IConvertible インターフェイス
実装参照の値または値型を、値と等価な共通言語ランタイム型に変換するメソッドを定義します。
IConvertible 型は CLS との互換性がありません。CLS との互換性に関する詳細については 「共通言語仕様の概要」 を参照してください。
この型のすべてのメンバの一覧については、IConvertible メンバ を参照してください。
<CLSCompliant(False)>
Public Interface IConvertible
[C#]
[CLSCompliant(false)]
public interface IConvertible
[C++]
[CLSCompliant(false)]
public __gc __interface IConvertible
[JScript]
public
CLSCompliant(false)
interface IConvertible
IConvertible を実装するクラス
| クラス | 説明 |
|---|---|
| DBNull | null 値を表します。 |
| Enum | 列挙体の基本クラスを提供します。 |
| String | テキスト、つまり一連の Unicode 文字を表します。 |
解説
このインターフェイスには、実装型のインスタンスの値を、値と等価な共通言語ランタイム型に変換するメソッドが用意されています。共通言語ランタイム型には、 Boolean 、 SByte 、 Byte 、 Int16 、 UInt16 、 Int32 、 UInt32 、 Int64 、 UInt64 、 Single 、 Double 、 Decimal 、 DateTime 、 Char 、および String があります。
共通言語ランタイム型への意味をなす変換が存在しない場合、特定のインターフェイス メソッドの実装は InvalidCastException をスローします。たとえば、このインターフェイスがブール型で実装される場合は、ブール型に対して意味をなす等価な DateTime が存在しないため、 ToDateTime メソッドの実装は例外をスローします。
共通言語ランタイムは、通常 Convert クラスを通じて IConvertible インターフェイスを公開します。共通言語ランタイムは、「 明示的なインターフェイスの実装のチュートリアル 」で、内部的に IConvertible インターフェイスを使用して、 Convert クラスと基本の共通言語ランタイム型の変換をサポートするために使用するコードを簡易化しています。
IConvertible インターフェイスに加えて、.NET Framework には、ユーザー定義データ型をその他のデータ型に変換するための型コンバータと呼ばれるクラスがあります。詳細については、「 一般的な型変換 」を参照してください。
必要条件
名前空間: System
プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ, .NET Compact Framework - Windows CE .NET
アセンブリ: Mscorlib (Mscorlib.dll 内)