詳細テンプレートの管理

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-07-31

詳細テンプレートは、Microsoft Outlook のような MAPI 32 ビットのクライアント アプリケーションのアドレス一覧を使用してアクセスされる、オブジェクト プロパティの外観を制御します。たとえば、ユーザーが Outlook でアドレス一覧を開いたとき、アドレス一覧の受信者のプロパティは Exchange 組織内に存在する詳細テンプレートで定義されているように表示されます。次の図には、Outlook 2007 に表示される受信者の Kim Akers のプロパティを示しています。Exchange 2007 の詳細テンプレート エディタを使用して、このプロパティ ページに表示されるさまざまなオブジェクトの組織および内容を変更できます。

Outlook 2007 の既定の詳細テンプレート

Exchange 2007 RTM (Release to Manufacturing) 版

Exchange 2007 RTM (Release to Manufacturing) 版では、その他の詳細テンプレート管理タスクを実行するには、詳細テンプレート エディタ スナップインを Microsoft 管理コンソール (MMC) に追加する必要があります。詳細については、「Microsoft 管理コンソールに詳細テンプレート エディタを追加する方法」を参照してください。

Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1)

Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) では、Exchange 管理コンソールの [ツールボックス] ノードから詳細テンプレート エディタにアクセスできます。

詳細テンプレート エディタの要素

ここでは、詳細テンプレート エディタのユーザー インターフェイスの要素について説明します。

作業領域へのコールアウト付きの詳細テンプレート

  • ツールボックス ウィンドウ   ツールボックス ウィンドウは詳細テンプレート エディタの左端に表示されます。ツールボックス ウィンドウからデザイナ ウィンドウにオブジェクトをドラッグします。テンプレートには次の要素を追加できます。

    • チェック ボックス
    • 編集テキスト ボックス
    • グループ ボックス
    • ラベル
    • リスト ボックス
    • 複数値ドロップダウン ボックス
    • 複数値リスト ボックス
    note注 :
    テンプレートの種類によっては、一部の要素を使用できない場合があります。
  • デザイナ ウィンドウ   デザイナ ウィンドウは、詳細テンプレート エディタの中央に表示されます。デザイナ ウィンドウでは、組織の仕様に合うようにテンプレートを設計できます。アイテムを選択し、プロパティ ウィンドウでオブジェクトのプロパティを編集します。また、テンプレート内でオブジェクトを移動したり、オブジェクトのサイズを変更したりできます。オブジェクトを削除するには、オブジェクトを選択し、キーボードの Del キーを押します。変更を保存するには、[ファイル] メニューの [保存] をクリックします。

  • プロパティ ウィンドウ   プロパティ ウィンドウは詳細テンプレート エディタの右端に表示されます。プロパティ ウィンドウを使用して、デザイナ ウィンドウにあるオブジェクトのプロパティを編集します。たとえば、テキスト、高さ、幅、オブジェクトの位置などを変更できます。

詳細テンプレートの管理タスク

ここでは、詳細テンプレート エディタ内で実行できる管理タスクの一覧を示し、タスクを実行するのに役立つトピックへのリンクを紹介します。

  • Microsoft 管理コンソールに詳細テンプレート エディタを追加する方法
    詳細テンプレート エディタは、MMC のスナップインです。Exchange 2007 RTM (Release to Manufacturing) 版では、その他の詳細テンプレート管理タスクを実行するには、詳細テンプレート エディタ スナップインを MMC に追加する必要があります。Exchange 2007 SP1 では、Exchange 管理コンソールの [ツールボックス] ノードから詳細テンプレート エディタにアクセスできます。
    Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、この手順を実行することはできません。詳細テンプレート エディタを使用する必要があります。
  • 詳細テンプレートをカスタマイズする方法
    既定の詳細テンプレートを使用するか、またはユーザーのニーズに合わせてテンプレートをカスタマイズすることができます。詳細テンプレート エディタを使用して、次の Outlook オブジェクトをカスタマイズできます。
    • 連絡先
    • ユーザー
    • グループ
    • メールボックス エージェント
    • パブリック フォルダ
    • 検索ダイアログ
      フィールド サイズの変更、フィールドの追加または削除、タブの追加または削除、フィールドの再配置を実行してオブジェクトをカスタマイズできます。これらのテンプレートのレイアウトは、言語に応じて異なる可能性があります。
      サポートされる言語 : アラビア語、バスク語、ブラジル語、ブルガリア語、カタルニア語、簡体字中国語、繁体字中国語、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、ドイツ語、ギリシャ語、英語、エストニア語、フィンランド語、フランス語、ヘブライ語、ハンガリー語、イタリア語、日本語、韓国語、ラトビア語、リトアニア語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、ロシア語、セルビア語、スロバキア語、スロベニア語、スペイン語、スウェーデン語、タイ語、トルコ語、およびウクライナ語。
  • 詳細テンプレートを既定の構成に復元する方法
    詳細テンプレート エディタには、[元に戻す] ボタンがなく、操作を元に戻すためのショートカット キーを使用することもできません。保存した後に変更を元に戻す場合は、テンプレートを復元することができます。テンプレートを復元すると、すべてのカスタマイズ設定は失われ、テンプレートは元の構成に復元されます。

詳細情報

ツールボックスを使用する方法の詳細については、「ツールボックスの使用」を参照してください。

詳細テンプレート コマンドレットの構文およびパラメータの詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。