クライアント チャネル プロパティ

このトピックの対象は、既存のアプリケーションとの下位互換性のために残されているレガシ テクノロジに特定されています。新規の開発には、このトピックを適用しないでください。分散アプリケーションは、現在は Windows Communication Foundation (WCF) を使用して開発する必要があります。

指定できるクライアント チャネル プロパティを次の表に示します。

プロパティ 説明 このプロパティをサポートする型

allowAutoRedirect

サーバー リダイレクトの自動処理が有効かどうかを示すブール値。

HttpChannel

HttpClientChannel

clientConnectionLimit

指定されたサーバーに対して同時に開くことができる接続数を示す整数。既定値は 2 です。

HttpChannel

HttpClientChannel

connectionGroupName

unsafeAuthenticatedConnectionSharing の値が true に設定されている場合に、サーバーで接続グループ名として使用する名前を指定する文字列。unsafeAuthenticatedConnectionSharingtrue に設定されていない場合、このプロパティは無視されます。このプロパティを指定した場合は、この名前が 1 人の認証済みユーザーにのみ割り当てられていることを確認してください。

このプロパティは、Windows 98、Windows NT 4.0、Windows Me、Windows 2000、Windows XP Home Edition、Windows XP Professional、および Windows Server 2003 ファミリの各プラットフォームの .NET Framework Version 1.1 以上でのみサポートされています。

HttpChannel

HttpClientChannel

connectionTimeout

接続が成功するまでの待機時間 (ミリ秒) を指定する整数。0 または -1 の値は、タイムアウトが無期限であることを示します。既定値は、Infinite です。

IpcChannel

IpcClientChannel

credentials

クライアントの ID を表す ICredentials インターフェイスを実装するオブジェクト。

HttpChannel

HttpClientChannel

domain

サーバー チャネルに対して認証を行うときに、username で指定されたユーザー名、および password で指定されたパスワードと組み合わせて使用するドメイン名を指定する文字列。

HttpClientChannel

TcpClientChannel

password

サーバー チャネルに対して認証を行うときに、username で指定されたユーザー名、および domain で指定されたドメインと組み合わせて使用するパスワードを指定する文字列。

HttpClientChannel

TcpClientChannel

proxyName

リモート サーバーに対して呼び出しを行う場合に、プロキシで使用される名前を指定する文字列。既定では、クライアント コンピューターのホスト名が使用されます。

HttpChannel

HttpClientChannel

proxyPort

プロキシがリモート サーバーに対して呼び出しを行うポート番号を指定する整数。既定では、特権を持たない使用可能なポートが実行時に選択されます。

HttpChannel

HttpClientChannel

retryCount

最初に失敗したリモート呼び出しをクライアントが繰り返し試行する回数を指定する整数。既定値は 1 です。

TcpClientChannel

servicePrincipleName

Kerberos 認証の場合に servicePrincipalName を指定する文字列。既定値は、null です。

HttpChannel

HttpClientChannel

TcpChannel

TcpClientChannel

socketCachePolicy

socketCacheTimeout プロパティによって指定される時間が、最後にソケットが使用された時間から計測されるのか、それともソケットが作成された時間から計測されるのかを指定する SocketCachePolicy 列挙体のメンバー。既定値は、Default です。

TcpClientChannel

socketCacheTimeout

TcpClientChannel オブジェクトで維持されるキャッシュからソケットが削除されるまでの時間 (秒) を指定する整数。既定値は 5 秒です。

TcpClientChannel

timeout

要求がタイムアウトになるまでの待機時間 (ミリ秒) を指定する整数。0 または -1 の値は、タイムアウトが無期限であることを示します。既定値は、Infinite です。

HttpChannel

HttpClientChannel

TcpChannel

TcpClientChannel

tokenImpersonationLevel

TokenImpersonationLevel 型の値。このプロパティは、クライアントのサーバーでの認証方法を指定します。secure プロパティが true (Identification の既定値) に設定されていない場合、既定値は None です。

TcpChannel

TcpClientChannel

unsafeAuthenticatedConnectionSharing

高速 NTLM 認証された接続共有を許可するかどうかを示すブール値。この値が true に設定されている場合、connectionGroupName 値は 1 人の認証済みユーザーにのみ割り当てる必要があります。このプロパティは、useAuthenticatedConnectionSharing 値が true に設定されている場合は無視されます。

このプロパティは、Windows 98、Windows NT 4.0、Windows Me、Windows 2000、Windows XP Home Edition、Windows XP Professional、および Windows Server 2003 の各プラットフォームの .NET Framework Version 1.1 以上でのみサポートされています。

HttpChannel

HttpClientChannel

useAuthenticatedConnectionSharing

サーバー チャネルが、受信した各呼び出しを認証するのではなく、認証済みの接続を再利用するかどうかを示すブール値。既定では、useDefaultCredentials 値が true に設定されている場合、この値も true に設定されます。それ以外の場合は、値が false に設定され、サーバーが認証を要求する場合に各呼び出しが認証されます。これは、等価のプログラムにも適用されます。プログラムに適用するには、IDictionary を実装するオブジェクトを作成し、credentials プロパティを CredentialCache.DefaultCredentials に設定して、その値をチャネル シンクに渡すか、ChannelServices.GetChannelSinkProperties メソッドから返された IDictionary を使用します。

この名前と値のペアは、Microsoft Windows 98、Windows NT 4.0、Windows Millennium Edition (Windows Me)、Windows 2000、Windows XP Home Edition、Windows XP Professional、および Windows Server 2003 の各プラットフォームの .NET Framework Version 1.1 以上でのみサポートされています。

HttpChannel

HttpClientChannel

useDefaultCredentials

サーバー チャネルに対して認証を行うときに、現在のスレッドと関連付けられた ID の資格情報が存在するかどうかを指定するブール値。

HttpChannel

HttpClientChannel

username

サーバー チャネルに対して認証を行うときに、password で指定されたパスワード、および domain で指定されたドメインと組み合わせて使用するユーザー名を指定する文字列。

HttpClientChannel

TcpClientChannel

Bb397839.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
Windows 98 および Windows Me では、認証接続グループ名を識別するセキュリティ ID がありません。したがって、これらのプラットフォームには、1 つの接続グループ名が存在します。

Bb397839.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
アプリケーションで ICredentials 実装または明示的な usernamepassword、および domain の各値を HttpClientChannel プロパティで渡す場合は、unsafeAuthenticatedConnectionSharing プロパティを true に設定し、connectionGroupName プロパティを設定して、connectionGroupName 値が 1 人の認証済みユーザーにのみ割り当てられていることを確認することにより、認証接続の共有を有効にできます。

参照

処理手順

方法 : 構成ファイルでチャネルを構成する
方法 : プログラムを使用してチャネルを構成する

リファレンス

リモート処理設定スキーマ

概念

リモート アプリケーションの構成
リモート オブジェクトの設定
リモート オブジェクトの設定