DataServiceContext クラス

[アーティクル]
04/13/2012

DataServiceContext は、データサービスのランタイムコンテキストを表します。

継承階層

System.Object
System.Data.Services.Client.DataServiceContext

名前空間: System.Data.Services.Client
アセンブリ: Microsoft.Data.Services.Client (Microsoft.Data.Services.Client.dll)

構文

'宣言
Public Class DataServiceContext
'使用
Dim instance As DataServiceContext

public class DataServiceContext

public ref class DataServiceContext

type DataServiceContext =  class end

public class DataServiceContext

DataServiceContext 型は、以下のメンバーを公開しています。

コンストラクター

	名前	説明
	DataServiceContext()	DataServiceContext クラスの新しいインスタンスを初期化します。
	DataServiceContext(Uri)	指定した serviceRoot を使用して、DataServiceContext クラスの新しいインスタンスを初期化します。
	DataServiceContext(Uri, DataServiceProtocolVersion)	指定した serviceRoot を使用し、特定の maxProtocolVersion を対象として、DataServiceContext クラスの新しいインスタンスを初期化します。

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プロパティ

	名前	説明
	AddAndUpdateResponsePreference	データサービスが変更要求に対する応答メッセージでエンティティデータを返すようにクライアントが要求するかどうかを取得または設定します。
	ApplyingChanges	DataServiceContext が追跡対象オブジェクトに現在変更を適用しているかどうかを示す値を取得します。
	BaseUri	対象データサービスのルートを識別する絶対 URI を取得します。
	Credentials	DataServiceContext オブジェクトを使用して作成された各クエリで使用される認証情報を取得または設定します。
	DataNamespace	Atom ペイロードのデータ項目 (メタデータ項目ではない) の XML 名前空間を取得または設定します。
	Entities	現在 DataServiceContext によって追跡されているすべてのリソースの一覧を取得します。
	HttpStack	データサービスにアクセスするときに使用する HTTP 実装の種類を示す値を取得します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントでのみサポートされています。
	IgnoreMissingProperties	型から読み取られたプロパティをクライアント側の型のプロパティにマップする必要があるかどうかを取得または設定します。
	IgnoreResourceNotFoundException	データサービスから 404 エラー (リソースが見つかりません) が返された場合に例外を発生させるかどうかを取得または設定します。
	Links	現在 DataServiceContext オブジェクトによって追跡されているすべての関連付けまたはリンクのコレクションを取得します。
	MaxProtocolVersion	クライアントが使用できる Open Data Protocol (OData) の最大バージョンを取得します。
	MergeOption	データサービスからエンティティを受け取るための同期オプションを取得または設定します。
	ResolveEntitySet	編集リンクや自己リンクの URI から値を特定できない場合にエンティティセット URI を解決するために使用するデリゲートメソッドを取得または設定します。
	ResolveName	エンティティをデータサービスに送信するときにクライアントライブラリによって使用される、既定の型解決方法をオーバーライドする関数を取得または設定します。
	ResolveType	エンティティをデータサービスから受信するときにクライアントライブラリによって使用される、既定の型解決オプションをオーバーライドする関数を取得または設定します。
	SaveChangesDefaultOptions	SaveChanges メソッドによって使用される SaveChangesOptions 値を取得または設定します。
	Timeout	データサービスに対する基になる HTTP 要求に使用されるタイムアウトオプション (秒単位) を取得または設定します。
	TypeScheme	サービスが使用する型スキームを示すために使用される URI を取得または設定します。
	UseDefaultCredentials	データサービスへの要求を認証するために既定の資格情報を使用するかどうかを取得または設定します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントでのみサポートされています。
	UsePostTunneling	ポストトンネルを使用するかどうかを示すブール値を取得または設定します。

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メソッド

	名前	説明
	AddLink	DataServiceContext が追跡しているオブジェクトのセットに、指定されたリンクを追加します。
	AddObject	DataServiceContext が追跡しているオブジェクトのセットに、指定されたオブジェクトを追加します。
	AddRelatedObject	関連オブジェクトをコンテキストに追加し、1 つの要求の 2 つのオブジェクト間のリレーションシップを定義するリンクを作成します。
	AttachLink	エンティティオブジェクト間のリレーションシップを定義する指定されたリンクの追跡を開始するように DataServiceContext に通知します。
	AttachTo(String, Object)	指定されたリソースの追跡を開始するように DataServiceContext に通知し、指定されたリソースセット内のそのリソースの場所を提供します。
	AttachTo(String, Object, String)	指定されたリソースの追跡を開始するように DataServiceContext に通知し、指定されたリソースセット内のそのリソースの場所を提供します。
	BeginExecute(Uri, AsyncCallback, Object, String, array<OperationParameter[])	要求をデータサービスに非同期的に送信して特定の URI を実行します。
	BeginExecute<TElement>(Uri, AsyncCallback, Object)	サービスからの結果の待機中にこの呼び出しによって処理がブロックされないように、要求を非同期的に送信します。
	BeginExecute<T>(DataServiceQueryContinuation<T>, AsyncCallback, Object)	要求をデータサービスに非同期的に送信して、ページングされたクエリ結果のデータの次のページを取得します。
	BeginExecute<TElement>(Uri, AsyncCallback, Object, String, Boolean, array<OperationParameter[])	要求をデータサービスに非同期的に送信して特定の URI を実行します。
	BeginExecuteBatch	クエリのグループをデータサービスにバッチとして非同期的に送信します。
	BeginGetReadStream(Object, DataServiceRequestArgs, AsyncCallback, Object)	指定されたメッセージヘッダーを使用して、指定されたエンティティに属するバイナリデータストリームを非同期的に取得します。
	BeginGetReadStream(Object, String, DataServiceRequestArgs, AsyncCallback, Object)	指定されたメッセージヘッダーを使用して、指定されたエンティティに属する名前付きバイナリデータストリームを非同期的に取得します。
	BeginLoadProperty(Object, String, AsyncCallback, Object)	指定されたプロパティの値をデータサービスから非同期的に読み込みます。
	BeginLoadProperty(Object, String, DataServiceQueryContinuation, AsyncCallback, Object)	関連エンティティの次のページを、指定されたクエリ連結オブジェクトを使用してデータサービスから非同期的に読み込みます。
	BeginLoadProperty(Object, String, Uri, AsyncCallback, Object)	関連エンティティのページを、指定された次のリンク URI を使用してデータサービスから非同期的に読み込みます。
	BeginSaveChanges(AsyncCallback, Object)	変更が最後に保存された後に DataServiceContext によって収集された保留中の変更をデータサービスに非同期的に送信します。
	BeginSaveChanges(SaveChangesOptions, AsyncCallback, Object)	変更が最後に保存された後に DataServiceContext によって収集された保留中の変更をデータサービスに非同期的に送信します。
	CancelRequest	指定された IAsyncResult オブジェクトに関連付けられている操作を取り消そうとします。
	CreateQuery<T>	指定されたジェネリック型のデータについてのデータサービスクエリを作成します。
	DeleteLink	DataServiceContext によって追跡されているリンクの一覧でリンクの状態を削除済みに変更します。
	DeleteObject	DataServiceContext で削除されるように、指定されたオブジェクトの状態を変更します。
	Detach	DataServiceContext が追跡しているエンティティの一覧からエンティティを削除します。
	DetachLink	DataServiceContext によって追跡されているリンクの一覧から、指定されたリンクを削除します。
	EndExecute(IAsyncResult)	BeginExecute を完了するために呼び出されます。
	EndExecute<TElement>(IAsyncResult)	BeginExecute を完了するために呼び出されます。
	EndExecuteBatch	BeginExecuteBatch を完了するために呼び出されます。
	EndGetReadStream	バイナリデータストリームを取得する非同期操作を完了するために呼び出されます。
	EndLoadProperty	BeginLoadProperty 操作を完了するために呼び出されます。
	EndSaveChanges	BeginSaveChanges 操作を完了するために呼び出されます。
	Equals	(Object から継承されています。)
	Execute(Uri, String, array<OperationParameter[])	データサービスに要求を送信して、特定の HTTP メソッドを使用して特定の URI を実行します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	Execute<TElement>(Uri)	要求をデータサービスに送信して特定の URI を実行します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	Execute<T>(DataServiceQueryContinuation<T>)	要求をデータサービスに送信して、ページングされたクエリ結果のデータの次のページを取得します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	Execute<TElement>(Uri, String, Boolean, array<OperationParameter[])	データサービスに要求を送信して、特定の HTTP メソッドを使用して特定の URI を実行します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	ExecuteBatch	クエリのグループをデータサービスにバッチとして同期的に送信します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	Finalize	(Object から継承されています。)
	GetEntityDescriptor	指定されたエンティティオブジェクトの EntityDescriptor を取得します。
	GetHashCode	(Object から継承されています。)
	GetLinkDescriptor	2 つのエンティティ間のリレーションシップを定義する特定のリンクの LinkDescriptor を取得します。
	GetMetadataUri	.edmx メタデータの場所の URI を取得します。
	GetReadStream(Object)	指定されたエンティティに属しているバイナリデータストリームを取得します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	GetReadStream(Object, DataServiceRequestArgs)	指定されたメッセージヘッダーを使用して、指定されたエンティティのバイナリデータストリームを取得します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	GetReadStream(Object, String)	指定された Content-Type メッセージヘッダーを使用して、指定されたエンティティに属するバイナリデータストリームを取得します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	GetReadStream(Object, String, DataServiceRequestArgs)	指定された Content-Type メッセージヘッダーを使用して、指定されたエンティティに属する名前付きバイナリデータストリームを取得します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	GetReadStreamUri(Object)	バイナリデータストリームを返すために使用する URI を取得します。
	GetReadStreamUri(Object, String)	名前付きバイナリデータストリームを返すために使用する URI を取得します。
	GetType	(Object から継承されています。)
	LoadProperty(Object, String)	指定されたプロパティの遅延コンテンツをデータサービスから読み込みます。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	LoadProperty(Object, String, DataServiceQueryContinuation)	関連エンティティの次のページを、指定されたクエリ連結オブジェクトを使用してデータサービスから読み込みます。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	LoadProperty(Object, String, Uri)	関連エンティティのページを、指定された次のリンク URI を使用して読み込みます。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	LoadProperty<T>(Object, String, DataServiceQueryContinuation<T>)	関連エンティティの次のページを、指定された汎用クエリ連結オブジェクトを使用してデータサービスから読み込みます。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	MemberwiseClone	(Object から継承されています。)
	SaveChanges()	DataServiceContext が追跡している変更をストレージに保存します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	SaveChanges(SaveChangesOptions)	DataServiceContext が追跡している変更をストレージに保存します。Silverlight の WCF Data Services 5.0 クライアントではサポートされていません。
	SetLink	指定されたオブジェクト間に新しいリンクが存在することと、そのリンクが sourceProperty パラメーターで指定されたプロパティによって表されることを DataServiceContext に通知します。
	SetSaveStream(Object, Stream, Boolean, DataServiceRequestArgs)	要求メッセージに指定されたヘッダーを使用して、指定されたエンティティのバイナリデータストリームを設定します。
	SetSaveStream(Object, Stream, Boolean, String, String)	要求メッセージに指定された Content-Type および Slug ヘッダーを使用して、指定されたエンティティに属するバイナリデータストリームを設定します。
	SetSaveStream(Object, String, Stream, Boolean, DataServiceRequestArgs)	指定された要求メッセージのヘッダーを使用して、指定されたエンティティに属する名前付きバイナリデータストリームを設定します。
	SetSaveStream(Object, String, Stream, Boolean, String)	指定されたエンティティのバイナリデータストリームを設定します。
	ToString	(Object から継承されています。)
	TryGetEntity<TEntity>	DataServiceContext によって追跡されているエンティティの取得を、そのエンティティの URI への参照によってテストします。
	TryGetUri	指定されたエンティティに関連付けられた正規 URI がある場合は、それを取得します。
	UpdateObject	DataServiceContext 内で指定されたオブジェクトの状態を Modified に変更します。

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イベント

	名前	説明
	ReadingEntity	エンティティデータがエンティティオブジェクトに完全に読み取られた後に発生します。
	SendingRequest	新しい HttpWebRequest が作成されたときに発生します。
	SendingRequest2	新しい HttpWebRequest が作成されたときに発生します。
	WritingEntity	エンティティが要求メッセージで XML に完全にシリアル化された後に発生します。

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説明

WCF Data Services はステートレスですが、DataServiceContext はステートレスではありません。更新管理などの機能をサポートするために、クライアントでの状態は対話間で維持されます。このクラスと、データサービスへの特定の HTTP 要求を表す DataServiceQuery クラスが、クライアントライブラリにおける 2 つの主要なクラスです。

使用例

次の例は、サービス参照の追加ツールによって生成される DataServiceContext を使用して、すべての顧客を返すクエリを Northwind データサービスに対して暗黙的に実行する方法を示します。要求された Customers エンティティセットの URI は、コンテキストによって自動的に決定されます。クエリは、列挙が行われるときに暗黙的に実行されます。 Northwind データサービスは、WCF Data Services クイックスタートを完了したときに作成されます。

' Create the DataServiceContext using the service URI.
Dim context = New NorthwindEntities(svcUri)

' Define a new query for Customers.
Dim query As DataServiceQuery(Of Customer) = context.Customers

Try
    ' Enumerate over the query result, which is executed implicitly.
    For Each customer As Customer In query
        Console.WriteLine("Customer Name: {0}", customer.CompanyName)
    Next
Catch ex As DataServiceQueryException
    Throw New ApplicationException( _
            "An error occurred during query execution.", ex)
End Try

// Create the DataServiceContext using the service URI.
NorthwindEntities context = new NorthwindEntities(svcUri);

// Define a new query for Customers.
DataServiceQuery<Customer> query = context.Customers;

try
{
    // Enumerate over the query result, which is executed implicitly.
    foreach (Customer customer in query)
    {
        Console.WriteLine("Customer Name: {0}", customer.CompanyName);
    }
}
catch (DataServiceQueryException ex)
{
    throw new ApplicationException(
        "An error occurred during query execution.", ex);
}

スレッドセーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) のメンバーはすべて、スレッドセーフです。インスタンスメンバーの場合は、スレッドセーフであるとは限りません。

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