ダイヤルイン会議

トピックの最終更新日: 2009-04-24

電話会議は、すべての参加者が Microsoft Office Communicator などのクライアント アクセス コンポーネントを所有している場合は効果的に機能しますが、一時的にコンピュータにアクセスできない外出中のユーザーなど、参加する必要のあるユーザーがこれらのコンポーネントにアクセスできない状況もよく発生します。このようなユーザーが電話会議に参加できるようにするには、ダイヤルイン会議を展開します。この機能を使用すると、ユーザーは公衆交換電話網 (PSTN) の電話を使用して社内 Web 会議のオーディオ部分に参加できます。この場合、組織は、サードパーティの電話会議プロバイダのサービスを使用する必要はありません。

ダイヤルイン会議は、会議アテンダントと会議アナウンス サービスという 2 つの Office Communications Server アプリケーションによって実装されます。会議アテンダント SIP URI にマップされているアクセス番号をダイヤルし、会議 ID を入力することにより、ダイヤルイン会議ユーザーは、会議への参加時に会議参加者リストに追加されます。会議アナウンス サービスは、電話会議ユーザーが入場または退場するときにトーン音を鳴らします。さらに、Active Directory 資格情報を持つダイヤルイン会議のユーザーを認証し、その後、会議参加者を名前順に参加者リストに追加することができます。会議リーダーは、ダイヤルイン会議ユーザーを含む参加者リストのすべてのユーザーに対して会議コントロールを実行できます。また、Communicator クライアントを使用して会議に参加した会議参加者は、参加者リストを表示して参加者を確認することができます。会議アナウンス サービスは、電話ユーザーがミュートまたはミュート解除されているときも通知します。

ダイヤルイン会議は、スケジュールされた会議にも、スケジュールされていない会議にも使用できます。組織が Microsoft Office Outlook を使用している場合は、Outlook の会議アドインを展開すると、ユーザーは社内 Web 会議をスケジュールできます。アドインを使用して作成されるミーティング招待状には、ダイヤルイン会議ユーザーのための会議アクセス情報が含まれます。会議アテンダントは、Web 会議に対して構成する同一の会議ポリシーを使用します。会議に対して設定するアクセス レベルに応じて、音声ビデオ会議には、組織のファイアウォールの内部または外部のユーザーである認証済みダイヤルイン会議ユーザー、Active Directory の資格情報を持たない匿名ユーザー、またはその両方を含むことができます。

ダイヤルイン会議のサポートを備える音声ビデオ会議が組織にとって必要かどうかを決定するほかに、エンタープライズ VoIP または匿名ユーザーをサポートする必要があるかどうかも決定する必要もあります。ダイヤルイン会議は、マイクロソフトのソフトウェア技術が投入されたボイス オーバー IP (VoIP) ソリューションであるエンタープライズ VoIP が展開されているかどうかにかかわらず、組織に展開できます。

会議アテンダントおよび会議アナウンス サービスの機能の概要については、「新しいダイヤルイン会議の機能」および「Office Communicator のダイヤルイン会議」を参照してください。

会議アテンダントおよび会議アナウンス サービスの技術的な概要については、「ダイヤルイン会議のアーキテクチャ」を参照してください。