IMAP4 用に認証を構成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-24

ここでは、Exchange 管理コンソールおよび Exchange 管理シェルを使用して、IMAP4 (インターネット メッセージ アクセス プロトコル Version 4rev1) 用の認証オプションを構成する方法について説明します。元のリリース (RTM) バージョンの Exchange 2007 では、Exchange 管理シェルを使用してのみ IMAP4 用の認証を構成できます。Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) では、Exchange 管理コンソールを使用して IMAP4 用の認証を構成できます。これを行う手順は、このトピックに含まれています。

note注 :
IMAP4 用の認証を構成した後に、IMAP4 サービスを再起動する必要があります。IMAP4 サービスを再起動する方法の詳細については、「IMAP4 サービスを開始および停止する方法」を参照してください。

開始する前に

IMAP4 サービスが有効なコンピュータで以下の手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange Server Administrators の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

Exchange 2007 SP1

Exchange 管理コンソールを使用して TLS または SSL を使用するように IMAP4 を構成するには、次の操作を行います。

  1. コンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[クライアント アクセス] をクリックします。

  2. 作業ウィンドウで、[POP3 と IMAP4] タブをクリックします。

  3. 作業ウィンドウで [POP3] を選択し、操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。

  4. [IMAP4 のプロパティ] ページで、[認証] タブをクリックします。

  5. [ログオン方法] で、次のいずれかを選択します。

    1. [テキスト形式のログオン] (基本認証)   クライアントがサーバーに対して認証を受けるための TLS 接続は必要ありません。
    2. [テキスト認証ログオン] (統合 Windows 認証)。クライアントがサーバーに対して認証を受けるための TLS 接続は必要ありません。
    3. [セキュリティで保護されたログオン]   クライアントがサーバーに認証されるために、TLS 接続が必要です。
  6. [適用] をクリックし、次に [OK] をクリックして変更を保存します。

Exchange 管理シェルを使用して IMAP4 の認証を構成するには、次の操作を行います。

  • TLS 暗号化を使用しないで、セキュリティで保護されていないポートでの基本認証を許可する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-ImapSettings -LoginType PlainTextLogin
    
  • TLS は使用しないが、セキュリティで保護されているポートのみを使用するように基本認証を制限する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-ImapSettings -LoginType PlainTextAuthentication
    
  • 認証の前に TLS 暗号化を使用する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-ImapSettings -LoginType SecureLogin
    

構文およびパラメータの詳細については、「Set-IMAPSettings」を参照してください。

Exchange 2007 RTM

Exchange 管理シェルを使用して IMAP4 の認証を構成するには、次の操作を行います。

  • TLS 暗号化を使用しないで、セキュリティで保護されていないポートでの基本認証を許可する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-ImapSettings -LoginType PlainTextLogin
    
  • TLS は使用しないが、セキュリティで保護されているポートのみを使用するように基本認証を制限する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-ImapSettings -LoginType PlainTextAuthentication
    
  • 認証の前に TLS 暗号化を使用する場合は、次のコマンドを実行します。

    Set-ImapSettings -LoginType SecureLogin
    

構文およびパラメータの詳細については、「Set-IMAPSettings (RTM)」を参照してください。

詳細情報

Exchange 2007 を実行しているコンピュータで SSL (Secure Sockets Layer) を設定する方法の詳細については、「クライアント アクセスのセキュリティの管理」を参照してください。

IMAP4 プロトコルを管理する方法の詳細については、「POP3 および IMAP4 の管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。