ISA Server 2006 に SMTP 動詞コマンドを追加する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2011-11-28

ここでは、エッジ トランスポート サーバーが、SMTP フィルタまたは Secure SMTP (SMTPS) フィルタが有効になっている Microsoft Internet Security and Acceleration (ISA) Server 2006 を介して内部のハブ トランスポート サーバーにメールを送信しようとするときに、エッジ トランスポート サーバーのキュー内で滞っている受信インターネット電子メール メッセージの問題を解決する方法について説明します。受信インターネット メール メッセージがエッジ トランスポート サーバーのキューに滞る原因の詳細については、「500 5.1.1 認識されないコマンド エラーを伴うエッジ トランスポート サーバーのメッセージ キュー」を参照してください。

次の手順では、ISA Server 2006 で Microsoft 管理コンソール (MMC) を使用して、ISA Server 2006 の SMTP アドイン フィルタに特定の Microsoft Exchange Server 2007 SMTP 動詞コマンドを追加する方法について説明します。動詞コマンドは ISA Server 2006 によって認識されないため、これらのコマンドを追加する必要があります。この手順を実行することにより、エッジ トランスポート サーバーのメール キューをクリアして、Exchange 2007 組織の境界ネットワーク内の Exchange トランスポート サーバー間で受信インターネット メールが流れるようにすることができます。

エッジ トランスポート サーバーのメール キューをクリアする他の方法の詳細については、「ISA Server 2006 のファイアウォール ポリシー ルールで SMTP フィルタまたは SMTPS フィルタを無効にする方法」を参照してください。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントに以下のアクセス許可が委任されている必要があります。

ISA Server 2006 エディション アクセス許可

Standard Edition

ISA Server 管理者 (完全)

Enterprise Edition

ISA Server エンタープライズ管理者

下記の手順を実行する前に、次の点に注意してください。

  • 追加の SMTP (簡易メール転送プロトコル) コマンドは、ハブ トランスポート サーバーおよびエッジ トランスポート サーバー通信用の Exchange トランスポート ルールでのみ有効にする必要があります。
  • エッジ トランスポート サーバーをインターネットに公開するファイアウォール ポリシー ルールに対する SMTP フィルタは、X-AnonymousTLSX-EXPs のような内部のネットワーク固有の拡張をインターネットに通知しないように設定する必要があります。これらの SMTP 動詞は、Exchange 組織内部で Exchange (Exchange 2007 または以前のバージョンの Exchange Server) を実行しているサーバーに対して認証を受けるためにエッジ トランスポート サーバーの内部送信コネクタでのみ必要で、外部に通知される必要はありません。

手順

ISA Server 2006 Standard または Enterprise MMC を使用して Exchange 2007 SMTP コマンドを追加するには、次の操作を行います。

  1. ISA Server 管理のコンソール ツリーで [構成] ノードを選択し、[アドイン] をクリックします。

  2. 詳細ウィンドウで、[SMTP フィルタ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  3. [SMTP コマンド] タブで、[追加] をクリックします。

  4. [SMTP コマンドのルール] ダイアログ ボックスで、[SMTP コマンドを有効にする] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

  5. [コマンド名] で、追加する名前を指定します。

  6. [長さの上限] で、最大の長さをバイト単位で指定します。

  7. [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

  8. [OK] をクリックして、[SMTP フィルタのプロパティ] ページを閉じます。

  9. 詳細ウィンドウで、[適用] をクリックして構成変更を保存します。

詳細情報

詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。