Connection の実装

Connection オブジェクトは、データベース接続または同様のリソースを表します。.NET Framework データ プロバイダを使用するユーザーは、最初に Connection オブジェクトを実装します。このオブジェクトは、データベース サーバーとの接続の表現に適しています。ただし、同様の動作を行うエンティティは、IDbConnection として公開できます。

実装において、Commands の実行前に Connection が作成されて開かれることを確認してください。実装がクライアントに対して接続を暗黙的に開始および終了するのではなく、クライアントが接続の開始と終了を明示的に実行する必要がある点を確認してください。接続の取得時にセキュリティ チェックを実行してください。.NET Framework データ プロバイダの他のクラスに対して既存の接続を要求すると、データ ソースを操作するときに必ずセキュリティ チェックが実行されます。

使用する接続のプロパティは、接続文字列として表されます。.NET Framework データ プロバイダでは、OLE DB によって定義された名前と値の組み合わせを使用して ConnectionString プロパティをサポートすることを強くお勧めします。プロバイダで接続を参照するときには、.NET Framework Data Provider for SQL Server と .NET Framework Data Provider for OLE DB によって使用される名前と同じ名前をできる限り使用します。これにより、複数のプロバイダ間で統一をとることができます。詳細については「ConnectionString プロパティ」と MSDN Library (https://msdn.microsoft.com/library) にある『OLE DB Programmer's Guide』を参照してください。

Connection オブジェクトの取得はパフォーマンスを低下させる可能性が高いため、接続をプールしておくなど、このような悪影響をできるだけ抑えるための処置を行う必要が生じる場合もあります。

IDbConnection の実装には、少なくとも既定のコンストラクタと接続文字列をとるコンストラクタが必ず含まれています。

次に示すトピックでは、Connection オブジェクト実装のサンプル コードが示されています。

Visual Basic 実装のサンプルについては、次のファイルを参照してください。

C# 実装のサンプルについては、次のファイルを参照してください。

参照

.NET Framework データ プロバイダの実装 | サンプル .NET Framework データ プロバイダ