アプリケーションとサービスの構成

ここでは、WCF または WF サービスの構成、およびこれらのサービスに基づいて構築されたアプリケーションを管理するための、AppFabric 管理ツールでのさまざまなオプションについて説明します。サービスおよびアプリケーションを構成するための IIS マネージャーの AppFabric 拡張機能の使用、および同じことを行うための AppFabric コマンドレットの使用などに関するトピックが含まれます。IIS マネージャーの [AppFabric 構成] ダイアログ ボックスだけを使用して、WCF または WF サービスの構成の多くの部分を設定できます。AppFabric コマンドレットを使用すると、コマンド ラインまたは自動化されたスクリプトから、サービスまたはアプリケーションの構成を設定できます。

AppFabric では、サービスおよびアプリケーションは次のように定義されます。

サービス: エンドポイントをとおしてコントラクトを公開する、実行の自律的な単位 (またはアプリケーションの実行可能なコンポーネント) です。エンドポイントはメッセージベースのプロトコルを使用して呼び出すことができます。

アプリケーション: ビジネスの目標を実現するサービスの集合です。AppFabric では、WCF サービスおよび WF サービスとして実装されたアプリケーションをホストします。

これらのツールを使用してサービスまたはアプリケーションの構成を設定すると、Web.config ファイル (および、一部の設定については ApplicationHost.config ファイル) が変更されます。構成ファイルの詳細については、「Windows Server AppFabric での構成プロセス」を参照してください。

.NET Framework 3.x サービスの構成

AppFabric は、WCF、WF、およびその他の部分に関する .NET Framework 4 での機能向上を利用して、サービスに対する堅牢なホスト環境を提供します。そのため、AppFabric には、.NET Framework 4 ではないアプリケーション プールでホストされているサービスを編集するための機能は用意されていません。.NET Framework 4 以外でホストされるサービスの場合、[操作] ウィンドウの "構成" アクションは無効になります。互換性のため、ユーザー インターフェイスでは .NET Framework 4 アプリケーション プールでホストされている .NET Framework 3.x サービスを構成できるようになっています。

警告

.NET Framework 3.x サービス アプリケーションの構成ファイルを変更すると、不適切な設定により .NET Framework 4 アプリケーション プールでインスタンス化できない可能性があります。

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  2011-12-05