[アーティクル]
03/23/2012

エンタープライズ VoIP の展開プロセス

トピックの最終更新日: 2009-04-30

次の表に、エンタープライズ VoIP の各実装オプションの展開ステップを示します。

表 1. エンタープライズ VoIP の展開プロセスと PBX の共存

展開ステップ	アクセス許可	ドキュメント
1. PBX に接続する仲介サーバーを含め、Office Communications Server を展開します。	エンタープライズプールの作成: RTCUniversalServerAdmins および Domain Admins または同等の資格情報。プールの構成: RTCUniversalServerAdmins。プールへのサーバーの追加: RTCUniversalServerAdmins。証明書の構成: RTCUniversalServerAdmins。 Web コンポーネントサーバー証明書の構成: ローカル管理者の資格情報。サーバーおよびプールの機能の確認: RTCUniversalServerAdmins。	Office Communications Server 2007 R2 の展開ステップ 5. 仲介サーバーの展開
2. Office Communicator 2007 および他の VoIP クライアントを展開します。	Office Communicator がインストールされているコンピュータの管理者。	Communicator の展開
3. ユーザーを IM およびプレゼンスに対して有効にします。	RTCUniversalUserAdmins グループ。	クライアントアクセス
4. エンタープライズ VoIP 用に Office Communications Server を構成します。	RTCUniversalServerAdmins グループ。	エンタープライズ VoIP の展開
5. 通話を Office Communications Server に分岐するように PBX を構成します。	RTCUniversalServerAdmins (内線番号を正しい電話 URI に変換するために AD DS から情報を取得するため)。	PBX 製造メーカーのドキュメントを参照してください。
6. メディアゲートウェイを展開します (必要な場合)。	メディアゲートウェイは、独自の認証方式と承認方式を備えた外部システムです。メディアゲートウェイで信頼済みサービスエントリの作成が必要な場合は、少なくとも RTCUniversalServerAdmins グループのメンバである必要があります。	ステップ 5. 仲介サーバーの展開メディアゲートウェイ製造メーカーのドキュメントを参照してください。
7. RCC ゲートウェイを展開します (必要な場合)。	RCC ゲートウェイは、独自の認証方式と承認方式を備えた外部システムです。必要な信頼済みサービスエントリを作成するには、少なくとも RTCUniversalServerAdmins グループのメンバである必要があります。	RCC ゲートウェイ製造メーカーのドキュメントを参照してください。
8. ユーザーをエンタープライズ VoIP と PBX 統合に対して有効にします。	RTCUniversalUserAdmins グループ。	ステップ 8. エンタープライズ VoIP のユーザーの有効化ステップ 9. ユーザーを PBX 統合に対して有効にする (オプション)

表 2. スタンドアロンエンタープライズ VoIP の展開プロセス: 新規領域

展開ステップ	アクセス許可	ドキュメント
1. Office Communications Server を展開します。	エンタープライズプールの作成: RTCUniversalServerAdmins および Domain Admins または同等の資格情報。プールの構成: RTCUniversalServerAdmins。プールへのサーバーの追加: RTCUniversalServerAdmins。証明書の構成: RTCUniversalServerAdmins。 Web コンポーネントサーバー証明書の構成: ローカル管理者の資格情報。サーバーおよびプールの機能の確認: RTCUniversalServerAdmins。	Office Communications Server 2007 R2 の展開
2. Office Communicator 2007 および他の VoIP クライアントを展開します。	Office Communicator がインストールされているコンピュータの管理者。	Communicator の展開
3. エンタープライズ VoIP 用に Office Communications Server を構成します。	RTCUniversalUserAdmins グループ。	エンタープライズ VoIP の展開
4. Exchange Server 2007 ユニファイドメッセージングを展開し、Office Communications Server と統合します。	Office Communications Server の場合: RTCUniversalServerAdmins グループ。 Exchange Server の場合: Office Communications Server と Exchange Server を同じフォレストで実行している場合は、Exchange 組織管理者のアクセス許可で十分です。注: Exchange ユニファイドメッセージングの構成に使用するユーザーアカウントには、AD DS 内の Office Communications Server プールに対する読み取りアクセス権と、Exchange 構成コンテナ (最初の組織\UM ダイヤルプランコンテナ、UM IP ゲートウェイコンテナ、UM 自動応答コンテナなど) に対する読み取り/書き込みアクセス権が必要です。	ステップ 1. Office Communications Server と連動するための Microsoft Exchange でのユニファイドメッセージングの構成
5. メディアゲートウェイを展開します。	メディアゲートウェイは、独自の認証方式と承認方式を備えた外部システムです。メディアゲートウェイで信頼済みサービスエントリの作成が必要な場合は、少なくとも RTCUniversalServerAdmins グループのメンバである必要があります。	ステップ 5. 仲介サーバーの展開メディアゲートウェイ製造メーカーのドキュメントを参照してください。
6. エンタープライズ VoIP に対してユーザーを有効化します。	RTCUniversalUserAdmins グループ。	ステップ 8. エンタープライズ VoIP のユーザーの有効化

表 3. スタンドアロンエンタープライズ VoIP の展開プロセス: 部門別

展開ステップ	アクセス許可	ドキュメント
1. Office Communications Server を展開します。	エンタープライズプールの作成: RTCUniversalServerAdmins および Domain Admins または同等の資格情報。プールの構成: RTCUniversalServerAdmins。プールへのサーバーの追加: RTCUniversalServerAdmins。証明書の構成: RTCUniversalServerAdmins。 Web コンポーネントサーバー証明書の構成: ローカル管理者の資格情報。サーバーおよびプールの機能の確認: RTCUniversalServerAdmins。	Office Communications Server 2007 R2 の展開
2. Office Communicator 2007 および他の VoIP クライアントを展開します。	Office Communicator がインストールされているコンピュータの管理者。	Communicator の展開
3. エンタープライズ VoIP 用に Office Communications Server を構成します。	RTCUniversalUserAdmins グループ。	エンタープライズ VoIP の展開
4. ユーザーを IM およびプレゼンスに対して有効にします。	RTCUniversalServerAdmins グループ。	クライアントアクセス
5. Exchange Server 2007 ユニファイドメッセージングを展開し、Office Communications Server と統合します。	Office Communications Server の場合: RTCUniversalServerAdmins グループ。 Exchange Server の場合: Office Communications Server と Exchange Server を同じフォレストで実行している場合は、Exchange 組織管理者のアクセス許可で十分です。注: Exchange ユニファイドメッセージングの構成に使用するユーザーアカウントには、AD DS 内の Office Communications Server プールに対する読み取りアクセス権と、Exchange 構成コンテナ (最初の組織\UM ダイヤルプランコンテナ、UM IP ゲートウェイコンテナ、UM 自動応答コンテナなど) に対する読み取り/書き込みアクセス権が必要です。	ステップ 1. Office Communications Server と連動するための Microsoft Exchange でのユニファイドメッセージングの構成
6. メディアゲートウェイを展開します。	メディアゲートウェイは、独自の認証方式と承認方式を備えた外部システムです。メディアゲートウェイで信頼済みサービスエントリの作成が必要な場合は、少なくとも RTCUniversalServerAdmins グループのメンバである必要があります。	ステップ 5. 仲介サーバーの展開メディアゲートウェイ製造メーカーのドキュメントを参照してください。
7. 1 つまたは複数のユーザーサブセットをエンタープライズ VoIP に対して有効にします。	RTCUniversalUserAdmins グループ。	ステップ 8. エンタープライズ VoIP のユーザーの有効化
8. ユーザーを段階的にエンタープライズ VoIP へ移行します。	RTCUniversalUserAdmins グループ。注: 移行でサーバー構成の変更が必要なときは、RTCUniversalServerAdmins のメンバシップが必要な場合があります。	Office Communications Server 2007 R2 Migration Guide (Office Communications Server 2007 R2 移行ガイド)

表 4. スタンドアロンエンタープライズ VoIP の展開プロセス: PBX 統合からスタンドアロンオプションへの移行

展開ステップ	アクセス許可	ドキュメント
1. メディアゲートウェイを展開します。	メディアゲートウェイは、独自の認証方式と承認方式を備えた外部システムです。メディアゲートウェイで信頼済みサービスエントリの作成が必要な場合は、少なくとも RTCUniversalServerAdmins グループのメンバである必要があります。	ステップ 5. 仲介サーバーの展開メディアゲートウェイ製造メーカーのドキュメントを参照してください。
2. DID 番号がある場合は、メディアゲートウェイに再度割り当てます。	PBX のアクセス許可。	メディアゲートウェイ製造メーカーのドキュメントを参照してください。
3. Exchange ユニファイドメッセージングを展開して構成します。このステップは、メディアゲートウェイを展開する前、後、途中のいずれかに実行できます。	Office Communications Server の場合: RTCUniversalServerAdmins グループ。 Exchange Server の場合: Office Communications Server と Exchange Server を同じフォレストで実行している場合は、Exchange 組織管理者のアクセス許可で十分です。注: Exchange ユニファイドメッセージングの構成に使用するユーザーアカウントには、AD DS 内の Office Communications Server プールに対する読み取りアクセス権と、Exchange 構成コンテナ (最初の組織\UM ダイヤルプランコンテナ、UM IP ゲートウェイコンテナ、UM 自動応答コンテナなど) に対する読み取り/書き込みアクセス権が必要です。	ステップ 1. Office Communications Server と連動するための Microsoft Exchange でのユニファイドメッセージングの構成
4. 必要に応じて、場所のプロファイルの名前を対応する Exchange ユニファイドメッセージングダイヤルプランの FQDN に変更します。	RTCUniversalServerAdmins グループ。	場所のプロファイル
5. PBX デスクトップ電話を Office Communicator と Communicator Phone Edition または他の SIP クライアントのいずれか一方または両方と交換します。	なし。	テレフォニーデバイス

注:
表 4 の移行パスは、スタンドアロン Office Communications Server 展開への準備段階として PBX 統合を使用している場合にのみ適用できます。