IHostSecurityManager::SetSecurityContext メソッド
現在実行しているスレッドのセキュリティ コンテキストを設定します。
HRESULT SetSecurityContext (
[in] EContextType eContextType,
[out] IHostSecurityContext** ppSecurityContext
);
パラメーター
eContextType
[入力] 共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) がホストに配置するコンテキストの種類を示す EContextType 値のいずれか。ppSecurityContext
[出力] 新しい IHostSecurityContext オブジェクトのアドレスへのポインター。
戻り値
HRESULT |
説明 |
---|---|
S_OK |
SetSecurityContext が正常に終了しました。 |
HOST_E_CLRNOTAVAILABLE |
CLR がプロセスに読み込まれていません。または、CLR がマネージ コードを実行できない状態か、呼び出しを正常に処理できない状態にあります。 |
HOST_E_TIMEOUT |
呼び出しがタイムアウトしました。 |
HOST_E_NOT_OWNER |
呼び出し元がロックを所有していません。 |
HOST_E_ABANDONED |
ブロックされたスレッドまたはファイバーが待機しているイベントがキャンセルされました。 |
E_FAIL |
未知の重大エラーが発生しました。 メソッドから E_FAIL が返される場合、プロセス内で CLR を使用することはできません。 ホスト メソッドへの後続の呼び出しで、HOST_E_CLRNOTAVAILABLE が返されます。 |
解説
CLR は、さまざまな状況で SetSecurityContext を呼び出します。 CLR は、クラスやモジュールのコンストラクター、およびファイナライザーを実行する前に SetSecurityContext を呼び出し、ホストを実行エラーから保護します。 次に、コンストラクターまたはファイナライザーを実行した後で SetSecurityContext をもう一度呼び出し、セキュリティ コンテキストを元の状態にリセットします。 I/O 完了の場合も同様の動作が行われます。 ホストが IHostIoCompletionManager を実装している場合は、ホストが ICLRIoCompletionManager::OnComplete を呼び出した後で、CLR が SetSecurityContext を呼び出します。
ワーカー スレッドの非同期ポイントでは、スレッド プールをホストが実装しているか、CLR が実装しているかに応じて、CLR は、ThreadPool.QueueUserWorkItem 内または IHostThreadPoolManager::QueueUserWorkItem 内で SetSecurityContext を呼び出します。
必要条件
プラットフォーム: 「.NET Framework システム要件」を参照
ヘッダー : MSCorEE.h
ライブラリ: MSCorEE.dll にリソースとして格納されていること
.NET Framework のバージョン: 4、3.5 SP1、3.5、3.0 SP1、3.0、2.0 SP1、2.0
参照
参照
ICLRIoCompletionManager インターフェイス
IHostIoCompletionManager インターフェイス