• [アーティクル]

モバイル アクセス

トピックの最終更新日: 2009-04-24

最近のモバイル デバイスの多くは、電話としてだけではなく、ユーザーのデスクトップ エクスペリエンスを拡張するような、強力で柔軟な携帯型ツールとしても機能します。Office Communications Server 2007 R2 は、次の機能を使用するためのサポートを提供します。

  • モバイル クライアントに対するモバイル インスタント メッセージング (IM)、プレゼンス、および会議のサポート
  • 外部音声コントロール

モバイル クライアントに対するモバイル (IM)、プレゼンス、および会議のサポート

Office Communications Server 2007 R2 は、モバイル デバイスのユーザーに対して次の機能を提供します。

  • インスタント メッセージング (IM)。
  • プレゼンス。
  • 会社のディレクトリの検索。これにより、既存のコンピュータ インフラストラクチャを活用して、企業のファイアウォールの内側にいるユーザーとのシームレスなコミュニケーションを行うことができます。モバイル デバイス ユーザーは、コーポレート アドレス帳を検索し、IM セッションおよび電話会議セッションを開始し、特定のユーザーのプレゼンス情報を識別した後に、検索結果から直接電話をかけます。この機能を使用すると、コーポレート アドレス帳に安全に接続でき、アドレス帳全体をモバイル デバイスにローカルにダウンロードする必要がなくなります。
  • フェデレーション サポート。これにより、フェデレーション パートナーと、MSN、Yahoo! などのパブリック IM サービス プロバイダのユーザーのプレゼンス情報をモバイル デバイス ユーザーが識別できるようになり、IM で会話を行うことができます。
  • 特定のフィーチャー フォンや BlackBerry デバイスとの統合。これにより、キーのマッピング、表示サイズ、およびその他のネットワーク特性の違いを含む独自の機能が提供されます。IM とプレゼンス情報は、特定のフィーチャー フォンと BlackBerry デバイスでも使用できるようになりました。フィーチャー フォンは、Smartphone または PDA フォン以外のあらゆる電話です。Office Communications Server 2007 R2 に組み込まれているモバイル ソリューションは、多数の異なるデバイス間で移植可能です。

外部音声コントロール

Office Communications Server 2007 R2 を使用すると、統合コミュニケーション クライアントのサポート バージョンをモバイル デバイスで実行しているユーザーは、モバイル デバイスの電話が、エンタープライズ ネットワーク内の統合コミュニケーション クライアントであるかのように通話を発信および受信できます。エンタープライズ携帯電話テレフォニーを有効にすると、ユーザーが各自の携帯電話会社の回線交換方式の電話網を経由するエンタープライズ VoIP 通話を設定および制御できるようになります。エンタープライズ携帯電話テレフォニー (外部音声とも言います) を有効にするには、エンタープライズ プールまたは Office Communications Server 2007 R2 Standard Edition の展開時に、新しい統合コミュニケーション アプリケーションである外部音声コントロールをアクティブ化します。

外部音声コントロールは、エンタープライズ VoIP に対応していない携帯電話にエンタープライズ VoIP 機能と通話コントロールを提供します。外部音声コントロールは、モバイル デバイスと統合コミュニケーションのエンドポイントを接続する仲介役として機能します。モバイル デバイスでは、次の統合コミュニケーション クライアントのいずれかを実行している必要があります。

  • Microsoft Office Communicator Mobile 2007 R2 for Windows Mobile。
  • Microsoft Office Communicator Mobile for Java。これは、スマートフォン以外のモバイル デバイス用に Java Platform Micro Edition 上に構築されるクライアントです。

ユーザーが、サポートされているモバイル クライアントからエンタープライズ ピアを呼び出すと、そのユーザーは、他方のエンタープライズ ピアに対する単一のエンタープライズ番号または SIP URI で識別されます。外部音声コントロールが実行されているときは、ユーザーの単一のエンタープライズ番号に対するすべての通話は、使用可能な統合コミュニケーション エンドポイントまたはデバイスにルーティングできます。ユーザーがこの番号への通話に応答しない場合、その通話は、ユーザーのエンタープライズ VoIP メール リポジトリか、ユーザーの携帯電話会社のボイス メール リポジトリに転送されます。

モバイル デバイスに対するエンタープライズ携帯電話テレフォニーのサポートが組織にとって必要かどうかを決定するだけでなく、エンタープライズ VoIP を有効にし、外部ユーザーをサポートするように計画する必要があります。設計上、モバイル デバイスから外部音声コントロールに対して発信されたすべての通話は、外部ユーザーからの通話と見なされます。

外部音声コントロールの技術的な概要を含む詳細については、「外部音声コントロールのアーキテクチャ」を参照してください。