POP3 の予定表オプションを構成する

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2015-03-09

EMC またはシェルを使用して、POP3 サービスが有効になっている Microsoft Exchange Server 2010 サーバーで使用できる予定表オプションを設定できます。

次の表では、POP3 ユーザー用の CalendarItemRetrievalOption パラメーターについて説明します。

設定	値	説明
iCalendar	0	この設定により、ユーザーは予定表アイテムに対して iCalendar 標準を使用できます。iCalendar 標準は、予定表の情報を交換するための標準です。
IntranetUrl	1	この設定により、ユーザーが各自の予定表の情報にアクセスするために使用する内部 URL を指定できます。
InternetUrl	2	この設定により、ユーザーが各自の予定表の情報にアクセスするために使用する外部 URL を指定できます。
Custom	3	この設定により、ユーザーが各自の予定表の情報にアクセスするために使用する Outlook Web App サーバーを指定できます。

注意

POP3 に予定表オプションを指定した後、POP3 サービスを再起動する必要があります。POP3 サービスを再起動する方法の詳細については、「POP3 サービスを開始および停止する」を参照してください。

POP3 と IMAP4 の設定に関連するその他の管理タスクについては、「POP3 および IMAP4 の管理」を参照してください。

EMC を使用して POP3 の予定表オプションを設定する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイドメッセージングのアクセス許可」の「UM メールボックス」。

コンソールツリーで、[サーバーの構成]>[クライアントアクセス] にアクセスします。
作業ウィンドウで、[POP3 と IMAP4] タブをクリックします。
操作ウィンドウで、[POP3] の [プロパティ] をクリックします。
[POP3 のプロパティ] ページで、[受信設定] タブをクリックします。
[予定表の取得] で、次のいずれかのオプションを選択します。
- iCalendar
- イントラネット URL
- インターネット URL
- Custom
選択した予定表の取得オプションを適用するには、[適用] をクリックし、[OK] をクリックします。

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアントアクセス許可」の「POP3 および IMAP4」。

この例では、POP3 で iCalendar の使用を有効にします。

Set-PopSettings -Identity CAS01 -CalendarItemRetrievalOption 0

この例では、POP3 ユーザーが内部のサーバーから内部の予定表の情報にアクセスできるようにします。

Set-PopSettings -Identity CAS01 -CalendarItemRetrievalOption 1 -IntranetUrl "Server01"

この例では、POP3 ユーザーが外部のサーバー上のインターネットから予定表の情報にアクセスできるようにします。

Set-PopSettings -CalendarItemRetrievalOption 2 InternetUrl "https://Server01"

この例では、Outlook Web App を使用して、POP3 ユーザーが予定表の情報にアクセスできるようにします。

Set-PopSettings -CalendarItemRetrievalOption 3 -OwaServerUrl "https://OwaServer01"

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-POPSettings」を参照してください。

POP3 の予定表オプションを設定した後で、次の操作も実行できます。