キーワード クエリでの演算子の使用
最終更新日: 2011年8月1日
適用対象: SharePoint Server 2010
この記事の内容
ブール演算子
近接演算子
シノニム演算子
ワイルドカード演算子
包含演算子と除外演算子
かっこ
プロパティ制限
SharePoint エンタープライズ検索のキーワード クエリ構文には、複雑なクエリを作成するときに使用できる複数の演算子が用意されています。
ブール演算子
ブール演算子を使用して、検索の範囲を広げたり、狭くしたりします。ブール演算子は、キーワード クエリのフリー テキストの式とプロパティ制限で使用できます。次の表では、サポートされるブール演算子について説明します。
表 1. キーワード クエリ構文でサポートされるブール演算子
演算子 |
説明 |
---|---|
AND |
AND を使用して指定したすべてのフリー テキストの式またはプロパティ制限を含んでいる検索結果を返します。AND 演算子の前後両方に、有効なフリー テキストの式または有効なプロパティ制限を指定する必要があります。 |
NOT |
指定したフリー テキストの式またはプロパティ制限を含まない検索結果を返します。NOT 演算子の後に有効なフリー テキストの式または有効なプロパティ制限を指定する必要があります。機能は、負符号 ("–") を使用したときと同じです。 |
OR |
指定したフリー テキストの式またはプロパティ制限のうち、1 つ以上を含む検索結果を返します。OR 演算子の前後両方に、有効なフリー テキストの式または有効なプロパティ制限を指定する必要があります。 |
近接演算子
NEAR 演算子を使用して、指定した検索用語が互いに至近距離にある結果を返します。NEAR 演算子は、フリー テキストの式でのみ使用できます。キーワード クエリのプロパティ制限および語句のクエリでの使用はサポートされません。
次のキーワード クエリの例では、用語 "federated" の 1 つのインスタンスの後に、最大 8 個の他の用語が続いた後に、用語 "search" の 1 つのインスタンスが現れる結果が返されます。
Federated NEAR Search
キーワード クエリでは、用語の順序が守られます。このため、前のクエリの例では、用語 "federated" の後に用語 "search" が現れる場合にだけ一致します。この例では、用語 "search" のインスタンスが用語 "federated" のインスタンスの前に見つかった場合は一致しません。
シノニム演算子
WORDS 演算子を使用して、キーワード クエリの用語は同意語であり、返される結果は、指定した用語のどちらかに一致する必要があることを指定します。WORDS 演算子は、フリー テキストの式でのみ使用できます。キーワード クエリのプロパティ制限での使用はサポートされません。
次のキーワード クエリの例では、用語 "TV" と用語 "television" のどちらかを含んでいる結果に一致します。この一致動作は、その次のクエリを使用した場合と同じです。
WORDS(TV, Television)
TV OR Television
この 2 つのキーワード クエリでは、結果のランク付けの方法が異なります。WORDS 演算子を使用すると、用語 "TV" と "television" は、個別の用語ではなく同意語として処理されます。このため、どちらかの用語のインスタンスは、すべてのインスタンスが同じ用語の場合と同じようにランク付けされます。たとえば、用語 "television" の 1 つのインスタンスと用語 "TV" の 5 つのインスタンスを含んでいるコンテンツ アイテムは、用語 "TV" のインスタンスを 6 つ含んでいるコンテンツ アイテムと同じようにランク付けされます。
ワイルドカード演算子
ワイルドカード演算子、つまりアスタリスク ("*") を使用して、先頭一致を有効にします。キーワード クエリでは、単語の一部を指定できます。単語の先頭部分を指定し、その後にワイルドカード演算子を指定します。次に例を示します。
serv*
このキーワード クエリは、"serv" で始まり、他の文字がゼロ個以上続く用語を含む結果に一致します。たとえば、serve、server、service が一致します。
包含演算子と除外演算子
包含演算子と除外演算子を使用して、フリー テキストの式またはプロパティ制限で指定した値に一致するコンテンツを、返される結果に含めるのか、除外するのかを指定できます。次の表では、この演算子について説明します。
表 2. 結果にコンテンツを含めるまたは除外するための演算子
名前 |
演算子 |
動作 |
---|---|---|
包含 |
"+" |
包含する値に一致する値を含んでいるコンテンツが返されます。 これは、文字が指定されていない場合の既定の動作です。 |
除外 |
"-" |
除外する値に一致する値を含んでいるコンテンツが除外されます。 |
かっこ
始めかっこ "(" と終わりかっこ ")" を使用して、キーワード クエリの異なる部分を組み合わせることができます。各始めかっこ "(" には、対応する終わりかっこ ")" が必要です。かっこの前後にある空白はクエリに影響しません。
プロパティ制限
プロパティ演算子は、特定のプロパティ値と一致するためにプロパティ制限で使用します。キーワード構文でサポートされるプロパティ演算子のリストなど、プロパティ制限の詳細については、「プロパティ制限キーワード クエリ」を参照してください。