Windows SharePoint Services 3.0 から Search Server 2008 にアップグレードする

更新日: 2008年6月

適用対象: Microsoft Search Server 2008

 

トピックの最終更新日: 2008-06-04

注意

別途記載のない限り、この記事の情報は Microsoft Search Server 2008 と Microsoft Search Server 2008 Express の両方に適用されます。

Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express をアップグレードすることによって、強化されたエンタープライズ検索機能を既存の Windows SharePoint Services 3.0 の展開に追加できます。アップグレードするには、Windows SharePoint Services の展開内の各サーバー上で、Search Serverを Windows SharePoint Services 3.0 にインストールしてから、組織の要件に応じてSearch Serverを構成します。Search Serverをインストールすると、インストール済みの既存の Windows SharePoint Services 3.0 も必ずアップグレードされます。この記事では、このアップグレード プロセスに関する手順と考慮事項について説明します。

重要

Search Serverにアップグレードする前に、Search Serverのインストールと構成について慎重に計画することをお勧めします。たとえば、Search Serverのトポロジ オプションは Windows SharePoint Services のオプションとは異なるため、Search Server トポロジを計画することが重要になります。詳細については、「Search Server 2008 または Search Server 2008 Express の展開を計画する」を参照してください。

この記事の内容 :

  • アップグレード パス

  • 検索サーバーにアップグレードする前に

  • 検索サーバーへのアップグレードを開始する

  • Windows SharePoint Services 3.0 SP1 の基本インストールをアップグレードする

  • Windows SharePoint Services 3.0 SP1 の詳細インストールをアップグレードする

  • 検索サーバーを構成する

  • アップグレードの取り消しについて

アップグレード パス

この記事は、次のどちらかの製品から、Search Server 2008 または Search Server 2008 Express へのアップグレードに適用されます。

  • Windows SharePoint Services 3.0

  • Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 1 (SP1)。Windows SharePoint Services 3.0 SP1 がインストールされていない場合、Search Serverのインストール開始時にメッセージが表示され、Windows SharePoint Services 3.0 SP1 を各 Windows SharePoint Services サーバー上にインストールするように求められます。Windows SharePoint Services 3.0 SP1 が各サーバーにインストールされるまで、Search Serverのインストールは開始できません。

    注意

    Windows SharePoint Services 2.0 を使用している場合は、Search Serverにアップグレードする前に、Windows SharePoint Services 3.0 にアップグレードする必要があります。インストールするための Windows SharePoint Services 3.0 のダウンロードについては、「Windows SharePoint Services 3.0 のダウンロード」を参照してください。

Search Server 2008 または Search Server 2008 Express にアップグレードできるのは、次のどちらかのタイプの Windows SharePoint Services 3.0 の展開です。

  • 基本インストール   Windows SharePoint Services 3.0 が基本インストール オプションでインストールされている場合、Search Serverへのアップグレードは単一サーバーへのスタンドアロン展開としてのみ行うことができます。基本インストールをアップグレードすると、Windows SharePoint Services のデータベースは Windows Internal Database 内に保持され、Search Serverは新しいデータベース構築のために、自動的に Microsoft SQL Server 2005 Express Edition をインストールして使用します。

    注意

    アップグレード後に SharePoint Web アプリケーションを作成するときには、このアプリケーションが SQL Server 2005 Express Edition または Windows Internal Database を使用するように構成できます。SQL Server 2005 Express Edition では、データベース サイズが最大 4 GB に制限されます。Windows Internal Database では、このデータベース サイズ制限は適用されません。

  • 詳細インストール   Windows SharePoint Services 3.0 が詳細インストール オプションでインストールされている場合、Search Serverへのアップグレードは詳細インストール オプションでのみ行うことができます。詳細インストールをアップグレードすると、SQL Server データベースは Windows SharePoint Services から Search Server 2008 に引き継がれます。

検索サーバーにアップグレードする前に

Search Serverにアップグレードする前に、次の作業を行ってください。

  • Windows SharePoint Services 2.0 を使用している場合は、Windows SharePoint Services 3.0 SP1 にアップグレードします。Windows SharePoint Services 2.0 から Search Server 2008 に直接アップグレードすることはできません。インストールのための Windows SharePoint Services 3.0 のダウンロードについては、「Windows SharePoint Services 3.0 のダウンロード」を参照してください。Windows SharePoint Services 3.0 SP1 をダウンロードするには、「Windows SharePoint Services 3.0 (Service Pack 1 同梱版)」を参照してください。

  • 推奨 : コンピュータに Windows SharePoint Services 3.0 SP1 がインストールされていない場合は、インストールします。Search Serverへのアップグレードを開始する前に、Windows SharePoint Services 3.0 SP1 をインストールすることをお勧めします。インストールされていない場合は、アップグレードを開始するときにメッセージが表示され、Windows SharePoint Services 3.0 SP1 をインストールするように求められます。Windows SharePoint Services 3.0 SP1 が既にインストールされている場合はSearch Serverへのアップグレードがより迅速に行われます。インストールする SP1 をダウンロードするには、「Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 1 (SP1)」を参照してください。

    重要

    Windows SharePoint Services 3.0 SP1 をインストールするときは、Search Serverをインストールする前に、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する必要があります。詳細および関連する考慮事項については、「Windows SharePoint Services 3.0 のソフトウェア更新を展開する」の指示を参照してください。

  • Windows SharePoint Services 3.0 の言語パックがインストールされている場合は、それに対応するSearch Serverの言語パックをインストールします。詳細については、「言語パックを展開する (Search Server 2008)」を参照してください。

  • Search Serverが提供するエンタープライズ検索機能を使用するための計画を作成します。詳細については、「Microsoft Search Server 2008」および「Microsoft Search Server 2008 Express」を参照してください。

  • アップグレードを取り消して Windows SharePoint Services の使用に戻る場合の影響を考慮します。詳細については、この記事で後述する「アップグレードの取り消しについて」を参照してください。

  • 使用しているカスタム テンプレート、機能、ソリューションを含め、Windows SharePoint Services 環境全体をバックアップします。

  • Windows SharePoint Services のユーザーに対して、サイトに適用される変更および、アップグレード プロセス中はサイトが利用できなくなる予定であることを通知します。

検索サーバーへのアップグレードを開始する

次の手順を使用して、Search Serverへのアップグレードを開始します。

検索サーバーへのアップグレードを開始するには

  1. 次のいずれかの方法でインストールを開始します。

    • Search Server 2008 Express をダウンロードしてインストールします。

      a. Web サイト「新登場! Search Server 2008 Express」から Search Server 2008 Express をダウンロードします。Search Server Express のインストール先となるオペレーティング システムのアーキテクチャ (x86 (32 ビット) または x64 (64 ビット)) に合わせて、ダウンロード オプションをクリックします。

      b. ダウンロードした SearchServerExpress.exe ファイルに移動して、実行します。このファイルは自己解凍形式のアーカイブ ファイルです。ファイルが自動的に解凍されると、Search Server Express インストールの [開始] 画面が表示されます。

    • Search Server 2008 または Search Server 2008 Express を製品ディスク からインストールするには、CD-ROM ドライブにディスクを挿入します。製品インストールの [開始] 画面が表示されます。

      注意

      少し待ってもインストールの [開始] 画面が自動的に表示されない場合は、製品ディスクのルート フォルダに移動し、Splash.hta ファイルをダブルクリックします。

    • Search Server 2008 または Search Server 2008 Express をローカル ディスクまたはファイル共有からインストールするには、製品が配置されている場所に移動し、Splash.hta ファイルをダブルクリックします。製品インストールの [開始] 画面が表示されます。

  2. Search Serverインストールの [開始] 画面で、[インストール] から [Search Server のインストール] をクリックします。

  3. Windows SharePoint Services 3.0 SP1 がインストールされていない場合は、次のメッセージが表示されます。

    "次のエラーが発生したため、セットアップを続行できません。https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=103318&clcid=0x411。上記の問題を解決してから、セットアップを再度実行してください。"

    このメッセージが表示された場合は、次の操作を行います。

    1. [OK] をクリックします。

    2. 使用するコンピュータのアーキテクチャ (x86 または x64) に適合するバージョンの Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 1 (SP1) をダウンロードします。

    3. 既存の Windows SharePoint Services 3.0 の展開内の各サーバーに Windows SharePoint Services 3.0 SP1 をインストールします。

      重要

      前に説明したように、Windows SharePoint Services 3.0 SP1 をインストールするときは、Search Serverのインストールに進む前に、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する必要があります。詳細および関連する考慮事項については、「Windows SharePoint Services 3.0 のソフトウェア更新を展開する」の説明を参照してください。

  4. Search Server 2008 の場合 :

    1. [プロダクト キーの入力] 画面で、プロダクト キーを入力します。インストール プログラムによってプロダクト キーが確認されると、[プロダクト キー] ボックスの横に緑色のチェック マークが付けられます。

    2. インストール プログラムによるプロダクト キーの確認が終了したら、[続行] をクリックします。

  5. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] 画面で使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] チェック ボックスをオンにして [続行] をクリックします。

  6. 次のどちらかの方法でSearch Serverを Windows SharePoint Services 3.0 SP1 にインストールして、インストールを続行します。

    • Windows SharePoint Services 3.0 SP1 の基本インストールをアップグレードする

    • Windows SharePoint Services 3.0 SP1 の詳細インストールをアップグレードする

      重要

      Search Serverを Windows SharePoint Services にインストールするための上記手順のどちらかを完了したら、この記事で後述する「検索サーバーを構成する」の手順に従ってアップグレードを終了する必要があります。

Windows SharePoint Services 3.0 SP1 の基本インストールをアップグレードする

Windows SharePoint Services 3.0 SP1 の基本インストールからSearch Serverの基本インストールにアップグレードするには、次の手順を実行します。

Windows SharePoint Services SP1 の基本インストールをアップグレードするには

  1. [サーバーの種類] 画面で選択できるサーバーの種類は [スタンドアロン] のみです。

    • オプション : [ファイルの場所] タブで、インストール パスまたはコンテンツ インデックス ファイルの場所を変更します。

    • オプション : [フィードバック] タブで、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムへの参加または不参加を指定します。

  2. [サーバーの種類] 画面で [今すぐインストール] をクリックします。[インストールの進行状況] 画面が表示されます。この処理が完了するまで数分かかります。

  3. 次の画面で、構成を実行するように求めるメッセージが表示されます。

    1. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンであることを確認します。

    2. [閉じる] をクリックして、構成ウィザードを起動します。

  4. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] 画面で [次へ] をクリックします。

  5. 構成中に一部のサービスが再起動またはリセットされる可能性があることを説明するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  6. 既定では、Search Server 2008 アップグレード ウィザードは、既定の検索センター サイトをポート 80 に作成します。このポートに既存の SharePoint サイトが存在する場合は、[既定の SharePoint サイトの上書き] 画面が表示されます。この画面で、次のオプションのいずれかをクリックします。

    • [既存のサイトを新しい既定の SharePoint サイトで上書きする]

    • [既存のサイトを上書きせずに、次の場所に新しい SharePoint サイトを作成する]

    • [既定のサイトを作成しない]

      最後のオプションを選択すると、検索センター サイトは作成されません。ただし、アップグレード プロセスが完了したら、独自の検索センター サイトやその他のサイトを作成して、構成することができます。

  7. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード] 画面が表示されます。Search Server サービスのインストール、SQL Server データベースのインストールと構成、検索管理のためのSearch Server Web サイトの作成など、構成タスクを自動化するために、構成ウィザードが数分間実行されます。

  8. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。これで基本インストールが完了しました。Web ブラウザに [Microsoft Search Server 2008 へようこそ] ページが表示され、検索サーバーのインストールを構成するためのガイダンスが示されます。

    注意

    ユーザー名とパスワードを入力するようにメッセージが表示された場合は、全体管理 Web サイトにアクセスできるアカウントの資格情報を入力します。Windows Internet Explorer の信頼済みサイトの一覧に、このサイトを追加します (メッセージが表示された場合)。

注意

これで、Windows SharePoint Services 3.0 SP1 基本インストールにSearch Serverをインストールするプロセスが完了します。ここで、この記事で後述する「検索サーバーを構成する」の手順に従ってアップグレードを終了する必要があります。

Windows SharePoint Services 3.0 SP1 の詳細インストールをアップグレードする

Windows SharePoint Services 3.0 SP1 の詳細インストールからSearch Serverの詳細インストールにアップグレードするには、次の手順を実行します。

Windows SharePoint Services SP1 の詳細インストールをアップグレードするには

  1. [サーバーの種類] 画面で、次のどちらかをクリックします。

    • [完全]   アプリケーション サーバー ロールおよび Web フロント エンド (WFE) サーバー ロールをインストールします。次のどちらかの条件が該当する場合は、このオプションを選択することをお勧めします。

      - Search Server の展開内で 1 台目のサーバーである場合

      - このアップグレードで作成している Search Server 2008 ファームのためのアプリケーション サーバーとしてコンピュータを構成する場合

    • [Web フロント エンド]   WFE サーバー ロールのみをインストールします。

  2. [サーバーの種類] 画面上 :

    • オプション : [ファイルの場所] タブで、インストール パスまたはコンテンツ インデックス ファイルの場所を変更します。

    • オプション : [フィードバック] タブで、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムへの参加または不参加を指定します。

  3. [サーバーの種類] 画面で [今すぐインストール] をクリックします。[インストールの進行状況] 画面が表示されます。この処理が完了するまで数分かかります。

  4. 次の画面で、構成を実行するように求めるメッセージが表示されます。

    1. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンであることを確認します。

    2. [閉じる] をクリックし、構成ウィザードを起動します。

  5. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] 画面で [次へ] をクリックします。

  6. 構成中に一部のサービスが再起動またはリセットされる可能性があることを説明するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  7. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] 画面で [次へ] をクリックします。

  8. [構成成功] 画面で [完了] をクリックします。

  9. このサーバーが、Search Serverへのアップグレードを行っている Windows SharePoint Services ファーム内で最初のサーバーの場合は、Web ブラウザに [Search Server の構成] ページが表示されます。このページは、各Search Server ファームに対して 1 回のみ入力します。この手順を実行するための説明については、「Search Server 2008 または Search Server 2008 Express のインストール」の検索サーバー構成の完了に関するページを参照してください。

  10. Windows SharePoint Services ファーム内のサーバーごとに、手順 1. ~ 8. を繰り返します。

検索サーバーを構成する

Search Serverを Windows SharePoint Services にインストールしたら、次の各手順を実行することによって、アップグレードを完了する必要があります。

  • 検索サーバーに引き継がれた Web アプリケーションに対して機能を有効化する

  • 検索センターを使用するために、サイト コレクションを構成する

  • クロールの開始アドレスを確認する

  • アプリケーション サーバー ロールを構成する

検索サーバーに引き継がれた Web アプリケーションに対して機能を有効化する

Search Serverを Windows SharePoint Services にインストールしたら、Search Serverに引き継がれた Windows SharePoint Services Web アプリケーション に対して機能を有効化する必要があります。次の手順を使用して、これらの Web アプリケーションに対して機能を有効化します。

検索サーバーに引き継がれた Web アプリケーションに対して機能を有効化するには

  1. 全体管理 Web サイトで [アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint Web アプリケーション構成の管理] にある [Web アプリケーション機能の管理] をクリックします。

  3. [Web アプリケーション機能の管理] ページで、任意の Web アプリケーションをクリックします。

  4. [Office Server Enterprise の検索] の説明の横にある [アクティブ化] をクリックします。

  5. [Office Server サイト検索] の説明の横にある [アクティブ化] をクリックします。

  6. [Web アプリケーション機能の管理] ページの一覧に表示されている Web アプリケーションごとに、手順 3. ~ 5. を繰り返します。

検索センターを使用するために、サイト コレクションを構成する

Search Serverに引き継がれた Web アプリケーションに対して機能を有効化したら、新しい検索センター ユーザー インターフェイスを使用するために、各 Windows SharePoint Services サイト コレクションを構成します。次の手順を使用して、これらの Windows SharePoint Services サイト コレクションを構成します。

検索センターを使用するために、サイト コレクションを構成するには

  1. 全体管理 Web サイトで、[サイトの操作] メニューの [サイトの設定] をクリックします。

  2. [サイト コレクションの管理] セクションで [検索の設定] をクリックします。

  3. [検索の設定] ページで [ユーザー設定範囲を使用] をクリックします。

  4. テキスト ボックスに、検索センターのアドレスを「http://<サーバー名>:<ポート>」のように入力します。

  5. 元の Windows SharePoint Services サイトのページに移動します。

  6. ここで、[範囲] のリストに [すべてのサイト] が含まれていることを確認します。

    範囲を追加するには、全体管理 Web サイトの [サイト コレクションの管理] セクションにある [検索の設定] ページで、[検索範囲] をクリックします。

  7. クエリを入力し、検索センターの [results.aspx] ページに結果が表示されることを確認します。

クロールの開始アドレスを確認する

Search Serverを Windows SharePoint Services にインストールしたら、次の手順を使用して、Windows SharePoint Services の展開内のクロールの開始アドレスがすべて、インストールしたSearch Serverに引き継がれたことを確認します。

クロールの開始アドレスを確認するには

  1. 全体管理 Web サイトで [共有サービス] をクリックします。

  2. [検索管理] ページの [クロール中] セクションで、[コンテンツ ソース] をクリックします。

  3. [コンテンツ ソースの管理] ページで [ローカルの Office SharePoint Server サイト] をポイントし、下矢印をクリックして、[編集] をクリックします。

  4. [コンテンツ ソースの編集] ページの [開始アドレス] で、Windows SharePoint Services の展開からのすべての SharePoint サイトが表示されていることを確認します。Windows SharePoint Services の展開にあった各 Web アプリケーションごとに、対応する開始アドレスが 1 つずつあります。

  5. Windows SharePoint Services の展開から引き継いだすべての SharePoint サイトで、検索が引き続き正常に機能することを確認します。

アプリケーション サーバー ロールを構成する

複数サーバーの Windows SharePoint Services 3.0 ファームを、複数のアプリケーション サーバーを持つ Search Server 2008 ファームにアップグレードした場合は、Search Server 2008 アプリケーション サーバーを次のように構成する必要があります。

  • アプリケーション サーバーのうち 1 台のみで、インデックス サーバー ロールを有効にし、クエリ サーバー ロールを無効にします。

  • その他の各アプリケーション サーバーでは、クエリ サーバー ロールを有効にし、インデックス サーバー ロールは必ず無効にします。

これらの手順を実行する方法については、「クエリ サーバーを追加してサーバーを拡張する (Search Server 2008)」の「作業 2 : アプリケーション サーバー ロールを構成する」を参照してください。Search Server 2008 の展開のトポロジ オプションについては、「Search Server 2008 または Search Server 2008 Express の展開を計画する」のトポロジ オプションに関する説明を参照してください。

アップグレードの取り消しについて

Windows SharePoint Services の基本構成からSearch Serverの基本構成へのアップグレードは取り消しできません。基本構成のアップグレード後は、Search Serverをアンインストールして Windows SharePoint Services 環境に戻ることはできなくなります。

一方、Windows SharePoint Services の詳細構成からSearch Serverの詳細構成へのアップグレードは取り消しできます。ただし、このタイプのアップグレードの取り消しには、それに応じた SQL Server の構成が必要となる場合があります。Windows SharePoint Services で作業できる状態に戻るために SQL Server を構成する場合は、次の操作を行います。

  • 構成データベースを保持するには、アンインストール プロセスを完了する前に、Search Server サービスを停止します。

  • コンテンツ データベースをロールバックして、元のファーム構成を再構築するには、Search Serverをアンインストールしてから、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行して、Windows SharePoint Services サーバー ファームを再度追加します。

重要

運用サーバーでアップグレードを取り消す前に、環境のバックアップを行ってから、テスト サーバーでアップグレードの取り消しを実行することをお勧めします。

関連項目

概念

Search Server 2008 または Search Server 2008 Express の展開を計画する
Search Server 2008 または Search Server 2008 Express のインストール
クエリ サーバーを追加してサーバーを拡張する (Search Server 2008)