BI テスト環境用に SQL Server をセットアップする

 

適用先: SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2017-01-19

重要

この記事は、「BI インフラストラクチャを構成する: 実習」シリーズのベースライン セットアップの一部です。この記事の手順を実行するには、事前に「BI のテスト環境にアカウントをセットアップする」を完了しておく必要があります。

ここでは、Microsoft SharePoint Server 2010 と一緒に使用するために Microsoft SQL Server 2008 をインストールして構成する方法を説明します。SharePoint Server 2010 は、次のいずれかのバージョンの Microsoft SQL Server を必要とします。

  • Microsoft SQL Server 2008 R2

  • Microsoft SQL Server 2008 Service Pack 1 (SP1) (累積的な更新プログラム 2 を適用済み)

  • Microsoft SQL Server 2005 SP3 および SQL Server 2005 Service Pack 3 の累積的な更新プログラム パッケージ 3

ここでは SQL Server 2008 R2 をインストールして構成する方法を説明します。

ビデオ デモ

このビデオでは、SQL Server 2008 R2 を Contoso-SQL 仮想マシンにセットアップする方法を示します。

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時間: 11:13

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ローカル管理者を構成する

SQL Server の管理者ドメイン アカウント (Contoso\SQLAdmin) でのログオン時に SQL Server 2008 R2 をインストールすることをお勧めします。その作業の前に、このアカウントを Contoso-SQL 仮想マシンの Administrators グループに追加する必要があります。

ドメイン管理者アカウント (Contoso\administrator) で Contoso-SQL 仮想マシンにログオンし、以下の手順を実行して Contoso\SQLAdmin アカウントをローカルの Administrators グループに追加します。

ローカル管理者を追加するには

  1. SQL Server をインストールする仮想マシンにドメイン管理者 (Contoso\Administrator) としてログオンします。

  2. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール]、[コンピューターの管理] の順にクリックします。

  3. [ローカル ユーザーとグループ] を展開し、[グループ] をクリックします。

  4. 右側のウィンドウで、[管理者] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  5. [追加] をクリックします。

  6. SQL Server 管理アカウントの名前 (Contoso\SQLAdmin) を入力し、[OK] をクリックします。

  7. [OK] をクリックします。

  8. 仮想マシンからログオフします。

この記事の残りの手順を実行するには、Contoso\SQLAdmin アカウントで Contoso-SQL 仮想マシンにログオンします。

SQL Server 2008 R2 をインストールする

最初の手順は、SQL Server 2008 のインストールです。SQL Server 2008 には, .NET Framework Version 3.5 が必要です。まだインストールされていない場合は, .NET Framework 3.5 をインストールするか、Windows Server 2008 の機能として有効にしてから作業を続行する必要があります。

以下の手順を実行して、SQL Server 2008 を Contoso-SQL にインストールします。

SQL Server 2008 R2 をインストールするには

  1. SQL Server 2008 R2 の DVD を仮想マシンの DVD ドライブに追加します。

  2. Contoso-SQL 仮想マシンに SQL Server 管理者 (Contoso\SQLAdmin) としてログオンします。

  3. SQL Server の DVD にある setup.exe をダブルクリックします。

  4. [SQL Server 2008 R2 セットアップを実行するには、Microsoft .NET Framework をインストールしておく必要があります] というダイアログ ボックスが表示される場合は、[OK] をクリックします。

  5. [SQL Server インストール センター] で、左側のウィンドウにある [インストール] をクリックします。

  6. 右側のウィンドウで、[新規インストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加します] をクリックします。

  7. [セットアップ サポート ルール] ページで、[OK] をクリックします。

  8. [プロダクト キー] ページで、プロダクト キーを入力し、[次へ] をクリックします。

  9. [ライセンス条項] ページで、使用許諾契約書を確認し、同意する場合は [使用許諾契約書に同意する] チェック ボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。

  10. [セットアップ サポート ファイル] ページで、[インストール] をクリックします。

  11. [セットアップ サポート ルール] ページで、[次へ] をクリックします。

  12. [セットアップ ロール] ページで、[SQL Server 機能のインストール] オプションを選択して、[次へ] をクリックします。

  13. [機能の選択] ページで、次のチェック ボックスをオンにします。

    • Database Engine Services

    • Analysis Services

    • Reporting Services

    • 管理ツール - 完全

    注意

    SQL Server オンライン ブックもインストールすることをお勧めします。

  14. [次へ] をクリックします。

  15. [インストール ルール] ページで、[次へ] をクリックします。

  16. [インスタンスの構成] ページで、[既定のインスタンス] オプションが選択されたままの状態で [次へ] をクリックします。

  17. [必要なディスク領域] ページで、[次へ] をクリックします。

  18. [サーバーの構成] ページで、[SQL Server エージェント] の [スタートアップの種類] を [手動] から [自動] に変更します。

  19. [すべての SQL Server サービスで同じアカウントを使用する] をクリックし、[アカウント名] に「Contoso\SQLSvc」と入力し、そのアカウントのパスワードを入力して、[OK] をクリックします。

  20. [次へ] をクリックします。

  21. [データベース エンジンの構成] ページで、[混合モード] オプションを選択し、あらかじめ登録された SQL Server 管理者アカウントのパスワードを入力して確認します。

  22. [現在のユーザーの追加] をクリックして、現在のユーザー アカウントを SQL Server 管理者として追加します。

  23. [次へ] をクリックします。

  24. [Analysis Services の構成] ページで、[現在のユーザーの追加] をクリックして、現在のユーザー アカウントを Analysis Services 管理者として追加します。

  25. [次へ] をクリックします。

  26. [Reporting Services の構成] ページで、[ネイティブ モードの既存の構成をインストールする] を選択し、[次へ] をクリックします。

  27. [エラーと使用状況レポート] ページで、既定値をそのまま使用して [次へ] をクリックします。

  28. [インストール ルール] ページで、[次へ] をクリックします。

  29. [インストールの準備完了] ページで、[インストール] をクリックします。

  30. セットアップ処理が完了したら、[閉じる] をクリックします。

ログインを構成する

SQL Server 2008 R2 のインストールが完了したら、次の手順は、ファーム管理者アカウント (Contoso\FarmAdmin) のログインを作成して、SharePoint Server 2010 のインストールと構成に必要な権限を用意することです。

以下の手順を実行して、ファーム管理者アカウントのログオンを作成します。

ファーム管理者のログオンを作成するには

  1. [スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2008 R2]、[SQL Server Management Studio] の順にクリックします。

  2. [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで、[サーバー名] テキスト ボックスに「Contoso-SQL」と入力し、[データベース エンジン] に接続します。

  3. SQL Server Management Studio で、[セキュリティ] を展開し、[ログイン] を右クリックして、[新しいログイン] をクリックします。

  4. [ログイン名] ボックスに「Contoso\FarmAdmin」と入力します。

  5. 左側のウィンドウで、[サーバー ロール] をクリックします。

  6. [sysadmin] と [dbcreator] の各サーバー ロールを選択します。

  7. [OK] をクリックします。

SQL Server ネットワーク プロトコルを構成する

SharePoint Server 2010 は、SQL Server 2008 が TCP/IP を介する接続を許可することを必要とします。これが既定で有効かどうかは、SQL Server の構成によって異なります。TCP/IP アクセスが有効かどうかを確認するには、以下の手順を実行します。

TCP/IP を介する接続を有効にするには

  1. [スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2008 R2]、[構成ツール]、[SQL Server 構成マネージャー] の順にクリックします。

  2. [SQL Server ネットワークの構成] ノードを展開します。

  3. [MSSQLSERVER のプロトコル] をクリックします。

  4. [プロトコル名] の一覧で、[TCP/IP] が [有効] であることを確認します。有効でない場合は、[TCP/IP] を右クリックし、[有効化] をクリックします。

  5. TCP/IP が無効だった場合は、SQL Server サービスを再起動して新しい設定を有効にします。

    注意

    サービスを再起動するには、Management Studio で、[オブジェクト エクスプローラー] の先頭にある Contoso-SQL ノードを右クリックして、[再起動] をクリックします。

SQL Server の構成が完了した後は、SharePoint Server 2010 を Contoso-AppSrv 仮想マシンにインストールします。次の記事「SharePoint Server 2010 を BI 環境にインストールして構成する」を参照してください。

Contoso サンプル データベースをインストールする

このシリーズの複数のラボでは、Microsoft Contoso BI Demo Dataset for Retail Industry のサンプル データを使用します。このデータセットをインストールするには、最初に Microsoft Download Center (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=219170&clcid=0x411) (英語) からファイルをダウンロードする必要があります。ContosoBIdemoBAK.exe をダウンロードしてください。

このファイルを、Contoso-SQL 仮想マシンにインストールします。次のいずれかの方法を使用して、ファイルを仮想マシンに配置できます。

  • ダウンロードしたファイルを含む ISO ファイルを作成し、それを Contoso-SQL 上の仮想 DVD ドライブに接続します。

  • ファイルを物理 DVD に書き込み、Hyper-V を実行しているホスト コンピューターの DVD ドライブにその DVD を挿入します。次に、Contoso-SQL 仮想マシンを物理 DVD ドライブに接続します。

  • ファイルを含むネットワーク ファイル共有を作成し、そのファイル共有に Contoso-SQL から接続します。

    注意

    Contoso ドメインの外部にあるファイル共有アクセスするには、新しい仮想ネットワーク アダプターを Contoso-SQL に追加することが必要な場合があります。

選択する方法は、環境によって大きく異なります。

ファイルをダウンロードして Contoso-SQL 仮想マシンにコピーした後、次の手順を使用してサンプル データをインストールします。

最初に、バックアップ ファイル用のフォルダーを作成します。

バックアップ フォルダーを作成するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[エクスプローラー] の順にクリックします。

  2. 左側のウィンドウで、[コンピューター] をクリックします。

  3. 右側のウィンドウで、[ローカル ディスク (C:)] をダブルクリックします。

  4. 右側のウィンドウを右クリックし、[新規作成] をクリックして、[フォルダー] をクリックします。

  5. フォルダーの名前を「BackupFiles」と指定します。

フォルダーを作成した後、ContosoBIdemoBAK.exe ファイルの内容をそのフォルダーに解凍します。次の手順を使用して ContosoBIdemoBAK.exe ファイルを解凍し、SQL Server にデータベース バックアップを復元します。

ContosoRetailDW データベースをインストールするには

  1. Contoso-SQL 仮想マシンで、ContosoBIdemoBAK.exe ファイルを探します。

  2. ContosoBIdemoBAK.exe をダブルクリックします。

  3. [WinZip 自己展開ツール] ダイアログ ボックスで、[参照] をクリックします。

  4. [フォルダーの参照] ダイアログ ボックスで、C:\BackupFiles フォルダーを参照し、[OK] をクリックします。

  5. [WinZip 自己展開] ダイアログ ボックスで、[解凍] をクリックします。

  6. 成功ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  7. [閉じる] をクリックします。

  8. SQL Server Management Studio を開き、データベース エンジンに接続します。

  9. [データベース] を右クリックし、[データベースの復元] をクリックします。

  10. [復元先データベース] ボックスに「ContosoRetailDW」と入力します。

  11. [デバイスから] オプションを選択して、[参照] をクリックします。

  12. [バックアップの指定] ダイアログ ボックスで、[追加] をクリックします。

  13. C:\BackupFiles フォルダーを参照し、ContosoRetailDW.bak をクリックして、[OK] をクリックします。

  14. [バックアップの指定] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  15. ContosoRetailDW-Full Database Backup のチェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。

  16. 成功ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。