SharePoint Server 2010 を BI 環境にインストールして構成する

  • [アーティクル]

 

適用先: SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2017-01-19

重要

この記事は、「BI インフラストラクチャを構成する: 実習」シリーズのベースライン セットアップの一部です。この記事の手順を実行するには、事前に「BI テスト環境用に SQL Server をセットアップする」を完了しておく必要があります。

ここでは、SharePoint Server 2010 を Contoso-AppSrv 仮想マシンにインストールする方法を説明します。

ビデオ デモ

このビデオでは、これらのラボで使用できるように Contoso-DC ドメインをセットアップする方法について説明します。

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時間: 8:40

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SharePoint Server 2010 のインストール

Microsoft SharePoint Server 2010 をインストールする最初の手順は、SharePoint Server 2010 の必須コンポーネントのインストールです。これらは、自動的にインターネットからダウンロードし、SharePoint Server 2010 セットアップに組み込まれている SharePoint Server 2010 必須コンポーネント インストール ツールによってインストールできます。

重要

この実践ラボ シリーズのシナリオを実行するには、SharePoint Server 2010 の Enterprise エディションが必要です。

Contoso-AppSrv 仮想マシンが必要な更新プログラムをダウンロードできるためには、Contoso-AppSrv 仮想マシンへの第 2 の仮想ネットワーク接続を追加し、これを外部ネットワーク接続に接続する必要があります。

注意

ネットワーク接続を追加するには、仮想マシンをオフにする必要があります。仮想マシンをオフにする際には、Virtual Machine Manager で該当する仮想マシンを右クリックしてから [設定] をクリックします。[設定] ページの [ハードウェアの追加] セクションで、[ネットワーク アダプター] を選択し、これを [外部ネットワーク] に接続します。

注意

仮想マシンからインターネット接続を作成できない場合は、インターネットから必須コンポーネントをダウンロードし、仮想マシンの DVD ドライブに追加可能な ISO ファイルを作成できます。必須コンポーネントの詳細については、「ハードウェア要件およびソフトウェア要件 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。ネットワーク共有から必須コンポーネントをインストールする方法については、「ネットワーク共有から必須コンポーネントをインストールする (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

SharePoint Server 2010 とその必須コンポーネントのインストールでは、Contoso\FarmAdmin アカウントを使用します。このアカウントは、Contoso-AppSrv 仮想マシンのローカル管理者である必要があります。

ドメイン管理者アカウント (Contoso\administrator) で Contoso-AppSrv 仮想マシンにログオンし、以下の手順を実行して Contoso\FarmAdmin アカウントを Administrators グループに追加します。

ローカル管理者を追加するには

  1. Contoso\Administrator ドメイン管理者アカウントを使用して、SharePoint Server 2010 をインストールする仮想マシンにログオンします。

  2. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール]、[コンピューターの管理] の順にクリックします。

  3. [ローカル ユーザーとグループ] を展開し、[グループ] をクリックします。

  4. 右側のウィンドウで、[管理者] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  5. [追加] をクリックします。

  6. SQL Server 管理者アカウントの名前 (Contoso\FarmAdmin) を入力し、[OK] をクリックします。

  7. [OK] をクリックします。

  8. 仮想マシンからログオフします。

この記事の残りの手順を実行するには、Contoso\FarmAdmin アカウントで Contoso-AppSrv 仮想マシンにログオンします。

SharePoint Server 2010 の必須コンポーネントをインストールするには、以下の手順を実行します。

SharePoint Server 2010 の必須コンポーネントをインストールするには

  1. SharePoint Server 2010 の DVD で、default.hta を実行します。

  2. SharePoint Server 2010 の最初のページで、[ソフトウェア必須コンポーネントのインストール] をクリックします。

  3. ウィザードに従って、すべての必須コンポーネントのインストールを完了させます。

    注意

    ご使用の構成によっては、このプロセスの間にコンピューターを再起動する必要がある場合があります。

  4. ウィザードが完了したら、[完了] をクリックします。

必須コンポーネントのインストールが完了したら、SharePoint Server 2010 本体をインストールできます。以下の手順を実行して、SharePoint Server 2010 を Contoso-AppSrv にインストールします。

SharePoint Server 2010 をインストールするには

  1. SharePoint Server 2010 の DVD で、default.hta を実行します。

  2. SharePoint Server 2010 の最初のページで、[SharePoint Server のインストール] をクリックします。

  3. [プロダクト キーの入力] ページでプロダクト キーを入力して、[続行] をクリックします。

  4. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで、ライセンス条項を読み、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] チェック ボックスをオンにして、ライセンス条項に同意します。

  5. [続行] をクリックします。

  6. [インストールの種類を選択してください] ページで、[サーバー ファーム] をクリックします。

  7. [サーバーの種類] ページで、[完全 - すべてのコンポーネントをインストールします。] オプションを選択します。

  8. [今すぐインストール] をクリックします。

  9. [構成ウィザードの実行] ページで、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスをオンのままにして、[閉じる] をクリックします。

  10. [SharePoint 製品へようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  11. 警告のダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  12. [サーバー ファームへの接続] ページで、[新しいサーバー ファームの作成] オプションを選択し、[次へ] をクリックします。

  13. [構成データベースの設定] ページで、次の操作を行います。

    1. [データベース サーバー] ボックスに、SharePoint Server 2010 データベースをホストするデータベース サーバーの名前 (Contoso-SQL) を入力します。

    2. [データベース名] ボックスで、既定のデータベース名の [SharePoint_Config] をそのまま使用します。

    3. データベース アクセス アカウントのユーザー名とパスワードを入力します (Contoso\FarmAdmin)。

    4. [次へ] をクリックします。

      注意

      ウィザードが Contoso-SQL に接続できない場合は、Windows Server のファイアウォールの設定を調べてください。

  14. [ファーム セキュリティ設定の指定] ページで、ファームのパス フレーズを入力して確認し、[次へ] をクリックします。

  15. [SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] ページで、[ポート番号を指定する] チェック ボックスをオンにし、ボックスに「8080」と入力します。

    注意

    運用環境では、未使用ポートを選択するか、既定値をそのまま使用できます。覚えやすい番号を使用することをお勧めします。

  16. [次へ] をクリックします。

  17. [SharePoint 製品構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

  18. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

    SharePoint Server 2010 の構成が完了すると、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトが開きます。

  19. [SharePoint の品質向上にご協力ください] ページで、[参加しない] オプションを選択し、[OK] をクリックします。

    注意

    これは他とは切り離されたテスト環境なので、このシステムはエラー レポートをアップロードできません。

  20. [SharePoint ファームの構成] ページで、[キャンセル] をクリックして、ファーム構成ウィザードをキャンセルします。

SharePoint Server 2010 の構成が完了したら、次は、トップレベル Web サイトを作成します。

トップレベル Web サイトを構成する

トップレベル Web サイトをホストするには、Web アプリケーションが必要です。以下の手順を実行して、Web アプリケーションを作成します。

Web アプリケーションを作成するには

  1. [サーバーの全体管理] の [アプリケーション構成の管理] セクションで、[Web アプリケーションの管理] をクリックします。

  2. ツール バーの [新規] をクリックします。

  3. [新しい Web アプリケーションの作成] ページで、既定値のままにして [OK] をクリックします。

  4. Web アプリケーションが作成されたら、[OK] をクリックします。

次の手順では、トップレベル Web サイトを作成し、そのサイトに対する読み取りアクセス権をユーザーに付与します。

注意

運用環境では、SharePoint サイトへのアクセス許可をどのユーザーにどのレベルで付与する必要があるかについて慎重に検討してください。このケースでは、トップレベル サイトのすべてのユーザーに読み取りアクセス許可を付与し、ビジネス インテリジェンス センター (後のラボで作成) の特定のユーザーに追加のアクセス許可を付与します。

以下の手順を使用して、トップレベル サイトを作成します。

トップレベル Web サイトを作成するには

  1. サーバーの全体管理のホーム ページの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サイト コレクションの作成] をクリックします。

  2. [Web アプリケーション] に [http://contoso-appsrv/] が設定されていることを確認します。

  3. [タイトル] ボックスに「Contoso」と入力します。

  4. [サイト コレクションの管理者] セクションに「FarmAdmin」と入力します。

  5. [OK] をクリックします。

これで、トップレベル サイトが作成されました。次は、トップレベル サイトへのアクセス権をユーザーに付与します。以下の手順を使用して、ユーザーにサイトへの読み取りアクセス権を付与します。

トップレベル Web サイトに対する読み取りアクセス権を設定するには

  1. ルート サイト (http://contoso-appsrv) に移動します。

  2. [サイトの操作] をクリックします。

  3. [サイトの権限] をクリックします。

  4. [アクセス許可の付与] をクリックします。

  5. [ユーザー/グループ] ボックスに、「NT AUTHORITY\Authenticated Users」と入力します。

  6. [アクセス許可の付与] で、[Contoso の閲覧者 [閲覧]] を選択します。

  7. [OK] をクリックします。

次の手順では、Secure Store Service を構成します。次の記事「BI テスト環境用に Secure Store Service を構成する」を参照してください。