デスクトップ共有の構成
トピックの最終更新日: 2009-02-27
Communicator Web Access (2007 R2 リリース) を使用すると、デスクトップを共有できます。これにより、インスタント メッセージング (IM) セッションの参加者がユーザーのデスクトップを表示できるようになり、アクセス許可が与えられている場合はそのデスクトップを制御することもできます。デスクトップ共有を有効にするには、デスクトップ共有を許可するミーティング ポリシーを構成し、適用する必要があります。そのためには、次のことを行う必要があります。
- Web 会議を有効にする。
- プログラムとデスクトップの共有を有効にする。
- 必要に応じて、ユーザーが共有デスクトップ セッションを制御できるようにする。このためには、[共有プログラムとデスクトップの制御を許可する] オプションを有効にします。
- 単一のデスクトップ共有セッションまたはその他の種類の会議に参加できるユーザー数の上限を決定する最大会議サイズを構成する。既定では、最大会議サイズは 10 に設定されます。
また、匿名ユーザーのデスクトップ共有セッションへの参加を許可する方法 (および許可する場合) も決定する必要があります。次の 3 つの方法があります。
- 匿名参加者が会議とデスクトップ共有セッションに参加できるようにする。
- 匿名参加を許可しない。
- 匿名参加をユーザーごとに構成する。
デスクトップ共有は、仮想サーバーで HTTPS 接続プロトコルが使用されている場合にのみ実装できます。HTTP プロトコルを使用する Communicator Web Access Web サイトにログオンすると、デスクトップ共有ボタンが無効になります。マウスでこのボタンをポイントすると、"デスクトップ共有には、セキュリティで保護された接続 (HTTPS) が必要です。システム管理者に問い合わせてください。" というヒントが表示されます。また、ファイアウォール ポート 49152 ~ 65535 を開いてデスクトップ共有をサポートする必要もあります。
注: |
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Microsoft Direct3D を使用してユーザー インターフェイスの一部またはすべてを表示する一部のアプリケーション (Windows フォト ギャラリーなど) では、デスクトップ共有時に、真っ暗な画面が表示される場合があります。このようなアプリケーションでは、デスクトップ共有テクノロジと互換性のないグラフィックス表示方法が使用されています。他のユーザーから、共有デスクトップでの操作には大幅な遅延が発生するという報告を受ける可能性もあります。通常、この原因はビデオ カード ドライバが古いことです。ユーザーがデスクトップ共有セッションに参加する場合は、最新のビデオ カード ドライバを使用することが重要です。 |
デスクトップ共有の構成
デスクトップ共有を構成するには、次の手順に従います。ユーザーがデスクトップ共有セッションに参加する際にクライアント構成は必要ありません。ただし、ユーザーが自身のデスクトップを共有する場合は、Communicator Web Access プラグインをインストールする必要があります。デスクトップ共有を初めて試行する際に、プラグインのインストールを求めるメッセージが表示されます。自身のデスクトップを共有できるのは、Microsoft Windows を実行しているユーザーだけです。他のオペレーティング システム (Macintosh、Linux など) を使用しているユーザーはデスクトップ共有セッションに参加することはできますが、自身のコンピュータ デスクトップを共有することはできません。
デスクトップ共有を構成するには
Communicator Web Access スナップインをインストールしたコンピュータにログオンします。ローカルの Administrators グループおよび RTCUniversalServerAdmins グループのメンバとしてログオンする必要があります。
[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントします。次に、[Office Communications Server 2007 R2] をクリックします。
[フォレスト] ノードを右クリックして [プロパティ] をクリックし、[グローバル プロパティ] をクリックします。
[Office Communications Server グローバル プロパティ] ダイアログ ボックスの [会議] タブで、[匿名参加者] ボックスの一覧から目的の設定を選択します。
[グローバル ポリシー] ボックスの一覧の [既定のポリシー] をクリックし、[編集] をクリックします。
[ポリシーの編集] ダイアログ ボックスの [最大会議サイズ] ボックスに値を入力します。
[Web 会議の有効化]、[プログラムとデスクトップの共有を有効にする] の順にクリックします。ユーザーが共有デスクトップ セッションを制御できるようにするには、[共有プログラムとデスクトップの制御を許可する] チェック ボックスをオンにします。
必要に応じてその他の構成を変更し、[OK] をクリックします。
[Office Communications Server グローバル プロパティ] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。