発行機能の概要
適用先: SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2016-11-30
発行とは、ブランド設定されたデザイン要素、コンテンツ、カスタム アセンブリ、および構成ファイルを作成し、Microsoft SharePoint Server 2010 ファームに展開することです。SharePoint Server 2010 では、発行は 2 つの機能から構成されます。サイト コレクション レベルの発行機能を提供する SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能と、サイト レベルの発行機能を提供する SharePoint Server 発行機能です。これらの 2 つの機能に含まれる個別の機能により、発行を Web コンテンツ管理ソリューションの一部とする目標が達成されます。
この記事では、非発行サイトのサイト コレクション レベルまたはサイト レベルで発行を有効にすると使用できるようになる機能について説明します。この記事では、機能間の依存関係、および発行を有効にした場合のユーザー インターフェイスの各種変化についても説明します。ただし、発行機能を有効にする方法、発行サイトを計画する方法、または非発行サイトを発行サイトに変換する方法については説明しません。
重要
発行インフラストラクチャ機能と発行機能を非発行サイトで有効にする前にこの記事に目を通して、使用する特定の発行機能のしくみを理解し、特定の発行機能のみを利用する目的で完全な発行インフラストラクチャを有効にすることが妥当かどうかを判断してください。
この記事の内容
発行サイトについて
発行機能について
SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能
SharePoint Server 発行機能
その他の発行機能
発行サイトについて
発行ポータル サイト コレクション テンプレートとエンタープライズ サイト コレクション テンプレートは、発行機能を使用するために事前に構成された 2 つの SharePoint Server 2010 サイト コレクション テンプレートです。どちらかのサイト コレクション テンプレートを使用してサイト コレクションを作成すると、そのサイト コレクションで自動的に発行機能が有効になります。既定で、発行ポータル サイト テンプレートを使用した場合は、サイト コレクション内にサイトを作成するためにワークフロー付き発行サイト サイト テンプレートとエンタープライズ Wiki サイト テンプレートのみを使用できます。サイト コレクションの管理者は、[ページ レイアウトとサイト テンプレートの設定] ページを使用して、他のサイト テンプレートをサイト コレクション内で使用できるように構成できます。
非発行サイトは、チーム サイト テンプレートやドキュメント ワークスペース テンプレートなど、SharePoint Server 2010 で使用できる他のすべてのサイト テンプレートです。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能をサイト コレクション レベルで有効にしてから、そのサイト コレクションのルート サイトおよびその下のサイト階層に位置するすべてのサイトに対して SharePoint Server 発行機能を有効にすることができます。そうすることにより、非発行サイトの標準機能に加えて、発行サイト テンプレートを使用してサイトを作成するときに一般に利用できるすべての発行機能が有効になります。SharePoint Server 2010 で使用できるサイト テンプレートの完全な一覧については、「サイトとサイト コレクションの概要 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
発行機能について
SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能は、発行機能をサイト コレクション レベルで提供し、SharePoint Server 発行機能は、発行機能をサイト レベルで提供します。これらのプライマリ機能に含まれる機能サブセットは、"発行機能" と総称されます。発行機能は、事前に構成された発行サイトの一部として使用できる機能、または発行がサイト コレクション レベルまたはサイト レベルで有効になったときに追加される機能です。発行を有効にすると、全ての発行機能が自動的に有効になります。個別の発行機能、たとえばバリエーション機能などを、それ以外の発行機能を有効にしないで単独で有効にすることはできません。すべての発行機能は、アクティブか非アクティブかの二者択一です。ただし、発行機能を有効にしたからといって、すべての機能を使用しなければならないわけではありません。
SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能
このセクションでは、SharePoint Server 発行インフラストラクチャを非発行サイト コレクションに有効にしたときに使用できる発行機能について説明します。
サイト テンプレート
サイト テンプレートは、新しい SharePoint サイトの準備に使用されるリスト、ファイル、Web パーツ、フィーチャー、または設定を決定する、事前に定義されたサイト構成です。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、次のテンプレートが追加され、新しいサイトの作成時に使用できます。
発行サイト
ワークフロー付き発行サイト
エンタープライズ Wiki
SharePoint Server 2010 で使用できるサイト テンプレートの詳細については、「サイトとサイト コレクションの概要 (SharePoint Server 2010)」および「テンプレートおよび定義を使用する」を参照してください。
グループとアクセス許可レベル
SharePoint グループを使用すると、ユーザーを個別に管理するのではなく集団として管理できます。ユーザーがサイトを表示、構成、または管理できるかどうかは、ユーザーまたはグループに割り当てるアクセス許可レベルによって決まります。非発行サイト テンプレートを使用してサイト コレクションを作成すると、SharePoint Server 2010 で一連の標準のグループとアクセス許可レベルが自動的に作成されます。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、それ以外のグループとアクセス許可レベルがサイト コレクションに追加されます。これらのグループとアクセス許可レベルを使用して、ユーザーを発行に関連する特定のロールに割り当てることができます。たとえば、承認アクセス許可を持つユーザー (承認者グループに属するユーザー) のみが、発行するページ、リスト アイテム、およびドキュメントを編集および承認できます。
次のグループがサイト コレクションに追加されます。
承認者
編集者
階層管理者
簡易展開ユーザー
制限付き閲覧者
スタイル リソース閲覧者
次のアクセス許可レベルがサイト コレクションに追加されます。
承認
階層の管理
制限付き読み取り
既定で、サイト コレクション内に作成されるサイトでは、親サイトのグループとアクセス許可レベルが使用されます。グループとアクセス許可レベルの詳細については、「使用するアクセス許可レベルおよびグループを決定する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
サイト設定
SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、[サイトの設定 ] ページは次のように変更されます。
[サイトの管理] セクションに、次のリンクがサイト コレクションとサイトの両方のレベルで追加されます。
コンテンツと構造
コンテンツと構造のログ
検索可能な列
[外観] セクションでは、[サイド リンク バー] リンクと [トップ リンク バー] リンクが削除され、[ナビゲーション] リンクがサイト コレクションとサイトの両方のレベルで追加されます。
[サイト コレクションの管理] セクションでは、次のリンクがサイト コレクション レベルにのみ追加されます。
サイト コレクションのナビゲーション
バリエーション
バリエーション ラベル
バリエーションのログ
翻訳可能な列
推奨されるコンテンツ ブラウザーの場所
ナビゲーション
SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、[サイトの設定] ページのナビゲーション リンクが変更されるだけでなく、次のナビゲーションの変更も行われます。
トップ リンク バーが [グローバル ナビゲーション] メニューで置き換えられます。
[グローバル ナビゲーション] メニューと [サイド リンク バー] メニューに既定の設定が指定されます。
ナビゲーションの詳細については、「サイトのナビゲーションの概要 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
テーマの変更
テーマは、SharePoint Server 2010 内のサイトに色とフォントを迅速に、簡単に適用できる機能です。サイトごとにテーマを直接適用できます。SharePoint Server 発行機能を有効にすると、[テーマの継承] セクションと [テーマの適用] セクションが [サイトのテーマ] ページに追加されます。サイト管理者は、これらのオプションを使用して、サイトがテーマを親サイトから受け継ぐか、独自のテーマを使用するかを指定できます。これらのオプションは、選択したテーマを現在のサイトのみに適用するか、現在のサイトとその下のサイト階層に位置するすべてのサイトに適用するかを指定することにも使用できます。テーマの詳細については、「テーマの概要 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
マスター ページとページ レイアウト
マスター ページとページ レイアウトは、SharePoint サイトの全般的な動作と見え方 (外観と操作感) を決定します。マスター ページには、多言語サイト向けのナビゲーション、検索、言語設定など、複数のページ レイアウトで共通して使用されるコントロールが含まれます。ページ レイアウトには、フィールド コントロールと Web パーツが含まれます。SharePoint Server 2010 でホストされるサイト コレクションのトップレベルのサイトには、マスター ページ ギャラリー ライブラリと呼ばれる特別なドキュメント ライブラリがあります。すべてのページ レイアウトとマスター ページは、このドキュメント ライブラリに保存されます。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、次のファイルとフォルダーがマスター ページ ギャラリー ライブラリに追加されます。
アーティクル ページ、Wiki ページなど、発行サイトで使用される新しいマスター ページとページ レイアウトが追加されます。
インストールされた SharePoint Server 2010 で使用される言語に基づく名前で、新しいフォルダーがマスター ページ ギャラリー ライブラリに作成されます。たとえば、英語バージョンがインストールされた場合は、フォルダーの名前は "en-us" になります。このフォルダーには、[Preview Images] というフォルダーがあり、ここに発行ページ レイアウトのサムネイル プレビュー画像が格納されます。
注意
他の言語パックがインストールされている場合は、[Preview Images] フォルダーが含まれるフォルダーが言語ごとにマスター ページ ギャラリー ライブラリに作成されます。
[Editing Menu] という名前の新しいフォルダーがマスター ページ ギャラリー ライブラリに作成され、ページ編集メニューのカスタマイズに使用できる XML ファイルがこのフォルダーに格納されます。ページ編集メニューをカスタマイズする方法については、「[方法] ページ編集ツール バー コンポーネントをカスタマイズする (英語)」を参照してください。
マスター ページとページ レイアウトの詳細については、「ページ レイアウトとマスター ページ」を参照してください。
イメージとスタイル シート
SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、次のアイテムがスタイル ライブラリに追加されます。
既定のスタイルおよびカスタマイズ可能なスタイル用のカスケード スタイル シート
行頭文字や矢印など、ユーザー インターフェイス要素に使用するイメージ
メディア プレーヤー用の代替プレビュー イメージ
概要リンク、コンテンツ クエリ、目次など、データドリブン Web パーツにスタイルを適用するための XSL スタイル シート
スタイルをカスタマイズする方法については、「[方法] スタイルをカスタマイズする」を参照してください。
ドキュメント ライブラリとリスト
サイト コレクションの作成に使用するサイト テンプレートによって、異なるドキュメント ライブラリとリストがサイト コレクションに作成されます。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、次のドキュメント ライブラリとリストがサイト コレクションのルート サイトに追加されます。
コンテンツと構造のレポート このリストは、サイトのコンテンツと構造ツールの [表示] リストに表示されるクエリのカスタマイズに使用されます。
再利用可能なコンテンツ このリストには、Web ページに挿入できる HTML 形式またはテキスト形式のコンテンツが含まれます。
サイト コレクションのドキュメント このライブラリには、サイト コレクション全体で使用されるドキュメントが保存されます。
サイト コレクションのイメージ このライブラリには、サイト コレクション全体で使用されるイメージが保存されます。
コンテンツ タイプ
コンテンツ タイプは、リスト アイテム、ドキュメント、またはフォルダーを定義したものです。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、SharePoint Server 2010 では、サイト コレクション内のサイトで使用されるコンテンツ タイプが、サイト コレクションのレベルおよびリストとライブラリのレベルで追加されます。
サイト コレクション レベルで、"ページ" や "ページ レイアウト" などの発行コンテンツ タイプと、"アーティクル ページ" や "エンタープライズ Wiki ページ" などのページ レイアウト コンテンツ タイプが追加されます。また、再利用可能なコンテンツ リストには、"再利用可能な HTML" と "再利用可能なテキスト" という 2 つのコンテンツ タイプが追加されます。
コンテンツ タイプの詳細については、「コンテンツ タイプとワークフローを計画する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
列
メタデータは、コンテンツの分類に使用される、ドキュメントに関する情報であり、列としてコンテンツ タイプに関連付けられます。コンテンツ タイプに関連付けられているメタデータの各アイテムは列となっており、リスト内の情報格納場所となっています。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、次の列が追加されます。
"バイライン" や "ページ コンテンツ" などの新しいページ レイアウト列と、"アーティクルの日付"、"スケジュールの開始日"、"スケジュールの終了日" などの発行列が、サイト コレクション レベルで追加されます。Wiki ページの管理されたメタデータを使用するカスタムの "Wiki のカテゴリ" 列も、サイト コレクション レベルで追加されます。
"再利用可能なコンテンツ" リストと "コンテンツと構造のレポート" リストに新しい列が追加されます。
列の詳細については、「コンテンツ タイプとワークフローを計画する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
Web パーツ
Web パーツは、複数のデータ ソースから取得された情報を表示するために SharePoint サイトのページで使用されるユーザー インターフェイス要素です。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、次の Web パーツがサイト コレクション レベルで追加され、サイト コレクション内に作成されるすべてのサイトで使用できます。
コンテンツのクエリ Web パーツ
メディアの Web パーツ
概要リンク Web パーツ
目次 Web パーツ
ページ編集メニュー
ページ編集リボンは、ページ情報とページを使用する手段を提供するユーザー インターフェイス要素のパネルです。ユーザーは、ページ編集リボン上のページ編集メニューを使用して、テキスト、イメージ、またはリッチ メディアをページに追加したり、下書きを共有するためにページをチェックインしたり、発行が保留されているページを承認したりできます。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、ページ編集メニューは次のように変更されます。
[発行] タブがマスター ページに追加されます。
[編集ツール] の [テキストの書式設定] タブでリッチ テキスト フィールドを選択した場合の表示に、次のような変更があります。
- [スペル チェック] グループと [スペル チェック] ボタンが追加されます。
[編集ツール] の [挿入] タブでリンクを選択したときに、次のアイテムが追加されます。
[メディア] グループで、[画像] ボタンのドロップダウン リストに [SharePoint から] が選択項目として追加されます。
[リンク] グループで、[リンク] ボタンのドロップダウン リストに [SharePoint から] が選択項目として追加されます。
[メディア] グループに [ビデオとオーディオ] ボタンが追加されます。
[Web パーツ] グループで [Web パーツ] ボタンをクリックしたときに、Web パーツの選択メニュー内の [メディアおよびコンテンツ] カテゴリに [メディアの Web パーツ] が追加されます。
[リンク ツール] の [形式] タブに、次のアイテムが追加されます。
[リンク] グループに [リンクの選択] ボタンが追加されます。
[プロパティ] グループに [ブックマーク] テキスト ボックスが追加されます。
[図ツール] の [デザイン] タブに次のアイテムが追加されます。
[選択] グループの [図の変更] ボックスの一覧に [SharePoint から] が選択項目として追加されます。
[間隔] グループが追加されます。
[間隔] グループに [左右の間隔] オプションと [上下の間隔] オプションが追加されます。
メディア Web パーツを選択したときに [メディア] ツール メニューがページ メニューに追加されます。
タイマー ジョブ
タイマー ジョブは、SharePoint Server 2010 に対して特定の Windows サービスを実行する機能です。タイマー ジョブには、実行するサービスの定義と、そのサービスを起動する間隔が指定されています。ジョブを実行する間隔については、タイマー ジョブごとに既定のスケジュールがあります。ジョブを実行する間隔は、サーバーの全体管理 Web サイトの [ジョブの定義] ページで変更できます。
SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効にすると、サーバーの全体管理 Web サイトをホストするサーバーで、次のタイマー ジョブが有効になります。
通知タイマー ジョブ アイテムの有効期限の終了が近いことをアイテム所有者に電子メールで通知します。
承認スケジュール 指定された開始日付と時刻で承認ページを発行します。既定で、このタイマー ジョブは 1 分間隔で実行されます。
発行取り消しスケジュール 指定された開始日付と時刻でページの発行を取り消します。既定で、このタイマー ジョブは 1 分間隔で実行されます。
バリエーション階層作成ジョブの定義 バリエーション ラベルに基づいて、ソース バリエーション サイトからすべてのバリエーション サイトとページを作成して、完全なバリエーション階層を構築します。既定で、このタイマー ジョブは 1 日に一度実行されます。
バリエーション ページ作成ジョブの定義 [自動作成] オプションがオフに設定されている場合にユーザーが手動で新しいページを作成したときに、ターゲット バリエーション サイトにページを作成します。既定で、このタイマー ジョブは 1 時間間隔で実行されます。
バリエーション サイト作成ジョブの定義 [自動作成] オプションがオフに設定されている場合にユーザーが手動で新しいバリエーション サイトを作成したときに、バリエーション サイトを構築します。既定で、このタイマー ジョブは 5 分間隔で実行されます。
バリエーション ページ伝達ジョブの定義 ソース バリエーション サイトのページが承認された後、またはユーザーによって手動で送信された後で、ターゲット バリエーション サイトのページを更新します。既定で、このタイマー ジョブは 1 時間間隔で実行されます。
バリエーション サイト伝達ジョブの定義 [自動作成] オプションがオンに設定されている場合に、バリエーション サイトを作成します。既定で、このタイマー ジョブは 5 分間隔で実行されます。
タイマー ジョブの詳細については、「タイマー ジョブの状態を表示する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
SharePoint Server 発行機能
このセクションでは、非発行サイトで SharePoint Server 発行機能を有効すると使用できるようになる発行機能について説明します。
サイト設定
SharePoint Server 発行機能を有効にすると、[サイトの設定] ページは次のように変更されます。
[ギャラリー] セクションの [マスター ページ] リンクが削除され、代わりに [マスター ページとページ レイアウト] リンクがサイト コレクションとサイトの両方のレベルで追加されます。
[サイトの管理] セクションに、[サイト出力キャッシュ] リンクがサイト レベルでのみ追加されます。
[外観] セクションに、次のリンクがサイト コレクションとサイトの両方のレベルで追加されます。
マスター ページ
ページ レイアウトとサイト テンプレート
ウェルカム ページ
[サイトの操作] セクションから [テンプレートとしてサイトを保存] リンクがサイト コレクションとサイトの両方のレベルで削除されます。
[サイト コレクションの管理] セクションに、次のリンクがサイト コレクション レベルでのみ追加されます。
サイト コレクションのキャッシュ プロファイル
サイト コレクションのオプジェクト キャッシュ
サイト コレクション出力キャッシュ
地域の設定
SharePoint Server 発行機能を有効にすると、[サブサイトの設定] セクションが [地域の設定] ページに追加されます。この機能を使用すると、現在のサイトの下に位置するすべてのサイトが、現在のサイトに設定された地域の設定を受け継ぐかどうかを指定できます。
ドキュメント ライブラリとリスト
SharePoint Server 発行機能を有効にすると、次のドキュメント ライブラリとリストが追加されます。
ドキュメント このライブラリは、サイト内のページで使用されるドキュメントを保管します。
イメージ このライブラリは、サイト内のページで使用されるイメージを保管します。
ページ このライブラリは、サイト内で作成されたページを保管します。
ワークフロー タスク このリストは、サイト内で作成されたワークフロー タスクを保管します。
注意
後で SharePoint Server 発行機能を無効にした場合、コンテンツが含まれているライブラリまたはリストはサイトから削除されませんが、空のライブラリまたはリストはサイトから削除されます。
ライブラリやリストが作成されるほかに、ドキュメント ライブラリ設定が次のように変更されます。
[ドキュメント ライブラリの設定] ページの [全般設定] セクションに [アイテムのスケジュール設定の管理] リンクが追加されます。
[バージョン設定] ページが次のように変更されます。
[ドキュメントのバージョン履歴] オプションが [メジャーとマイナー (下書き) バージョンを作成する] に設定されます。このオプションの設定に従って、ページ ライブラリでファイルを編集したときに作成されるバージョンが決定されます。
[下書きアイテムのセキュリティ] オプションが [このアイテムを編集できるユーザー] に設定されます。このオプションの設定に従って、ページ ライブラリ内の下書きアイテムを閲覧できるユーザーが決定されます。
[チェックアウトを必須にする] オプションが [はい] に設定されます。このオプションは、ドキュメントを編集する前にチェックアウトを必須にします。
ページ編集メニュー
SharePoint Server 発行機能を有効にすると、ページ編集メニューが次のように変更されます。
[発行] タブと [発行] ボタンがマスター ページに追加されます。
[発行] タブに次のアイテムが追加されます。
発行承認のワークフロー機能がサイト コレクションで有効に設定され、発行の承認ワークフロー テンプレートがドキュメント ライブラリに関連付けられている場合、次のように変更されます。
[ワークフロー] グループが追加されます。
[ワークフロー] グループに [ワークフローの開始] ボタンが追加されます。
[ワークフロー] グループに [進捗状況] ボタンが追加されます。
[ワークフロー] グループに [タスクの表示] ボタンが追加されます。
簡易展開ジョブがサイト コレクションのコンテンツ展開パスで有効になっている場合、[発行] グループに [簡易展開] ボタンが追加されます。
アイテムのスケジュール設定がドキュメント ライブラリで有効になっている場合、[発行] グループに [スケジュール] ボタンが追加されます。
[ページ] タブが次のように変更されます。
[管理] グループの [プロパティの編集] ボタンが有効になります。
[管理] グループから [ページ名の変更] ボタンが削除されます。
[ページ アクション] グループに次のアイテムが追加されます。
[プレビュー] ボタンが追加されます。
[ページ レイアウト] ボタンが追加されます。
ページ レイアウトの選択に使用できるドロップダウン リストが [ページ レイアウト] ボタンに追加されます。
[ページ アクション] グループに [下書きの確認] ボタンが追加されます。
[編集ツール] の [テキストの書式設定] タブが次のように変更されます。
[スペル チェック] グループと [スペル チェック] ボタンが追加されます。
[レイアウト] グループと [テキストのレイアウト] ボタンが削除されます。
[編集ツール] の [挿入] タブが次のように変更されます。
[コンテンツ] グループに [再利用可能なコンテンツ] ボタンが追加されます。
カスタマイズ可能なドロップダウン リストが、[再利用可能なコンテンツ] ボタンに追加されます。
ドキュメントの変換を使用してページが作成された場合は、[ソース ドキュメント ツール] メニューがページ編集バーに追加され、次のアイテムが追加されます。
[ソース ドキュメント ツール] に [ドキュメント] タブが追加されます。
[ドキュメント] タブに [表示と更新] グループが追加されます。
[表示と更新] グループに [ドキュメントの表示] ボタンが追加されます。
[表示と更新] グループに [更新ページ] ボタンが追加されます。
その他の変更
SharePoint Server 発行機能を有効にすると、次のように変更されます。
ユーザーは、名前にスペースが含まれるページを作成できなくなります。スペースは、自動的にダッシュ (-) に変換されます。
[コンテンツと構造の管理] リンクが [サイトの操作] メニューに追加されます。このリンクを使用すると、サイト コレクション全体用のコンテンツと構造の管理ツールを開くことができます。
その他の発行機能
SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能と SharePoint Server 発行機能の両方を有効にすると、次の発行機能を使用できるようになります。
コンテンツ展開 コンテンツ展開を使用して、コンテンツをコピー元サイト コレクションからコピー先サイト コレクションに展開できます。コンテンツ展開は、サーバーの全体管理 Web サイト上でファーム レベルで管理されます。サイトでコンテンツ展開が使用され、ファーム管理者が簡易展開ジョブを有効に設定した場合、[簡易展開] ボタンがページ編集メニューの [発行] タブの [発行] グループに追加されます。作成者や編集者などのユーザーは、簡易展開ジョブを使用して、Web ページをコピー先サイト コレクションに迅速に展開できます。既定で、簡易展開ジョブは自動的に 15 分間隔で実行されます。ページの [簡易展開] ボタンをクリックすると、そのページはスケジュールに従って次に実行される簡易展開ジョブに自動的に追加されます。コンテンツ展開と簡易展開ジョブの詳細については、「コンテンツ展開の概要 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
バリエーション SharePoint Server 2010 のバリエーション機能は、コンテンツをコピー元バリエーション サイトから各コピー先バリエーション サイトにコピーすることにより、特定の対象ユーザーが異なるサイトでコンテンツを利用できるようにします。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能と SharePoint Server 発行機能を有効にすると、[バリエーション]、[バリエーション ラベル]、および [バリエーションのログ] の各リンクが [サイトの設定] ページの [サイト コレクションの管理] セクションに追加されます。バリエーション階層が作成されると、[バリエーション] グループが、サイト コレクションにあるすべてのサイトで、すべての発行ページのページ編集ツールバーに追加されます。ただし、ページがコピー元バリエーション サイトに含まれていないと、[バリエーション] グループ内のボタンは有効になりません。バリエーションの詳細については、「バリエーションの概要」を参照してください。
オブジェクト キャッシュと出力キャッシュ オブジェクト キャッシュは、リストやライブラリ、サイト設定、ページ レイアウトなど、オブジェクトをフロントエンド Web サーバーのメモリに記憶しておくことにより、Web サーバーと SQL データベースの間を流れるトラフィックを削減します。ページ出力キャッシュは、ページに表示された出力を保存し、アイテムをキャッシュに保存する期間が指定されたキャッシュ プロファイルに従います。SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能と SharePoint Server 発行機能を有効にすると、これらのキャッシュを構成するためのリンクがサイトおよびサイト コレクションの [サイトの設定] ページに追加されます。オブジェクト キャッシュと出力キャッシュの詳細については、「キャッシュ設定の操作 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。