Control.QueryAccessibilityHelp イベント
AccessibleObject がユーザー補助アプリケーションにヘルプを提供したときに発生します。
Public Event QueryAccessibilityHelp As _
QueryAccessibilityHelpEventHandler
[C#]
public event QueryAccessibilityHelpEventHandler QueryAccessibilityHelp;
[C++]
public: __event QueryAccessibilityHelpEventHandler* QueryAccessibilityHelp;
[JScript] JScript では、このクラスで定義されているイベントを処理できます。ただし、独自に定義することはできません。
イベント データ
イベント ハンドラが、このイベントに関連するデータを含む、QueryAccessibilityHelpEventArgs 型の引数を受け取りました。次の QueryAccessibilityHelpEventArgs プロパティには、このイベントの固有の情報が記載されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
HelpKeyword | 指定したコントロールのヘルプ キーワードを取得または設定します。 |
HelpNamespace | ヘルプ ファイルの名前を指定する値を取得または設定します。 |
HelpString | AccessibleObject に対してどのヘルプを取得するかを定義している文字列を取得または設定します。 |
解説
F1 キーを押すことによって、アクセス可能なオブジェクトでユーザーがヘルプを呼び出すことができるようにするには、 HelpProvider クラスを使用する必要があります。 HelpProvider を使用すると、 QueryAccessibilityHelpEventArgs オブジェクトの完全な情報が提供されます。イベント処理の詳細については、「 イベントの利用 」を参照してください。
使用例
[Visual Basic, C#, C++] ユーザー補助情報を公開する AccessibleObject クラスおよび Control.ControlAccessibleObject クラスを使用して、ユーザー補助対応のチャート コントロールを作成する方法の例を次に示します。コントロールは、凡例に沿って 2 つの曲線をプロットします。 ControlAccessibleObject から派生された ChartControlAccessibleObject
クラスは、チャート コントロールの独自のユーザー補助情報を提供することを目的として、 CreateAccessibilityInstance メソッドで使用します。チャートの凡例は実際の Control ベースのコントロールではなく、チャート コントロールによって描画されるため、組み込みのユーザー補助情報は含まれていません。このため、 ChartControlAccessibleObject
クラスは、 GetChild メソッドをオーバーライドして、凡例の各部分のユーザー補助情報を表す CurveLegendAccessibleObject
を返します。ユーザー補助対応のアプリケーションでこのコントロールが使用された場合、このコントロールは必要なユーザー補助情報を提供できます。
[Visual Basic, C#, C++] QueryAccessibilityHelp イベントの扱い方を次のコード例に示します。コード例全体については、 AccessibleObject クラスの概要を参照してください。
' Handle the QueryAccessibilityHelp event.
Private Sub ChartControl_QueryAccessibilityHelp(sender As Object, _
e As System.Windows.Forms.QueryAccessibilityHelpEventArgs) Handles MyBase.QueryAccessibilityHelp
e.HelpString = "Displays chart data"
End Sub
[C#]
// Handles the QueryAccessibilityHelp event.
private void ChartControl_QueryAccessibilityHelp(object sender,
System.Windows.Forms.QueryAccessibilityHelpEventArgs e)
{
e.HelpString = "Displays chart data";
}
[C++]
// Handles the QueryAccessibilityHelp event.
private:
void ChartControl_QueryAccessibilityHelp(Object* /*sender*/,
System::Windows::Forms::QueryAccessibilityHelpEventArgs* e) {
e->HelpString = S"Displays chart data";
}
[JScript] JScript のサンプルはありません。Visual Basic、C#、および C++ のサンプルを表示するには、このページの左上隅にある言語のフィルタ ボタン をクリックします。
必要条件
プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ
参照
Control クラス | Control メンバ | System.Windows.Forms 名前空間 | GetHelpTopic