトレース用に別々のトレース ファイルを使用することはできません。ログ ファイルは System.Diagnostics.XMLWriterTraceListener
によって作成され、サービス トレース ビューアー ツール (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=127094) を使用した表示に適しています。
出力をより詳細に設定すると、出力トレース ファイルへの多数の書き込み操作のオーバーヘッドによって、パフォーマンスが低下する傾向があります。問題の切り分けとデバッグのために詳細な設定を使用した場合、通常操作に戻るときは必ずその設定を変更してください。そうしないと、パフォーマンスが大きく低下する可能性があります。トレース レベルの詳細については、「SourceLevels 列挙体」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=168592) を参照してください。
診断トレースの構成
[診断トレースとメッセージ ログの構成] ダイアログ ボックスを使用してトレース レベルとトレース ファイル名を変更する手順は、次のとおりです。
WCF と WF のトレースを構成するには
IIS マネージャーの [接続] ウィンドウで、トレースを構成するスコープ (サーバー、サイト、またはアプリケーション) を選択します。
項目を右クリックし、[WCF サービスと WF サービスの管理] をクリックします。または、操作ウィンドウで [WCF サービスと WF サービスの管理] セクションをクリックします。
[構成] をクリックします。[WF と WCF の構成] ダイアログ ボックスが表示されます。[監視] タブをクリックします。
[監視] タブの [診断トレースとメッセージ ログの構成] で、[構成] をクリックします。[診断トレースとメッセージ ログの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。
WCF と WF のトレース設定を選択し、使用するログ ファイルを選択します。
ヒント
WCF と WF のトレースを個別に構成し、しかも両方のトレースの出力を 1 つのトレース ファイルに送ることができます。WCF と WF のトレース用に別々のトレース ファイルを使用することはできません。
[OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、変更を保存します。
関連項目
参照
サーバー、サイト、またはアプリケーションの WCF と WF の構成: 監視 タブ
概念
その他のリソース
2011-12-05