ローカル コンピューターのストア アプリにおける JavaScript 関数タイミング データの収集
Visual Studio Performance and Diagnostic hub の JavaScript 関数タイミング ツールを使うと、コードのパフォーマンス関連の問題を測定、評価、対象化することができます。 プロファイラーは、アプリ内の各関数の入口と出口でタイミングの情報を収集します。 アプリのパフォーマンスに関する、コンテキストを含む表形式の詳細情報がプロファイル レポート ビューに表示され、コードの実行パスと関数の実行コスト内を移動することで、最適化するための最善の方法を見つけることができます。 アプリの実行全体をプロファイルすることもできますし、特定のシナリオのデータのみを収集するためにプロファイリングを中断および再開することもできます。
注意
Visual Studio 2013 Update 2 からは、CPU 使用率ツールを使って JavaScript 関数タイミング ツールで収集するのとほぼ同じデータを収集できます。「ストア アプリにおける CPU 使用率の分析」を参照してください。ツールの主な相違点は次のとおりです。
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JavaScript 関数タイミング ツールは、アプリ内の関数に対する呼び出しの回数を収集します。しかし、このツールは Windows Phone アプリでは動作しないほか、プロファイル セッションで他のツールと使用することはできません。
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CPU 使用率ツールはすべての Windows ランタイム アプリで実行できます。また、エネルギー消費量ツールなど他の診断ツールからデータを収集して、特定の問題を診断することもできます。
このトピックでは、Visual Studio IDE を使ってローカル コンピューターにある Windows アプリの JavaScript コードをプロファイルする方法について説明します。
Visual Studio がインストールされていないデバイスに配置されたアプリケーションからプロファイリング データを収集するには、「リモート デバイスのストア アプリにおける JavaScript 関数タイミング データの収集」を参照してください。
シミュレーターはアプリのパフォーマンスを正確に反映しない可能性があるため、シミュレーターのプロファイリングはお勧めしません。
このトピックの内容
以下を学習できます。
クイック スタート: プロファイリングするための簡単な方法
プロジェクト デバッグ プロパティ設定の構成
アプリをプロファイリングする
プロファイリング実行全体でのパフォーマンス データの収集
特定のシナリオでのパフォーマンス データの収集
クイック スタート: プロファイリングするための簡単な方法
ほとんどの場合、アプリのプロファイリング データは、4 つのステップで収集できます。
ただし、Visual Studio プロファイラーでは、プロジェクトのデバッグ設定を使用して、ローカル コンピューター上のアプリの配置を構成します。 プロジェクトの標準デバッグ設定を変更している場合は、設定がプロファイルと互換性があることを確認する必要があります。 詳細については、このトピックの「プロジェクト デバッグ プロパティ設定の構成」を参照してください。
4 段階のプロファイリング
**配置ターゲットとしてローカル コンピューターを選択します。**Visual Studio の標準ツールバーの [デバッグの開始] ボタンの横にあるドロップダウン リストから [ローカル コンピューター] をクリックします。
プロファイラーを起動します。[パフォーマンス分析の開始] をクリックする (キーボードの場合:ALT + F2 キーを押す) と、アプリが開始してプロファイリングがすぐに始まります。
**アプリを操作します。**プロファイリングするアプリの一部を実行します。 より正確な結果を取得するには、主要なシナリオを繰り返します。
プロファイリングを停止します。プロファイリング ドキュメント ウィンドウで、[プロファイルの停止] をクリックします (キーボードの場合: CTRL + ALT + F2). プロファイラーはデータを分析して、プロファイリング データの [概要] ビューを表示します。
プロファイリングの実行を停止すると、プロファイラーによってデータが分析され、プロファイリング データの概要ビューが IDE のドキュメント ウィンドウに表示されます。 「ストア アプリにおける JavaScript 関数タイミング データの分析」を参照してください。
プロジェクト デバッグ プロパティ設定の構成
[デバッグ] メニューの [プロジェクトのプロパティ] をクリックします。
[構成プロパティ] ノードの [デバッグ] をクリックします。
次の表を使って設定を適切な値に構成します。
オプション
値
起動するデバッガー
[ローカル コンピューター] に設定します。
アプリケーションの起動
[はい] に設定します。
ローカル ネットワーク ループバックの許可
この設定はプロファイリングには影響しません。
デバッガーの種類
JavaScript をプロファイリングするには [スクリプトのみ] に設定します。
その他の値に設定すると、JavaScript アプリの C#/VB/C++ コンポーネントをプロファイリングできます。
アプリをプロファイリングする
実行全体でプロファイリング データを収集することも、特定のシナリオのみでデータを収集することもできます。 JavaScript アプリの C#/VB/C++ コンポーネントのプロファイリング データを収集することもできます。
プロファイリング実行全体でのパフォーマンス データの収集
注意
この手順は基本的に「クイック スタート: プロファイリングするための簡単な方法」と同じです。
アプリを最初から最後までプロファイリングするには、次を行います。
プロファイラーを起動します。[パフォーマンス分析の開始] をクリックする (キーボードの場合:ALT + F2 キーを押す) と、アプリが開始してプロファイリングがすぐに始まります。
**アプリを操作します。**プロファイリングするアプリの一部を実行します。 より正確な結果を取得するには、主要なシナリオを繰り返します。
プロファイリングを停止します。プロファイリング ドキュメント ウィンドウで、[プロファイルの停止] をクリックします (キーボードの場合: CTRL + ALT + F2). プロファイラーはデータを分析して、プロファイリング データの [概要] ビューを表示します。
特定のシナリオでのパフォーマンス データの収集
アプリで特定のシナリオをプロファイリングするには、次を行います。
プロファイラーを起動します。[一時停止したパフォーマンス分析の開始] をクリックする (キーボードの場合: Ctrl+Alt+F2 キーを押す) と、プロファイリングが中断した状態でアプリが開始します。
プロファイリングを再開および中断します。関心のあるシナリオを開始する前に、プロファイリング ドキュメント ウィンドウで [プロファイルを再開します。] をクリックします。 シナリオを実行した後、[プロファイルを一時停止します。] をクリックして、データの収集を中断します。 プロファイリングは任意の頻度で中断および再開できます。
より正確な結果を取得するには、主要なシナリオを繰り返します。
プロファイリングを停止します。プロファイリング ドキュメント ウィンドウで、[プロファイルの停止] をクリックします (キーボードの場合: CTRL + ALT + F2).
プロファイリングの実行を停止すると、プロファイラーによってデータが分析され、プロファイリング データの概要ビューが IDE のドキュメント ウィンドウに表示されます。 「ストア アプリにおける JavaScript 関数タイミング データの分析」を参照してください。