Single 構造体
単精度浮動小数点数を表します。
この型のすべてのメンバの一覧については、Single メンバ を参照してください。
System.Object
System.ValueType
System.Single
<Serializable>
Public Structure Single Implements IComparable, IFormattable, IConvertible
[C#]
[Serializable]
public struct Single : IComparable, IFormattable, IConvertible
[C++]
[Serializable]
public __value struct Single : public IComparable, IFormattable, IConvertible
[JScript] JScript では、.NET Framework の構造体を利用することができます。ただし、独自に定義することはできません。
スレッドセーフ
この型の public static (Visual Basicでは Shared) のすべてのメンバは、マルチスレッド操作で安全に使用できます。インスタンスのメンバの場合は、スレッドセーフであるとは限りません。
解説
Single 値型は、-3.402823e38 から +3.402823e38 までの単精度 32 ビット数と、正の 0 または負の 0、 PositiveInfinity 、 NegativeInfinity 、および非数 (NaN) を表します。
Single は、2 進の浮動小数点演算に関する IEC 60559:1989 (IEEE 754) 規格に準拠しています。
Single は、この型の複数のインスタンスを比較したり、インスタンスの値を文字列形式に変換したり、数値の文字列形式をこの型のインスタンスに変換するためのメソッドを提供します。
書式指定コードで値型の文字列形式を制御する方法については、「 書式設定の概要 」を参照してください。この型は、 IComparable 、 IFormattable インターフェイス、および IConvertible インターフェイスを実装します。この型の明示的な IConvertible インターフェイス メンバの実装の代わりに、 Convert クラスを使用します。
二項演算の実行時に、一方のオペランドが Single または Double の浮動小数点型である場合、もう一方のオペランドは整数型または浮動小数点型である必要があります。この演算は、次のように評価されます。
- 一方のオペランドが整数型の場合、そのオペランドはもう一方のオペランドに合わせて浮動小数点型に変換されます。
- 次に、一方のオペランドが Double である場合には、もう一方のオペランドが Double に変換され、演算は少なくとも Double の範囲および精度を使用して実行されます。数値演算の場合、結果の型は Double になります。
- それ以外の場合、演算は少なくとも Single 型の範囲および精度を使用して実行され、数値演算の結果の型は Single になります。
代入演算子を含む浮動小数点演算子は、例外をスローしません。その代わり、例外状況での浮動小数点演算の結果は、次に説明するように 0、無限大、または NaN になります。
- 浮動小数点演算の結果が変換先の形式に対して小さすぎる場合、演算結果は 0 になります。
- 浮動小数点演算の結果の絶対値が変換先の形式に対して大きすぎる場合、演算結果は正の数か負の数かによって PositiveInfinity または NegativeInfinity になります。
- 浮動小数点演算が無効な場合、演算結果は NaN になります。
- 浮動小数点演算の一方または両方のオペランドが NaN の場合、演算結果は NaN になります。
必要条件
名前空間: System
プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ, .NET Compact Framework - Windows CE .NET
アセンブリ: Mscorlib (Mscorlib.dll 内)