<httpsTransport>
カスタム バインディングの SOAP メッセージを送信する HTTP トランスポートを指定します。
スキーマの階層
<system.serviceModel>
<bindings>
<customBinding>
<binding>
<httpsTransport>
構文
<httpsTransport
allowCookies=Boolean"
authenticationScheme="Digest/Negotiate/Ntlm/Basic/Anonymous"
bypassProxyOnLocal=Boolean"
hostnameComparisonMode="StrongWildcard/Exact/WeakWildcard"
manualAddressing="Boolean"
maxBufferPoolSize="Integer"
maxBufferSize="Integer"
maxReceivedMessageSize="Integer"
proxyAddress="Uri"
proxyAuthenticationScheme="None/Digest/Negotiate/Ntlm/Basic/Anonymous"
IntegratedWindowsAuthentication: Specifies Windows authentication"
realm="String"
requireClientCertificate=Boolean"
transferMode="Buffered/Streamed/StreamedRequest/StreamedResponse"
unsafeConnectionNtlmAuthentication="Boolean"
....useDefaultWebProxy="Boolean"
/>
属性と要素
以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。
属性
属性 | 説明 |
---|---|
allowCookies |
クライアントが Cookie を受け入れて、それらを今後の要求に反映させるかどうかを指定するブール値です。既定値は false です。 この属性は、Cookie を使用する ASMX Web サービスと対話する場合に使用できます。この方法で、サーバーから返される Cookie を、それ以降のサービスに対するすべてのクライアント要求に自動的にコピーできます。 |
authenticationScheme |
HTTP リスナーにより処理されているクライアント要求の認証に使用するプロトコルを指定します。有効な値は次のとおりです。
既定は Anonymous です。この属性は AuthenticationSchemes 型です。この属性は 1 回だけ設定できます。 |
bypassProxyOnLocal |
ローカル アドレスでプロキシ サーバーをバイパスするかどうかを示すブール値。既定値は false です。 ローカル アドレスは、ローカル LAN またはイントラネット上にあるアドレスです。 Windows Communication Foundation (WCF) は、サービス アドレスが https://localhost で始まる場合は常にプロキシを無視します。 クライアントが同じマシン上のサービスと対話するときにプロキシを経由させる場合は、localhost ではなくホスト名を使用する必要があります。 |
hostnameComparisonMode |
URI の解析に使用する HTTP ホスト名比較モードを指定します。有効な値は次のとおりです。
既定値は StrongWildcard です。この属性は HostnameComparisonMode 型です。 |
manualAddressing |
ユーザーによるメッセージのアドレス指定の管理を有効にするブール値です。このプロパティは、通常、アプリケーションが複数の宛先のどれにメッセージを送信するかを決定するルーターのシナリオで使用されます。 true に設定されている場合、チャネルではメッセージが既にアドレス指定されていると見なされ、他の情報は追加されません。この場合、ユーザーはすべてのメッセージを別個にアドレス指定できます。 false に設定されている場合、既定の Windows Communication Foundation (WCF) アドレス指定機構により、すべてのメッセージのアドレスが自動的に作成されます。 既定値は false です。 |
maxBufferPoolSize |
バッファー プールの最大サイズを指定する正の整数です。既定値は 524288 です。 WCF の多くの部分でバッファーが使用されます。使用するたびに毎回バッファーを作成および破壊すると負荷が高くなります。バッファーのガベージ コレクションも同様です。バッファー プールを使用すると、バッファーをプールから取得して使用し、作業が終わったらプールに戻すことができます。これで、バッファーの作成と破壊のオーバーヘッドを回避できます。 |
maxBufferSize |
バッファーの最大サイズを指定する正の整数です。既定値は 524288 です |
maxReceivedMessageSize |
受信できるメッセージの最大サイズを指定する正の整数。既定値は 65536 です。 |
proxyAddress |
HTTP プロキシのアドレスを指定する URI。useSystemWebProxy が true の場合、この設定を null にする必要があります。既定値は null です。 |
proxyAuthenticationScheme |
HTTP プロキシにより処理されているクライアント要求の認証に使用するプロトコルを指定します。有効な値は次のとおりです。
既定は Anonymous です。この属性は AuthenticationSchemes 型です。 |
realm |
プロキシおよびサーバーで使用するレルムを指定する文字列です。既定値は空の文字列です。 サーバーは、レルムを使用して、保護されたリソースをパーティションに分割します。パーティションごとに、独自の認証方式と承認データベースの両方、またはそのいずれかを指定できます。レルムは、基本認証およびダイジェスト認証だけに使用されます。クライアントが正常に認証されると、その認証は特定のレルムのすべてのリソースに対して有効となります。レルムの詳細については、http://www.ietf.org の RFC 2617 を参照してください。 |
requireClientCertificate |
サーバーがクライアントに HTTPS ハンドシェイクの一部としてクライアント証明書の提供を要求するかどうかを指定するブール値。既定値は false です。 |
transferMode |
メッセージが要求や応答をバッファーするか、ストリーミングするかを指定します。有効な値は次のとおりです。
既定値はバッファーです。この属性は TransferMode 型です。 |
unsafeConnectionNtlmAuthentication |
サーバー上で安全ではない接続共有を有効にするかどうかを指定するブール値です。既定値は false です。有効な場合、NTLM 認証は、TCP 接続ごとに 1 回実行されます。 |
useDefaultWebProxy |
ユーザー固有の設定ではなく、コンピューター全体のプロキシ設定を使用するかどうかを指定するブール値です。既定値は true です。 |
子要素
なし。
親要素
要素 | 説明 |
---|---|
カスタム バインディングのすべてのバインディング機能を定義します。 |
解説
httpsTransport 要素は、HTTPS トランスポート プロトコルを実装するカスタム バインディングを作成する場合の開始点となります。HTTPS は、セキュリティで保護された相互運用性のために使用される主要なトランスポートです。Windows Communication Foundation (WCF) は、他の Web サービス スタックとの相互運用性を保証するために、HTTPS をサポートします。
参照
リファレンス
<customBinding>
HttpsTransportElement
HttpsTransportBindingElement
TransportBindingElement
CustomBinding
その他のリソース
Transports in Windows Communication Foundation
Choosing a Transport
Windows Communication Foundation Bindings
Extending Bindings
Custom Bindings