location 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)
子構成設定が適用されるリソースを指定して構成設定をロックすることで、設定が子構成ファイルによりオーバーライドされないようにします。
この要素は、.NET Framework Version 2.0 で追加されました。
<location
allowOverride="True|False"
path="path"
/>
属性および要素
以降のセクションでは、この要素の属性、子要素、および親要素について説明します。
属性
属性 |
説明 |
---|---|
allowOverride |
省略可能な Boolean 型の属性です。 子ディレクトリの Web.config ファイル内の構成設定により構成設定をオーバーライドするかどうかを指定します。 既定値は True. です。 |
path |
省略可能な String 型の属性です。 含まれている構成設定を適用するリソースを指定します。 指定先が存在しない path 属性と共に location を使用すると、構成設定は、現在のディレクトリとそのすべての子ディレクトリに適用されます。 location と共に path 属性を使用せず、allowOverride が False の場合、子ディレクトリの Web.config ファイルによって構成設定を変更することはできません。 |
inheritInChildApplications |
省略可能な Boolean 型の属性です。 Web サイトのルート ディレクトリなどの特定の位置に固有の構成設定が、サブディレクトリに存在するアプリケーションに継承されるかどうかを指定します。 既定値は True. です。 |
子要素
location 要素は、他の要素を囲んで、構成設定を特定のリソースに適用したり、構成設定をロックしたりできます。
親要素
要素 |
説明 |
---|---|
configuration |
共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルで必要なルート要素を指定します。 |
解説
location 要素は、子構成設定が適用されるリソースを指定し、また構成設定のロックに使用することで、設定が子構成ファイルによりオーバーライドされないようにします。
location 要素は、他の要素を囲んで、構成設定を特定のリソースに適用したり、設定をロックしたりできます。 詳細については、「特定のファイルとサブディレクトリの構成」および「構成設定のロック」を参照してください。
使用例
Logon.aspx ページへのアクセスを匿名ユーザーに許可する方法を次のコード例に示します。
<configuration>
<location path="Logon.aspx">
<system.web>
<authorization>
<allow users="?"/>
</authorization>
</system.web>
</location>
</configuration>
指定されたページだけアップロード ファイルの制限を 128 KB に設定する方法を次のコード例に示します。
<configuration>
<location path="UploadPage.aspx">
<system.web>
<httpRuntime maxRequestLength="128"/>
</system.web>
</location>
</configuration>
子ディレクトリの Web.config ファイルによって構成設定が変更されるのを防ぐ方法を次のコード例に示します。
<configuration>
<location allowOverride="false"/>
</configuration>
要素情報
構成セクション ハンドラー |
該当なし |
構成メンバー |
|
構成できる場所 |
Machine.config ルート レベルの Web.config アプリケーション レベルの Web.config 仮想ディレクトリ レベルまたは物理ディレクトリ レベルの Web.config |
要件 |
Microsoft Internet Information Services (IIS) バージョン 5.0、5.1、または 6.0 .NET Framework Version 2.0 Microsoft Visual Studio 2003 または Visual Studio 2005 |
参照
処理手順
方法 : Location の設定を使用して特定のディレクトリを構成する