カスタム アイテム処理のデバッグ

最終更新日: 2011年6月23日

適用対象: SharePoint Server 2010

この記事の内容
FFDDumper を使用してアイテム処理をデバッグする
アイテム処理のデバッグ ログを有効にする
docpush を使用してテスト ドキュメントを送信する

適用先: Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint
この記事では、次の順序で、FAST Search Server 2010 for SharePoint のカスタム アイテム処理をデバッグする方法について説明します。

FFDDumper を使用してアイテム処理をデバッグする

FFDDumper はオプションのアイテム処理ステージで、FAST Search Server 2010 for SharePoint が受信するクロールされたすべてのプロパティ データをダンプできます。

注意

このステージを使用して、カスタムのアイテム処理ステージの出力をデバッグすることはできません。可能なのは、処理前のクロールされたプロパティのコンテンツを調査することだけです。

<FASTSearchFolder>\etc\config_data\DocumentProcessor\OptionalProcessing.xml で FFDDumper のアイテム処理ステージを有効にします。

<FASTSearchFolder> は、FAST Search Server 2010 for SharePoint インストール ディレクトリの名前で、たとえば C:\FASTSearch などです。

詳細については、「オプションのアイテム処理の設定」を参照してください。

FFDDumper は、デバッグ データを次のディレクトリに出力します。

<FASTSearchFolder>\data\ffd\

デバッグ ファイルの各行には、次の 4 つの文字列が含まれます。

  • クロールされたプロパティの名前の長さを示す数字

  • クロールされたプロパティの名前

  • クロールされたプロパティの長さを示す数字の前に配置される文字 "s"

  • クロールされたプロパティのコンテンツ

注意

このステージは、フィード速度に大きく影響し、ローカル ハード ディスクの容量を短時間で使い切るため、このステージを有効にするのはテスト中のみにしてください。

アイテム処理のデバッグ ログを有効にする

アイテム処理のデバッグ ログを有効にして、アイテム処理ステージからのエラーと警告を表示できます。次のコマンドを入力します。

psctrl debug on

次のディレクトリのデバッグ ログ ファイルにアクセスできます。

<FASTSearchFolder>\var\log\procserver\

注意

デバッグ ログは、フィード速度に大きく影響し、ローカル ハード ディスクの容量を短時間で使い切るため、このステージを有効にするのはテスト中のみにしてください。

アイテム処理のデバッグ ログを無効にするには、次のコマンドを入力します。

psctrl debug off

docpush を使用してテスト ドキュメントを送信する

docpush コマンドを使用して、テキスト ファイルまたは XML ファイルを単純なテスト アイテムとして送信できます。

docpush -c <collection> -u file:/// <file>

このコマンドでは、<file> というファイルをパイプラインに送信し、<collection> というコンテンツ コレクションを使用します。sp という既定のコンテンツ コレクションを使用するか、テスト用にコレクションを作成することができます。

-u オプションを指定すると、アイテムはクエリ結果内に妥当な URL を含むようになります。FAST Search Server 2010 for SharePoint ファーム内の任意のサーバーでコマンドを実行できます。

次の例では、test という名前の新しいコンテンツ コレクションを作成し、テスト ドキュメントを送信します。

New-FASTSearchContentCollection -Name test
docpush -c test -u file:/// c:\test\test.xml

テスト アイテムは、次のように 2 つの方法で削除できます。

  • docpush を使用して個々のアイテムを削除します。同じ構文を使用できますが、–d オプションを追加する必要があります。

    docpush -c <collection> –d -u file:/// <file>
    
  • コンテンツ コレクション内のすべてのドキュメントを削除できます。FAST Search Server 2010 for SharePoint のコマンド シェルで、次のコマンドを実行します。

    Clear-FASTSearchContentCollection –name "<collection>"
    

詳細については、Microsoft TechNet の「docpush リファレンス」を参照してください。

テスト クエリの実行方法の詳細については、「カスタム クエリ機能のテスト (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。

関連項目

概念

オプションのアイテム処理の設定

カスタム プロパティ抽出器の作成

カスタム XML アイテム処理

外部アイテム処理コンポーネントの統合