展開戦略の選択

トピックの最終更新日: 2009-05-15

エッジ サーバー環境やディレクタ サーバー環境を移行する場合、2 つの基本的な方法があります。最初の方法は、既存のエッジ サーバーとディレクタ サーバーを非アクティブ化してアンインストールし、証明書、DNS レコード、IP アドレスを 2007 R2 コンポーネント用に再利用する方法です。これが最も簡単な方法です。ただし、移行中も業務を継続する必要がある場合は、証明書、IP アドレス、DNS 構成に追加の投資をすることにより、サイド バイ サイド方式のエッジ環境を選択することができます。この方法で移行を計画する場合は、2007 R2 プールのユーザーをサポートするパラレルの 2007 R2 のエッジ構成/ディレクタ構成を完全に独立させる必要があることに注意してください。

完全なサイド バイ サイド方式の展開を一定期間にわたって行う場合は (Office Communications Server 2007 プールとディレクタ + エッジ、および Office Communications Server 2007 R2 プール、ディレクタ、エッジ)、異なる組織と SIP ドメインを作成しない限り、パブリック IM とフェデレーションを使用することはできません。完全なサイド バイ サイド方式による共存環境の場合、SIP 組織に属する必須 DNS レコードを使用できるのは、どちらか一方の環境だけです。そのため、既存の SIP ドメイン内に同じ DNS レコードが存在する場合であっても、もう一方の環境でこのレコードを使用することはできません。詳細については、「外部ユーザー アクセス用のエッジ サーバーの展開」を参照してください。

負荷分散されたエッジ サーバーの配列を展開する場合、ディレクタの次ホップ サーバーの宛先には、内部ロード バランサのアクセス エッジ サービス配列の仮想 IP アドレスを指定する必要があります。詳細については、「ロード バランサの展開」を参照してください。

Office Communications Server 2007 ディレクタは、Office Communications Server 2007 R2 エッジ サーバーでサポートされている次ホップではありません。ここでは、ディレクタ サーバーとエッジ サーバーを並行して展開することをお勧めします。こうすると、Office Communications Server 2007 R2 エッジが Office Communications Server 2007 ディレクタの次ホップとして構成されることはありません。この場合、以下のいずれかの方法を計画する必要があります。

  • 新しい 2007 R2 のエッジ構成が設定されたすべての外部ユーザーとリモート ユーザーをサポートした状態で、2007 R2 ディレクタを使用する。
  • プールの各レベルに独自の外部パスまたはリモート パスを指定した状態で、二重構造の DNS と証明書を使用する。この方法でシステムを構成した場合、追加の IP アドレスとファイアウォールの設定が必要になります。