Element 要素のバインディング サポート

このトピックの対象は、レガシ テクノロジに特定されています。XML Web サービスと XML Web サービス クライアントは以下を使用して作成してください。 Windows Communication Foundation.

.NET Framework では、<element> 要素のバインディングをサポートしています。

説明

XML スキーマ仕様では、要素を、複合型定義内でローカルで宣言するか、ルート <schema> 要素の子としてグローバルに宣言できます。要素がグローバルに宣言されている場合、その要素は、ref 属性を使用して複数の複合型定義内から参照できます。

要素をローカルに宣言するコード例を次に示します。

<xsd:complexType name="UnitType">
  <xsd:sequence>
   <xsd:element name="name" type="xsd:string"/>
  </xsd:sequence>
</xsd:complexType>

同じ要素をグローバルに宣言し、参照するコード例を次に示します。

<xsd:element name="name" type="xsd:string"/>
<xsd:complexType name="UnitType">
  <xsd:sequence>
    <xsd:element ref="name"/>
  </xsd:sequence>
</xsd:complexType>

XML スキーマ複合型から .NET Framework 型を生成するとき、Xsd.exe は、ローカルに宣言された要素と、グローバルに宣言された要素の参照とを区別しません。ただし、グローバル要素がスキーマのターゲット名前空間以外の名前空間で宣言されている場合は別です。

同じ名前空間での参照

Xsd.exe では同じ名前空間内の要素を区別しないため、XML スキーマからクラスに変換し、XML スキーマに変換し直した場合、グローバル要素に対するすべての参照はローカル要素に置き換えられます。

参照先のグローバル要素のデータ型に .NET Framework 型への自動バインディングが既に存在する場合、Xsd.exe では、そのデータ型に対応する新しい型は作成されません。その結果、グローバル要素宣言は、作成し直された XML スキーマで参照されないだけでなく、宣言自体がなくなります。

注 :
すべての組み込み XML スキーマ データ型には、.NET Framework 型への自動バインディングが存在します。また、スキーマで定義されている単純型は、1 つの例外を除き、カスタム型ではなく .NET Framework 型にバインドされます。1 つの例外とは、文字列型の列挙定数に関するバインディングです。この例外の詳細については、<enumeration> 要素を参照してください。

注 :
スキーマ定義の単純型のサポート詳細情報制限ファセットを表す各 <restriction> 要素を参照してください。

別の名前空間への参照

参照されているグローバル宣言が異なる名前空間に属している場合、Xsd.exe は、生成されたフィールドに適用された XmlElementAttribute 属性の Namespace プロパティを使用して、名前空間を指定します。この特別な要素では、次の例に示すように、XmlTypeAttribute 属性や、時には XmlRootAttribute 属性を使用してクラス レベルで指定された名前空間が、Namespace プロパティを使用して指定された名前空間によってオーバーライドされます。

[System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute(Namespace="http://example.org/elem")]
public string Text;

<import> 要素を使用して、追加の名前空間が XML スキーマ定義にインポートされます。

グローバル要素宣言の作成

アセンブリ内の一連のクラスから XML スキーマ ドキュメントを生成するとき、Xsd.exe は、アセンブリ内の型定義から <complexType> 定義または <simpleType> 定義を生成するたびに、グローバル <element> 宣言を生成します。

この最初の例では、Xsd.exe でグローバル要素を処理するときに、この要素がこの要素への参照を含む名前空間と同じターゲット名前空間で定義されている場合の処理方法を示します。

入力 XML スキーマ ドキュメント。

<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" 
      xmlns="http://example.org/" targetNamespace="http://example.org/" elementFormDefault="qualified">
  <xsd:element name="Text" type="xsd:normalizedString"/>
  <xsd:complexType name="Branch">
    <xsd:sequence>
      <xsd:element name="children" type="xsd:token" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
      <xsd:element ref="Text" />
    </xsd:sequence>
    <xsd:attribute name="key" type="xsd:token"/>
  </xsd:complexType>
  <xsd:element name="branch" type="Branch"/>
</xsd:schema>

上記の XML スキーマ ドキュメントから生成される C# クラス。

[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlRootAttribute("branch", Namespace="http://example.org/", IsNullable=false)]
public class Branch {
        
    [System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("children", DataType="token")]
    public string[] children;
        
    [System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute(DataType="normalizedString")]
    public string Text;
        
    [System.Xml.Serialization.XmlAttributeAttribute(DataType="token")]
    public string key;
}

上記の C# ソースからコンパイルされたアセンブリから生成される XML スキーマ ドキュメント。

<xs:schema xmlns:tns="http://example.org/" elementFormDefault="qualified" targetNamespace="http://example.org/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
  <xs:element name="branch" type="tns:Branch" />
  <xs:complexType name="Branch">
    <xs:sequence>
      <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" name="children" type="xs:token" />
      <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" name="Text" type="xs:normalizedString" />
    </xs:sequence>
    <xs:attribute name="key" type="xs:token" />
  </xs:complexType>
</xs:schema>

上記の生成された XML スキーマでは、もともとグローバルに宣言されていた Text 要素がローカル要素になっています。

2 番目の例は、要素が別の名前空間で定義されている場合に、Xsd.exe がグローバル要素への参照を処理する方法を示しています。この例では、別の XSD ファイル内にある 2 番目の名前空間をインポートするために、<import> 要素を使用します (インポートする .xsd ファイルの場所は、<import> 要素の schemaLocation 属性では指定されていません。その代わり、ファイルは、追加のコマンド ライン引数として指定されます)。

入力として使用される最上位の XML スキーマ ドキュメント。

<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified"
      xmlns="http://example.org/" targetNamespace="http://example.org/" xmlns:elem="http://example.org/elem">
  <xsd:import  namespace="http://example.org/elem" />
  <xsd:complexType name="Branch">
    <xsd:sequence>
      <xsd:element name="children" type="xsd:token" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />
      <xsd:element ref="elem:Text" />
    </xsd:sequence>
    <xsd:attribute name="key" type="xsd:token"/>
  </xsd:complexType>
  <xsd:element name="branch" type="Branch"/>
</xsd:schema>

入力として使用されるインポート済み XML スキーマ ドキュメント。

<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" 
      xmlns="http://example.org/elem" targetNamespace="http://example.org/elem">
  <xsd:element name="Text" type="xsd:normalizedString"/>
</xsd:schema>

上記の 2 つの XML スキーマ ドキュメントから生成される C# クラス。

[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlRootAttribute("branch", Namespace="http://example.org/", IsNullable=false)]
public class Branch {
        
    [System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("children", DataType="token")]
    public string[] children;
        
    [System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute(Namespace="http://example.org/elem", DataType="normalizedString")]
    public string Text;
        
    [System.Xml.Serialization.XmlAttributeAttribute(DataType="token")]
    public string key;
}

上記の C# ソースからコンパイルされたアセンブリから生成されるトップレベルの XML スキーマ ドキュメント。

<xs:schema xmlns:tns="http://example.org/" elementFormDefault="qualified" targetNamespace="http://example.org/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
  <xs:import namespace="http://example.org/elem" />
  <xs:element name="branch" type="tns:Branch" />
  <xs:complexType name="Branch">
    <xs:sequence>
      <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" name="children" type="xs:token" />
      <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" xmlns:q1="http://example.org/elem" ref="q1:Text" />
    </xs:sequence>
    <xs:attribute name="key" type="xs:token" />
  </xs:complexType>
</xs:schema>

上記の C# ソースからコンパイルされたアセンブリから生成されるインポート済み XML スキーマ ドキュメント。

<xs:schema xmlns:tns="http://example.org/elem" elementFormDefault="qualified" targetNamespace="http://example.org/elem" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
  <xs:element name="Text" type="xs:normalizedString" />
</xs:schema>

Abstract 属性

グローバル要素の宣言には abstract 属性を指定できます。ローカル要素では指定できません。

要素を abstract と宣言 (abstract="true") すると、代替グループを使用して強制的に代替されます。要素が abstract でない場合、代替はオプションです。

代替されるグローバル要素を head 要素と呼びます。ローカル要素宣言で ref 属性を使用して head 要素を参照している場合は、任意のグローバルな代替要素を代わりに使用できます。詳細については、次のトピックを参照してください。 substitutionGroup 属性を参照してください。

代替要素が派生データ型のメンバーであり、(その head 要素の型に対応する <complexType> 定義が abstract 宣言されているのではなく) その head 要素自体が abstract 宣言されている場合、その XML インスタンス ドキュメントの任意の場所でその基本型を使用できます。ただし、代替が行われる場所では使用できません。

XML スキーマ ドキュメントからソース コードを生成するとき、Xsd.exe は、head 要素のデータ型に対応する型を生成します。この型には、Item という名前のフィールドが含まれます。Xsd.exe は、このフィールドに対して、1 つの代替につき 1 つの XmlElementAttribute 属性を適用します。各属性には名前を識別する情報が設定され、その代替要素に派生された型が含まれる場合には、その型の情報が設定されます。代替要素で head 要素と同じデータ型を使用する場合は、XmlChoiceIdentifierAttribute 属性も適用する必要があります。詳細については、次のトピックを参照してください。<choice> 要素を参照してください。

abstract head 要素への参照から生成されたサンプル フィールド Item のコード例を次に示します。

[System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("derivedAInstance", typeof(DerivedTypeA))]
[System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("derivedBInstance", typeof(DerivedTypeB))]
public MyBaseType Item;

派生したデータ型のメンバーである代替要素を使用している場合、XML シリアル化は、派生型のいずれかのインスタンスがそのフィールドに割り当てられている場合にのみ可能です。その head 要素に対応する基本型のインスタンスが代入されている場合は、XmlSerializer クラスでシリアル化することはできません。

逆変換では、Xsd.exe が、代替要素ごとの <element> 要素をメンバーとする <choice> 要素を生成し、head 要素を表す <element> 要素は生成しません。各要素は複合型定義内で別々に定義され、ref 参照は使用されません。

注 :
abstract head 要素を指定する ref 属性を含むローカル <element> 宣言では、Xsd.exe が maxOccurs 属性を無視します。

注 :
MyBaseType 型の head 要素に対する次の宣言について考えます。

<xsd:element ref="baseInstance" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />

注 :
前の宣言に対して、Xsd.exe は引き続き、次のフィールドを作成します (属性は省略されます)。

public MyBaseType Item;

注 :
入力 XML スキーマ内でグローバルに宣言された要素がすべて abstract と宣言されている場合、Xsd.exe ではクラスを作成できません。

例: Abstract 属性

入力 XML スキーマ ドキュメント。

<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" 
      targetNamespace="http://example.org/" xmlns="http://example.org/" elementFormDefault="qualified">
  <xsd:element name="baseInstance" type="MyBaseType" abstract="true"/>

  <xsd:complexType name="MyBaseType">
    <xsd:sequence>
      <xsd:element name="Field1" type="xsd:string"/>
      <xsd:element name="Field2" type="xsd:string"/>
    </xsd:sequence>
  </xsd:complexType>

  <xsd:element name="derivedAInstance" type="DerivedTypeA" substitutionGroup="baseInstance" />
  <xsd:complexType name="DerivedTypeA">
    <xsd:complexContent>
      <xsd:extension base="MyBaseType">
         <xsd:attribute name="ExtraInfoForA" type="xsd:string"/>
      </xsd:extension>
    </xsd:complexContent>
  </xsd:complexType>

  <xsd:element name="derivedBInstance" type="DerivedTypeB" substitutionGroup="baseInstance" />
  <xsd:complexType name="DerivedTypeB">
    <xsd:complexContent>
      <xsd:extension base="MyBaseType">
         <xsd:attribute name="ExtraInfoForB" type="xsd:string"/>
      </xsd:extension>
    </xsd:complexContent>
  </xsd:complexType>

  <xsd:element name="myThings" type="MyThingsType" />
  <xsd:complexType name="MyThingsType">
    <xsd:sequence>
      <xsd:element ref="baseInstance" />
    </xsd:sequence>
  </xsd:complexType>
</xsd:schema>

上記の XML スキーマ ドキュメントから生成される C# クラス。

[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlRootAttribute("derivedAInstance", Namespace="http://example.org/", IsNullable=false)]
public class DerivedTypeA : MyBaseType {
        
    [System.Xml.Serialization.XmlAttributeAttribute()]
    public string ExtraInfoForA;
}
    
[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlIncludeAttribute(typeof(DerivedTypeA))]
[System.Xml.Serialization.XmlIncludeAttribute(typeof(DerivedTypeB))]
public class MyBaseType {
    public string Field1;
        
    public string Field2;
}
    
[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlRootAttribute("derivedBInstance", Namespace="http://example.org/", IsNullable=false)]
public class DerivedTypeB : MyBaseType {
        
    [System.Xml.Serialization.XmlAttributeAttribute()]
    public string ExtraInfoForB;
}
    
[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlRootAttribute("myThings", Namespace="http://example.org/", IsNullable=false)]
public class MyThingsType {       
    [System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("derivedAInstance", typeof(DerivedTypeA))]
    [System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("derivedBInstance", typeof(DerivedTypeB))]
    public MyBaseType Item;
}

上記の C# ソースからコンパイルされたアセンブリから生成される XML スキーマ ドキュメント。

<xs:schema xmlns:tns="http://example.org/" elementFormDefault="qualified" targetNamespace="http://example.org/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
  <xs:complexType name="MyBaseType">
    <xs:sequence>
      <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" name="Field1" type="xs:string" />
      <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" name="Field2" type="xs:string" />
    </xs:sequence>
  </xs:complexType>
  <xs:complexType name="DerivedTypeA">
    <xs:complexContent mixed="false">
      <xs:extension base="tns:MyBaseType">
        <xs:attribute name="ExtraInfoForA" type="xs:string" />
      </xs:extension>
    </xs:complexContent>
  </xs:complexType>
  <xs:complexType name="DerivedTypeB">
    <xs:complexContent mixed="false">
      <xs:extension base="tns:MyBaseType">
        <xs:attribute name="ExtraInfoForB" type="xs:string" />
      </xs:extension>
    </xs:complexContent>
  </xs:complexType>
  <xs:element name="derivedAInstance" type="tns:DerivedTypeA" />
  <xs:element name="derivedBInstance" type="tns:DerivedTypeB" />
  <xs:element name="myThings" type="tns:MyThingsType" />
  <xs:complexType name="MyThingsType">
    <xs:sequence>
      <xs:choice minOccurs="1" maxOccurs="1">
        <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" name="derivedAInstance" type="tns:DerivedTypeA" />
        <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" name="derivedBInstance" type="tns:DerivedTypeB" />
      </xs:choice>
    </xs:sequence>
  </xs:complexType>
</xs:schema> 

SubstitutionGroup 属性

Xsd.exe ツールでは、代替要素が abstract と宣言されている場合にのみ代替グループを認識できます。(前の Abstract Attribute セクションを参照してください。)これを逆変換する場合、Xsd.exe は、代替要素ごとの <element> 要素を含む <choice> 要素を作成します。

SubstitutionGroup 属性: 背景

substitutionGroup 属性を、グローバルに宣言した要素と一緒に使用して、XML インスタンス ドキュメント中のグローバルに宣言された他の要素と置換できることを示します。この属性の値は、代替される要素 (head 要素と呼びます) の名前です。実際には、複合型定義内の <element> 要素で置換される場合があります。この定義内の head 要素は、ref 属性を使用して参照されています。substitutionGroup 属性を付けて宣言する各要素は、head 要素と同じデータ型に属しているか、その派生型に属している必要があります。

代替グループを使用すると、名前が異なる要素およびオプションで、基本型が同じで型の異なる要素を、インスタンス ドキュメントの指定の位置で使用するように設定できます。

入れ子になった代替グループはサポートされていません。つまり、ある代替グループの head 要素として機能する要素を、別の代替グループの代替要素にすることはできません。例:

<xs:element name="Animal" abstract="true"/>
<xs:element name="Mammal" abstract="true" 
    substitutionGroup="tns:Animal"/>
<xs:element name="Dog" type="xs:string" 
    substitutionGroup="tns:Mammal"/>

このスキーマは、Mammal が Dog の head 要素および Animal の代替要素の両方として機能するため、サポートされません。このようなスキーマが検出された場合は、Xsd.exe が Mammal の XmlElementAttribute を生成しないため、Dog が Animal 要素に含まれなくなります。ただし、次の例に示すように、このスキーマを手動で追加すると、この状況に対応できます。

public class PetShop 
{
    private object Animal;
    
    // Apply the XmlElementAttribute to the generated property.
    [System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("Mammal"), 
     System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("Dog")]
    public object Animal {
        get {
            return this.Animal;
        }
        set {
            this.Animal = value;
        }
    }
}

substitutionGroup 属性: 具象 head 要素

head 要素が abstract でない場合は、Xsd.exe が、その head 要素への各 ref 参照を受け取り、その head 要素の XML データ型に対応する型またはその型の配列のフィールドを作成します。配列にするかどうかは、参照元の要素にある maxOccurs 属性の値によって決まります。代替グループに対するすべての参照は失われます。

派生型のオブジェクトをそのフィールドに割り当てて、そのオブジェクトを XmlSerializer クラスでシリアル化することはできますが、この動作は派生型による代替の外部で行われます。代替要素の名前は使用されません。

SubstitutionGroup 属性 : Abstract head 要素

head 要素が abstract の場合、Xsd.exe は、その head 要素のデータ型に対応する型のフィールドを作成します。このフィールドは、Item と名付けられます。Xsd.exe は、このフィールドに対して、1 つの代替につき 1 つの XmlElementAttribute 属性を適用します。各属性には名前を識別する情報が設定され、その代替要素に派生された型が含まれる場合には、その型の情報が設定されます。代替要素で head 要素と同じデータ型を使用する場合は、XmlChoiceIdentifierAttribute 属性も適用する必要があります。<choice> 要素を参照してください。

abstract head 要素に対する参照から生成されるフィールドの例を次に示します。

[System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("derivedAInstance", typeof(DerivedTypeA))]
[System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("derivedBInstance", typeof(DerivedTypeB))]
public MyBaseType Item;

派生型が使用されている場合は、派生型のいずれかのインスタンスがそのフィールドに割り当てられている場合にのみ、XML シリアル化が可能です。その head 要素に対応する基本型のインスタンスが代入されている場合には、XmlSerializer でシリアル化することはできません。

逆変換では、この構造から Xsd.exe が、各代替要素 (head 要素ではなく) の <element> 要素をメンバーとする <choice> 要素を生成します。各要素は複合型定義内で別々に定義され、ref 参照は使用されません。

maxOccurs attribute. abstract head 要素を指定する ref 属性を含むローカル <element> 宣言では、Xsd.exe が maxOccurs 属性を無視します。

MyBaseType 型の head 要素に関する次の宣言について考えます。

<xsd:element ref="baseInstance" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" />

前の宣言に対して、Xsd.exe は引き続き、次のフィールドを作成します (属性は省略されます)。

public MyBaseType Item;

例: SubstitutionGroup 属性

入力 XML スキーマ ドキュメント。

<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" 
      targetNamespace="http://example.org/" xmlns="http://example.org/" elementFormDefault="qualified">
  <xsd:element name="baseInstance" type="MyBaseType" abstract="true"/>

  <xsd:complexType name="MyBaseType">
    <xsd:sequence>
      <xsd:element name="Field1" type="xsd:string"/>
      <xsd:element name="Field2" type="xsd:string"/>
    </xsd:sequence>
  </xsd:complexType>

  <xsd:element name="derivedAInstance" type="DerivedTypeA" substitutionGroup="baseInstance" />
  <xsd:complexType name="DerivedTypeA">
    <xsd:complexContent>
      <xsd:extension base="MyBaseType">
         <xsd:attribute name="ExtraInfoForA" type="xsd:string"/>
      </xsd:extension>
    </xsd:complexContent>
  </xsd:complexType>

  <xsd:element name="derivedBInstance" type="DerivedTypeB" substitutionGroup="baseInstance" />
  <xsd:complexType name="DerivedTypeB">
    <xsd:complexContent>
      <xsd:extension base="MyBaseType">
         <xsd:attribute name="ExtraInfoForB" type="xsd:string"/>
      </xsd:extension>
    </xsd:complexContent>
  </xsd:complexType>

  <xsd:element name="myThings" type="MyThingsType" />
  <xsd:complexType name="MyThingsType">
    <xsd:sequence>
      <xsd:element ref="baseInstance" />
    </xsd:sequence>
  </xsd:complexType>
</xsd:schema>

上記の XML スキーマ ドキュメントから生成される C# クラス。

[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlRootAttribute("derivedAInstance", Namespace="http://example.org/", IsNullable=false)]
public class DerivedTypeA : MyBaseType {
        
    [System.Xml.Serialization.XmlAttributeAttribute()]
    public string ExtraInfoForA;
}
    
[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlIncludeAttribute(typeof(DerivedTypeA))]
[System.Xml.Serialization.XmlIncludeAttribute(typeof(DerivedTypeB))]
public class MyBaseType {
    public string Field1;
        
    public string Field2;
}
    
[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlRootAttribute("derivedBInstance", Namespace="http://example.org/", IsNullable=false)]
public class DerivedTypeB : MyBaseType {
        
    [System.Xml.Serialization.XmlAttributeAttribute()]
    public string ExtraInfoForB;
}
    
[System.Xml.Serialization.XmlTypeAttribute(Namespace="http://example.org/")]
[System.Xml.Serialization.XmlRootAttribute("myThings", Namespace="http://example.org/", IsNullable=false)]
public class MyThingsType {       
    [System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("derivedAInstance", typeof(DerivedTypeA))]
    [System.Xml.Serialization.XmlElementAttribute("derivedBInstance", typeof(DerivedTypeB))]
    public MyBaseType Item;
}

上記の C# ソースからコンパイルされたアセンブリから生成される XML スキーマ ドキュメント。

<xs:schema xmlns:tns="http://example.org/" elementFormDefault="qualified" targetNamespace="http://example.org/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
  <xs:complexType name="MyBaseType">
    <xs:sequence>
      <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" name="Field1" type="xs:string" />
      <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" name="Field2" type="xs:string" />
    </xs:sequence>
  </xs:complexType>
  <xs:complexType name="DerivedTypeA">
    <xs:complexContent mixed="false">
      <xs:extension base="tns:MyBaseType">
        <xs:attribute name="ExtraInfoForA" type="xs:string" />
      </xs:extension>
    </xs:complexContent>
  </xs:complexType>
  <xs:complexType name="DerivedTypeB">
    <xs:complexContent mixed="false">
      <xs:extension base="tns:MyBaseType">
        <xs:attribute name="ExtraInfoForB" type="xs:string" />
      </xs:extension>
    </xs:complexContent>
  </xs:complexType>
  <xs:element name="derivedAInstance" type="tns:DerivedTypeA" />
  <xs:element name="derivedBInstance" type="tns:DerivedTypeB" />
  <xs:element name="myThings" type="tns:MyThingsType" />
  <xs:complexType name="MyThingsType">
    <xs:sequence>
      <xs:choice minOccurs="1" maxOccurs="1">
        <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" name="derivedAInstance" type="tns:DerivedTypeA" />
        <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1" name="derivedBInstance" type="tns:DerivedTypeB" />
      </xs:choice>
    </xs:sequence>
  </xs:complexType>
</xs:schema>

[System.ComponentModel.DefaultValueAttribute(-1)]
public int age = -1;

public int age = -1;

使用可能な親要素: <all>、<choice>、<schema>、<sequence>

使用可能な子要素: <annotation>、<complexType>、<key>、<keyref>、<simpleType>、<unique>

参照

リファレンス

XmlSchemaElement