Hyper-V での Project Server 2007 の使用に関するベスト プラクティス

 

トピックの最終更新日: 2009-08-26

ここでは、Hyper-V に Microsoft Office Project Server 2007 を展開するためのインストール要件と構成要件の概要を示します。Office Project Server 2007 を Hyper-V 環境にインストール、構成、および展開する際のクイック リファレンスとして利用してください。

インストールの前提条件

Hyper-V をインストールするには、以下の条件を満たす必要があります。

  • オペレーティング システムには、必ず 64 ビット版の Windows Server 2008 を使用します。Hyper-V は、64 ビット版の Windows Server 2008 でのみ動作します。

  • プロセッサでは、ハードウェア支援による仮想化がサポートされている必要があります。Intel VT または AMD Virtualization (AMD-V) と互換性のあるプロセッサを使用してください。

  • ルート パーティションには、Windows Server 2008 の Server Core インストール オプションを使用します。このオプションを使用すると、サーバーのオーバーヘッドが最小限に抑えられ、Hyper-V のパフォーマンスが向上します。

  • Hyper-V のサーバーの役割は、ルート パーティションでのみ実行します。

  • ハードウェア支援による仮想化とデータ実行防止 (DEP) が搭載されていて、有効になっていることを確認します。

仮想マシンを作成する

Hyper-V 仮想マシンを作成するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • オペレーティング システム ドライブには、容量固定の仮想ハード ディスク (VHD) を使用します。容量固定の VHD は、容量可変の VHD と比較して、より高いパフォーマンスが得らます。

  • 大量のディスク I/O トラフィックに対応できるように、パススルー ディスクを使用します。

  • Hyper-V ルート パーティションで、パススルー ディスクをオフラインに設定します。

  • SCSI コントローラを使用して、パススルー ディスクを接続します。SCSI コントローラは、Hyper-V 統合サービスがインストールされている場合に限り、インストールされます。このため、SCSI コントローラを使用してパススルー ディスクを接続できれば、確実に Hyper-V 統合サービスがインストールされていることになり、最適なディスク I/O パフォーマンスが得られます。

    Important重要
    システム ディスクは、SCSI コントローラには接続しないでください。オペレーティング システムが含まれる仮想ハード ディスクは、IDE コントローラに接続する必要があります。
  • 仮想マシンのネットワークを構成するときには、レガシ ネットワーク アダプタではなく、ネットワーク アダプタを使用します。レガシ ネットワーク アダプタは、統合コンポーネントをサポートしないオペレーティング システム用に設計されているためです。

  • 統合コンポーネント ("enlightenments") が仮想マシンにインストールされていることを確認します。

  • できる限り、仮想マシンと論理プロセッサ間のマッピングは 1 対 1 で構成します。

Project Server をインストールして構成する

Office Project Server 2007 をインストールして構成する場合は、以下の事項に留意してください。

  • 仮想マシンのインストールに要する時間を最小限に抑えるために、ゲスト オペレーティング システムと必須のソフトウェアのみが含まれる基本イメージを作成します。システム準備ツール (SysPrep) を使用して、再利用できる VHD イメージを準備し、この VHD をすべての仮想マシン (VM) の基本イメージとして使用します。

    Important重要
    システム準備ツールは、Office Project Server 2007 をインストールする前に使用します。Office Project Server 2007 をインストールした後は、システム準備ツールはサポートされなくなります。これは、Office Project Server 2007 では、システム準備ツールによる認識とリセットが不可能な構成情報が保存されるためです。システム準備ツールの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事「Windows Server 2003 SP2 用のシステム準備ツールの更新版」(https://support.microsoft.com/kb/926028/ja-jp) を参照してください。
  • Office Project Server 2007 の計画ワークシート」を表示します。

  • ソリューションの構成、保守、および監視に関するガイダンスについては、「Office Project Server 2007 の運用」を参照してください。

  • Project Server 2007 のインストールを調整するには、Project Server 2007 テクニカル ライブラリの「Office Project Server 2007 の運用」セクションのガイダンスに従って操作します。