クロール ルールを使用して別のコンテンツ アクセス アカウントまたは認証方法を指定する (Search Server 2008)

更新日: 2008年9月

適用対象: Microsoft Search Server 2008

 

トピックの最終更新日: 2009-04-06

注意

別途記載のない限り、この記事の情報は Microsoft Search Server 2008 と Microsoft Search Server 2008 Express の両方に適用されます。

Microsoft Search Server 2008 では、新しいクロール ルールを作成するか、既存のクロール ルールを編集して、特定のパスをクロールするときに使用する別のコンテンツ アクセス アカウントまたは認証方法を指定することができます。また、クロール ルールの適用順序を指定することもできます。

この記事の内容 :

  • フォーム ベースの認証を使用するサイトのクロール

  • クロール ルールを作成する

  • クロール ルールを編集する

  • クロール ルールを削除する

  • クロール ルールの順序を指定する

フォーム ベースの認証を使用するサイトのクロール

Search Server 2008 は、フォーム ベースの認証 (FBA) を使用するサイトのクロールをサポートします (入力して送信するタイプの FBA が実装されている場合)。Search Server 2008 は、複数のページに渡る一連のフォーム (ウィザードベースのフォーム) を使用するログオン ページが含まれるサイトはサポートしません。また、AJAX、JavaScript などの動的スクリプト手法によって表示されるダイナミック コンテンツを使用するフォームが含まれるサイトもサポートしません。さらに、次のようなフォーム ベースの認証フォームを使用するサイトもサポートしません。

  • ウィザード型のログオン ページSearch Server 2008 は、ユーザー認証に一連の画面を使用するサイトはクロールしません。このようなウィザード型のフォームには、前ページのフォームにユーザーが入力した情報に基づいて 1 ページまたは複数のページが表示されます。Search Server 2008 は複数のログオン ページをクロールできないため、この種の認証を使用するサイトに対するクロール ルールの作成はサポートされません。

  • 動的に変化するログオン フォームSearch Server 2008 は AJAX などのテクノロジを使用するように設計されているため、動的に変化するログオン ページを含むサイトをクロールしません。AJAX を使用するログオン画面は、可視性のあるポストバックを使用せずにユーザーに対して新しいオプションを表示できます。言い換えると、このスクリプトを使用すると、ブラウザのページを更新することなく新しいデータを表示できます。このテクノロジを備えたログオン ページを使用するユーザーがパスワードを入力すると、セキュリティについての質問に答える新たなフォームが表示されますが、このとき、ブラウザのページ更新はユーザーには見えません。このような設計を使用するサイトのクロール ルールの作成はサポートされません。

メモ   この記事に記載されている手順を実行する前に、トピック「クローラの認証方法を構成する (Search Server 2008)」をお読みください。

重要

この手順を実行するには、検索サービス管理者であることが必要です。詳細については、「検索サービス管理者を追加または削除する (Search Server 2008)」を参照してください。

クロール ルールを作成する

特定のパスをクロールするときに使用する別のコンテンツ アクセス アカウントまたは認証方法を指定するクロール ルールを作成するには、以下の手順を実行します。

クロール ルールを作成する

  1. [検索管理] ページの [クロール中] セクションで、[クロール ルール] をクリックします。

  2. [クロール ルールの管理] ページの [新しいクロール ルール] をクリックします。

  3. [クロール ルールの追加] ページの [パス] セクションで、[パス] ボックスにこのルールの影響を受けるパスを入力します。このパスでは、標準のワイルドカード文字を使用できます。たとえば、次のように入力します。

    • http://server1/folder* (http://server1/folder で始まる URL を持つすべての Web リソースを含める場合)

    • *://*.txt (.txt ファイル名拡張子を持つすべてのドキュメントを含める場合)

  4. パスのフォルダまたはサブサイトがクロールされないようにするため、[クロールの構成] セクションで、[このパスにあるアイテムをすべて除外する] をクリックします。

  5. パス内のアイテムを含めるかどうかを選択するには、[このパスにあるアイテムをすべて含める] をクリックし、以下のチェック ボックスを組み合わせて選択します。

    • [URL 自体をクロールしないで URL のリンクをたどる]   ログオン ページ上のテキストへのインデックス付けは行わずにページ上のリンクをクロールする場合は、このチェック ボックスをオンにします。

    • [複合 URL (疑問符 (?) が含まれる URL) をクロールする]   パラメータを使用して URL をクロールし、追加のコンテンツを表示する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

    • [SharePoint のコンテンツを HTTP ページとしてクロールする]。通常、SharePoint サイトのコンテンツは特殊なプロトコルを使用してクロールされます。その代わりに SharePoint サイトのコンテンツを HTTP ページとしてクロールする場合は、このチェック ボックスをオンにします。

    注意

    HTTP プロトコルを使用してコンテンツをクロールすると、アイテムの権限は保存されません。

  6. [認証の指定] セクションで、以下のいずれかの操作を行います。

    注意

    このセクションのいずれかのオプションを選択するには、[クロールの構成] セクションにある [このパスにあるアイテムをすべて含める] をクリックします。

    • このクロール ルールの影響を受ける URL のクロール時に、既定のコンテンツ アクセス アカウントを使用するには、[既定のコンテンツ アクセス アカウントを使用する] をクリックします。

    • 別のコンテンツ アクセス アカウントを使用する場合は、[別のコンテンツ アクセス アカウントを指定する] をクリックし、以下の操作を行います。

      [アカウント] ボックスに、このクロール ルールで定義されたパスにアクセスできるアカウント名 (たとえば、user_nameDOMAIN\user_name) を入力します。

      [パスワード] ボックスと [パスワードの確認] ボックスに、アカウントのパスワードを入力します。

      基本認証を使用しない場合は、[基本認証を許可しない] チェック ボックスをオンにします。基本認証を使用する場合は、[基本認証を許可しない] チェック ボックスをオフにします。

      注意

      このクロール ルールの影響を受けるコンテンツのクロール時に使用されるコンテンツ アクセス アカウントに対し、サーバー ファームとは別のドメインからのドメイン アカウントが割り当てられている場合、基本認証は使用できません。

    • 認証にクライアント証明書を使用する場合は、[クライアント証明書を指定する] をクリックし、[証明書] メニューで証明書をクリックします。

    • フォーム ベース認証を使用するには、[フォーム資格情報を指定する] をクリックし、[フォームの URL] ボックスにフォームの場所を入力してから [資格情報の入力] をクリックします。

      注意

      Search Server 2008 は、フォーム ベースの認証 (FBA) を使用するサイトのクロールをサポートします (入力して送信するタイプの FBA が実装されている場合)。Search Server 2008 は、複数のページに渡る一連のフォーム (ウィザードベースのフォーム) を使用するログオン ページが含まれるサイト上のコンテンツ クロールはサポートしません。また、AJAX、JavaScript などの動的スクリプト手法によって表示されるダイナミック コンテンツを使用するフォームが含まれるサイトもサポートしません。

    • Cookie 認証を使用するには、[クロールで cookie を使用する] をクリックしてから、以下のいずれかの操作を行います。

      • URL から Cookie を取得するには、[URL から Cookie を取得] ボックスに完全な場所を入力してから [Cookie の取得] をクリックします。

      • コンピュータまたはネットワークから特定の Cookie を選択するには、[クロール用の Cookie を指定] をクリックし、[参照] をクリックしてから、使用する Cookie を選択します。

      • Cookie の有効期限が切れたときに表示するエラー ページを指定するには、[エラー ページ (セミコロン区切り)] ボックスに対象ページの URL をセミコロンで区切って入力します。

  7. [OK] をクリックします。

クロール ルールを編集する

既存のクロール ルールはいつでも編集できます。そのためには、[クロール ルールの管理] ページで、クロール ルールをクリックして、前の手順に従ってパスと構成を変更します。

クロール ルールを削除する

不要なクロール ルールを削除するには、以下の手順を実行します。

クロール ルールを削除するには

  1. [検索管理] ページの [クロール中] セクションで、[クロール ルール] をクリックします。

  2. [クロール ルールの管理] ページで、削除するクロール ルールをポイントし、矢印をクリックしたときに表示されるメニューで [削除] をクリックします。

  3. [OK] をクリックし、削除を確認します。

クロール ルールの順序を指定する

新しいクロール ルールを作成したり、既存のクロール ルールを編集した後は、コンテンツのクロール時に適用するルールの順序を指定することをお勧めします。クロール ルールは、一覧に表示されている順序どおりに適用されます。したがって、同じコンテンツまたは重複するコンテンツを対象とするルールが 2 つ存在する場合は、一覧にある最初のルールが適用されます。クロール ルールの順序を指定するには、以下の手順を実行します。

クロール ルールの順序を指定する

  1. [検索管理] ページの [クロール中] セクションで、[クロール ルール] をクリックします。

  2. [クロール ルールの管理] ページにあるクロール ルールの一覧の [順序] 列で、リストから値を選択してルールの順序を指定します。その他の値は順に 1 つずつずれます。