[Configuration] タブ (Office SharePoint Server)

管理者は、レプリケーション エンジンの [Configuration] タブを使用して、プロファイル データのレプリケーション設定を構成します。サービスを実行するアカウントは、レプリケート元サーバーおよびレプリケート先サーバーの共有サービス プロバイダ (SSP) に対して、ユーザー プロファイルの管理権限を持っています。

このタブの各要素を以下に説明します。

Source Server セクション

  • Source URL
    SSP の個人用サイト Web アプリケーションの URL を指定します。[Apply] をクリックすると、[Source URL] の値が他のフィールドに自動的に設定されます。
  • Change Token
    レプリケーション エンジンによってレプリケート元サーバーの変更トークンが取得され、このフィールドに表示されます。ユーザー プロファイルに含まれるデータが変更されると、構成データベースに記録されます。このような変更が発生する例として、ユーザーがプロファイル ページに移動して、[自己紹介] または [技能] プロパティを編集する場合があります。変更ログでは UserProfileChangeWebService が使用されます。増分レプリケーションでは、UserProfileChangeWebService を使用してレプリケート元を定期的に調べ、新しい変更を確認して、変更トークン (例: ChangeToken="1;3894;07/25/2006 21:33:17";) を取得します。
  • Refresh
    ソース サーバーの変更トークンを取得します。

Destination Servers セクション

  • [Destination URL(s)]
    レプリケーション エンジンがプロファイル データをプッシュする場合の、プッシュ先となる URL を指定します。一般的には、レプリケート先の個人用サイトのホスト サイトの URL になります。レプリケート先 URL の一覧を変更するには、[Add]、[Edit]、または [Delete] をクリックします。
  • Add
    テキスト ボックスに指定された URL を、[Destination URL(s)] の一覧に追加します。
  • Edit
    レプリケート先 URL を変更する場合、[Destination URL(s)] の一覧で URL を選択し、テキスト ボックスでその URL を編集してから [Edit] をクリックすると、変更が反映されます。
  • Delete
    一覧から URL を削除します。一覧から URL を削除するには、[Destination URL(s)] の一覧で URL を選択し、 [Delete] をクリックします。

General セクション

  • User Domain(s)
    レプリケート元に関連付けられている Active Directory のユーザー ドメインを指定します。このフィールドを使用し、どのユーザーのプロファイル データをレプリケートするかを、ドメインに基づいて示します (Contoso など)。

    注意

    [User Domain(s)] の一覧は、完全レプリケーションに対してのみ適用されます。

  • Add
    テキスト ボックスに指定されたユーザー ドメインを、[User Domain(s)] の一覧に追加します。
  • Edit
    ユーザー ドメインを変更する場合、[User Domain(s)] の一覧でユーザー ドメインを選択し、テキスト ボックスでそのユーザー ドメインを編集してから [Edit] をクリックすると、変更が反映されます。
  • Delete
    一覧からユーザー ドメインを削除します。一覧からユーザー ドメインを削除するには、[User Domain(s)] の一覧でユーザー ドメインを選択し、 [Delete] をクリックします。
  • Incremental Replication interval (seconds)
    レプリケート元に対してクエリを実行し、レプリケートする変更を取得するまでに、レプリケーション エンジンが待機する時間を秒で指定します。値の範囲は 1 ~ 10,000 で、既定値は 5 です。
  • Wait time between replication failures (seconds)
    最初のレプリケーションが失敗した後、次にレプリケート先にアクセスして、変更をレプリケートするまでに、レプリケーション エンジンが待機する時間を秒で指定します。次のレプリケーションが失敗すると、レプリケーション エンジンは Windows イベント ログによってその失敗を把握します。ログには、"IncrementalRecoveryReplicator/3313" のように記録されています。値の範囲は 1 ~ 10,000 で、既定値は 300 です。イベント ID 3313 はエラーを表し、イベント ID 1121 は情報メッセージを表します。

レプリケートするプロパティのセクション

このセクションのアイテムには、レプリケーションで使用できるプロパティの一覧が表示されます。編集できる列は、[Replicate] と [Source] の 2 つです。他の列は、プロパティのメタデータとしてのみ使用できます。

  • Property Name
    プロパティの名前を指定します。静的な値です。
  • Display Name
    プロパティの表示名を指定します。静的な値です。
  • Replicate
    このチェック ボックスをオンにして、レプリケーション エンジンによってレプリケートされるプロパティを示します。

    注意

    レプリケートする前に、すべてのレプリケート元およびレプリケート先の SSP でユーザー プロファイルのインポートを実行する必要があります。このインポートにより、必要なデータだけをレプリケートすることができ、レプリケーション エンジンを使用して Microsoft Active Directory などのディレクトリ ソースからデータをレプリケートする必要がなくなります。

  • Source
    プロファイル データのソースが、ユーザーから直接提供されるのか、フィードを介して提供されるのかを指定します。一覧には、[User] と [Feed] の 2 つのソースの種類があります。[User] は、プロパティがユーザーによって提供されることを示します。[Feed] は、プロパティがデータ フィード (ビジネス データ カタログのインポートなど) として提供されることを示します。この設定は増分レプリケーションで使用され、プロファイル データのレプリケート方法が決定されます。プロパティを [Feed] として指定すると、すべてのユーザーについて、プロパティが現在の (レプリケート元) SSP で使用されることを示します。この場合、ユーザーのプロファイル レコードがどの SSP で使用されるかは問題になりません。通常、ユーザーはこれらのプロパティの値を設定しません。ユーザーが提供するプロパティの値は、信頼できる個人用サイト ホストの場所の一覧に従って、ユーザーのマスタ プロファイル レコードが保存されているレプリケート先を除く、すべてのレプリケート先にレプリケートされます。プロパティをユーザーが提供するものとして指定すると、マスタ プロファイル レコードが情報のレプリケート元として解釈されるため、情報をそのマスタ プロファイル レコードに再度レプリケートする必要がなくなります。 [Feed] の値の詳細については、「User Profile Replication Engine (Office SharePoint Server)」を参照してください。

    注意

    レプリケートする前に、[Apply] をクリックして変更を保存してください。

  • Multi-Valued
    複数値のフィールドであるかどうかを指定します。この列は対話型ではありません。
  • Type
    プロパティの種類を指定します。プロパティの種類は、[Retrieve Property List] ボタンをクリックすると、プロファイル ストアから直接取得されます。
  • Choice List
    プロパティで選択肢リストが有効になっているかどうかを指定します。選択肢リストは、[Retrieve Property List] ボタンをクリックすると、プロファイル ストアから直接取得されます。プロパティで選択肢リストが有効になっている場合でも、[Choice List] の既定値は [Off] になっています。このフィールドの値がシナリオで重要となる場合は、レプリケートする前に、レプリケート元のユーザー プロファイル ストアを調べてください。
  • Total
    構成できるプロパティの合計数が指定されます。この合計数は、共有サービス プロバイダの管理 Web サイトに示されているプロパティの数よりも 2 つ少ない数になります。合計数から除く 2 つのプロパティとは、[アカウント名] と [GUID] です。[アカウント名] は、ユーザー プロファイルのマスタ アカウントで、レプリケート先にレプリケートされます。[GUID] の値は、Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) によって自動的に生成され、レプリケート元の値とは異なります。
  • Retrieve Properties List
    Web サービスを使用して、レプリケート元サーバーからユーザー プロパティ リストを取得します。
  • Apply
    構成データを構成ファイルに保存します。このファイルは、他のタブで読み取られます。完全レプリケーションまたは増分レプリケーションが実行されている場合、実行中のジョブのタブには、データが自動的に設定されません。データが設定されたことを確認するには、新しい構成データを確認するのではなく、実行中のジョブの状態を理解する必要があります。
  • Restore
    保存されていない変更を破棄し、前に保存されていたデータを復元します。

備考

このタブにおけるすべての変更を他のタブに適用するには、[Apply] をクリックする必要があります。

他のタブでタスクが実行されている場合、このタブで行われた新しい変更は、タスクを再起動するまで適用されません。たとえば、完全レプリケーションが実行されているときに、[Configuration] タブで変更を行い、[Apply] をクリックした場合、[Full Replication] タブでは変更が適用されません。完全レプリケーションを停止すると、構成が変更されたことを示すメッセージが表示されます。その後、完全レプリケーションを再起動すると、[Full Replication] タブに変更が適用されます。

関連項目

概念

[Full Replication] タブ (Office SharePoint Server)
[Incremental Replication] タブ (Office SharePoint Server)
[Recovery] タブ (Office SharePoint Server)