WPSC (Web Part Page Services Component) オブジェクト モデル
最終更新日: 2009年12月9日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
Web Part Page Services Component (WPSC) は、Web パーツによって使用される Web パーツの検出、通知、および状態管理サービスを提供することで、Web パーツ ページに動的な機能を追加します。これは、クライアント側の ECMAScript (JScript、JavaScript) コンポーネントとしてレンダリングされる、クライアント側のコンポーネントです。WPSC は、Microsoft.SharePoint.WebPartPages.WebPart クラスから派生した Web パーツのみに適用され、ASP.NET の System.Web.UI.WebControls.WebParts.WebPart クラスから派生した Web パーツには適用されません。
WPSC は、プログラミングを容易にするためのオブジェクト モデルとして構成されています。次の図は、WPSC オブジェクト モデルを簡単な図で表しています。
WPSC に対してコードを書くことで、Web パーツのより強固な統合をサポートしたり、Web パーツ ページを操作したりすることが可能になります。たとえば、関連する Web パーツから構成され、実行時に他の Web パーツ内のイベントに応答したり、タイトルやキャプションを変更したりするアプリケーションを構築できます。また、WPSC は、Web パーツで必要とされる機能の種類を各サービスが記述するサービスのセットとして考えることもできます。このサービスのセットの詳細については、「WPSC サービス」を参照してください。
WPSC は、SharePoint Foundation Web パーツ インフラストラクチャの一部です。コンポーネントは、Windows SharePoint Services をインストールするときに Web パーツ インフラストラクチャと一緒にインストールされます。実行時、インフラストラクチャにより WPSC インスタンスが Web パーツ ページに埋め込まれ、Web パーツおよび Web パーツ ページ レベルで主要なサービスが提供されます。
WPSC は、2 つの Microsoft JScript ファイルとして提供されます。1 つは、Internet Explorer 5.0 をサポートするファイルで、もう 1 つは、Internet Explorer 5.5 以降をサポートするファイルです。実行時、Web パーツ インフラストラクチャによってブラウザの種類が検出されると、Web パーツ ページのレンダリング中に適切なバージョンが提供されます。