ユニファイド メッセージング自動応答の勤務時間のキー マッピングを有効にする方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-18

ここでは、Exchange 管理コンソールおよび Exchange 管理シェルを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 ユニファイド メッセージング (UM) での UM 自動応答の勤務時間のキー マッピングを有効にする方法について説明します。UM 自動応答を作成すると、勤務時間の案内応答の後に発信者に対して再生される勤務時間のメイン メニューのプロンプトの案内応答として、既定のシステム プロンプトが使用されます。既定では、"こちらは Microsoft Exchange 自動応答です" という勤務時間のメイン メニューのプロンプトが使用されます。既定ではキー マッピングは定義されていないため、発信者に対してメニュー オプションは提供されず、既定のメイン メニューのプロンプトだけが再生されます。

既定のメイン メニューのプロンプトの案内応答を使用すると共に、1 つまたは複数のキー マッピングを定義すると、ユニファイド メッセージング音声合成 (TTS) エンジンによってメイン メニューのプロンプトが合成されます。たとえば、"営業部にご用の方は 1 を押してください。サポートにご用の方は 2 を押してください" などです。このメイン メニューのプロンプトを作成するには、2 つのキー マッピングを作成する必要があります。1 つは "営業部" という名前、もう 1 つは "サポート" という名前です。次に、キー マッピング エントリを構成して、オーディオ ファイルを再生するか、内線番号に転送するか、または別の自動応答に転送します。

また、勤務時間のカスタム メイン メニューのプロンプトの案内応答を使用することもできます。勤務時間のカスタム メイン メニューのプロンプトの案内応答とは、自動応答のプロパティの [時間] タブで定義した勤務時間内に発信者に対して流される一連のオプションのことです。たとえば、"Trey Research です。救急対応が必要な場合は、119 番にお掛け直しください。営業時間、FAX 番号、および弊社までの道案内をお知りになりたい方は 1 を押してください。予約をご希望の方は 2 を押してください。料金のお問い合わせまたはアカウント情報については 3 を押してください。オペレータを呼び出すには 0 を押してください" などです。

発信者が勤務時間外に自動応答メニュー システムを操作できるようにするには、勤務時間外のカスタム メイン メニューのプロンプトの案内応答を作成した後、キー マッピングを構成する必要があります。

note注 :
既定の案内応答を構成し、少なくとも 1 つのキー マッピングを定義すると、TTS エンジンによってメイン メニューのプロンプトだけが合成されます。カスタム メイン メニューのプロンプトを使用している場合、TTS エンジンによってメイン メニューのプロンプトは合成されません。

既定では、UM 自動応答を作成したときに、勤務時間は構成されず、勤務時間のメイン メニューのプロンプトのキー マッピングも定義されていません。勤務時間のカスタム メイン メニューの案内応答およびプロンプトを正しく構成するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. [時間] タブで組織の勤務時間を構成します。
  2. 勤務時間の案内応答に使用する案内応答ファイルを作成します。
  3. [案内応答] タブで勤務時間の案内応答を構成します。
  4. 勤務時間のメイン メニューのプロンプトの案内応答に使用する案内応答ファイルを作成します。
  5. [案内応答] タブで勤務時間のメイン メニューのプロンプトの案内応答を構成します。
  6. [キー マッピング] タブで勤務時間のキー マッピングを有効にして構成します。

キー マッピングを構成する際は、オプションと操作を定義します。音声認識が有効な自動応答を使用しているときに発信者が語句を話した場合や、音声認識が有効でない自動応答を使用しているときに発信者が電話のキーパッドのキーを押した場合は、これらの定義した操作が実行されます。キー マッピングを構成するには、キー マッピング エントリを追加する必要があります。自動応答のキー マッピング エントリを構成する場合、次の作業を行います。

  • 勤務時間のキー マッピングを有効にします。
  • キー マッピング エントリを追加します。
  • キー マッピング エントリの名前を入力します。
  • [このキーを押す] または [キーを押さない (タイムアウト)] を選択するか、[または、この文字列を読み上げます] ボックスに、発信者が話す語句を入力します。
  • 実行する操作を構成します。
  • オーディオ ファイルを再生します。
  • 内線番号に転送します。
  • 自動応答を実行します。

開始する前に

以下の手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange 組織管理者の役割が委任されている必要があります。

アクセス許可、役割の委任、および Exchange Server 2007 を管理するために必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

また、これらの手順を実行する前に、次のことを確認してください。

  • UM ダイヤル プランが作成されている。
  • UM メールボックス ポリシーが作成されている。
  • UM 自動応答が作成されている。

手順

Exchange 管理コンソールを使用して UM 自動応答の勤務時間のキー マッピングを有効にするには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールのコンソール ツリーで、[組織の構成] ノードを展開します。

  2. [ユニファイド メッセージング] をクリックします。

  3. 作業ウィンドウで、[UM 自動応答] タブをクリックします。

  4. 変更する自動応答を選択し、操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。

  5. [キー マッピング] タブで、[勤務時間のキー マッピングを有効にする] を選択し、[追加] をクリックします。

  6. [キー マッピング エントリ] ページで、[名前] ボックスにキー マッピング エントリの名前を入力します。

  7. [ユーザーが次のいずれかを実行した場合] で、次のいずれかのオプションを選択します。

    • [このキーを押す]
    • [キーを押さない (タイムアウト)]
    • [または、この文字列を読み上げます]
  8. [このアクションにより次の操作が開始されます] で、次のオプションから選択します。

    • [次のオーディオ ファイルを再生する]

Exchange 管理シェルを使用して UM 自動応答の勤務時間のキー マッピングを有効にするには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-UMAutoAttendant -Identity MySpeechEnabledAA -BusinessHoursKeyMappingEnabled $true -BusinessHoursKeyMapping "Sales, 66579" "Service, 66758"
    

構文およびパラメータの詳細については、「Set-UMAutoAttendant」を参照してください。

詳細情報

UM 自動応答の詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。