レプリケーション エージェント プロファイル

レプリケーションを構成すると、エージェント プロファイルのセットがディストリビューターにインストールされます。 エージェント プロファイルには、エージェントが実行されるたびに使用されるパラメーターのセットが含まれています。スタートアップ処理中に各エージェントはディストリビューターにログインし、各エージェントのプロファイルのパラメーターをクエリします。 Web 同期を使用するマージ サブスクリプションの場合、プロファイルはダウンロードされてサブスクライバーに格納されます。 プロファイルが変更されると、次回マージ エージェントが実行されたときにサブスクライバーのプロファイルが更新されます。 Web 同期の詳細については、「 Web Synchronization for Merge Replication」を参照してください。

レプリケーションでは、各エージェント用の既定のプロファイルの他に、ログ リーダー エージェント、ディストリビューション エージェント、およびマージ エージェント用の追加の定義済みプロファイルが利用できます。 提供されているプロファイルに加えて、アプリケーションの要件に合わせてプロファイルを作成することもできます。 エージェント プロファイルを利用すると、そのプロファイルに関連付けられたすべてのエージェントの主要なパラメーターを簡単に変更できます。 たとえば、20 個のスナップショット エージェントがあり、クエリのタイムアウト値 ( -QueryTimeout パラメーター) を変更する場合は、スナップショット エージェントが使用するプロファイルを更新すれば、関連付けられたすべてのエージェントが次回の実行時から自動的に新しい値を使用します。

1 つのエージェントの別々のインスタンスに対して、別々のプロファイルを設定することもできます。 たとえば、ダイヤルアップ接続を介してパブリッシャーおよびディストリビューターに接続するマージ エージェントは、 低速リンク プロファイルを使用して低速の通信リンクに適したパラメーター セットを使用することができます。

Note

コマンド ラインでエージェント パラメーターの値を指定した場合、その値はエージェント プロファイルの同じパラメーターの設定値をオーバーライドします。

エージェント プロファイルを使用および変更するには

スナップショット エージェント プロファイル

次の表は、スナップショット エージェントの既定のプロファイルに定義されているパラメーターを示しています。 これらのパラメーターの詳細については、「 Replication Snapshot Agent」を参照してください。

default
-BcpBatchSize 100000
-HistoryVerboseLevel 2
-LoginTimeout 15
-QueryTimeout 1800

ログ リーダー エージェント プロファイル

次の表は、ログ リーダー エージェントのプロファイルに定義されているパラメーターを示しています。 表の各列は名前付きプロファイルを表しています。 これらのパラメーターの詳細については、「 Replication Log Reader Agent」を参照してください。

default 詳細履歴
-HistoryVerboseLevel 1 2
-LoginTimeout 15 15
-LogScanThreshold 500000 500000
-PollingInterval 5 5
-QueryTimeout 1800 1800
-ReadBatchSize 500 500

ディストリビューション エージェント プロファイル

次の表は、ディストリビューション エージェントのプロファイルに定義されているパラメーターを示しています。 表の各列は名前付きプロファイルを表しています。 これらのパラメーターの詳細については、「 Replication Distribution Agent」を参照してください。

default 詳細履歴 Windows 同期マネージャー データ一貫性エラー時続行 OLE DB ストリーム用ディストリビューション プロファイル
-BcpBatchSize 100000 100000 1000 100000 2147473647
-CommitBatchSize 100 100 100 100 100
-CommitBatchThreshold 1000 1000 1000 1000 1000
-HistoryVerboseLevel 1 2 1 1 1
-KeepAliveMessageInterval 300 300 300 300 300
-LoginTimeout 15 15 15 15 15
-MaxBcpThreads 1 1 1 1 1
-MaxDeliveredTransactions 0 0 0 0 0
-OledbStreamThreshold NULL NULL NULL NULL 32768
-PacketSize NULL NULL NULL NULL 32768
-PollingInterval 5 5 5 5 5
-QueryTimeout 1800 1800 1800 1800 1800
-SkipErrors NULL NULL NULL -SkipErrors 2601:2627:20598 NULL
-TransactionsPerHistory 100 100 100 100 100
-UseOledbStreaming NULL NULL NULL NULL -UseOledbStreaming

マージ エージェント プロファイル

次の表は、マージ エージェントのプロファイルに定義されているパラメーターを示しています。 表の各列は名前付きプロファイルを表しています。 これらのパラメーターの詳細については、「 Replication Merge Agent」を参照してください。

default 詳細履歴 Windows 同期マネージャー 行数検証 行数とチェックサム検証 低速リンク 高ボリューム サーバー間
-BcpBatchSize 100000 100000 1000 100000 100000 100000 100000
-ChangesPerHistory 100 50 50 100 100 100 1000
-DestThreads 2 1 1 1 1 1 4
-DownloadGenerationsPerBatch 50 50 50 50 50 1 500
-DownloadReadChangesPerBatch 100 100 100 100 100 100 100
-DownloadWriteChangesPerBatch 100 100 100 100 100 100 100
-FastRowCount 1 1 1 1 1 1 1
-HistoryVerboseLevel 2 3 1 1 2 1 2
-KeepAliveMessageInterval 300 300 300 300 300 300 300
-LoginTimeout 15 15 15 15 15 15 15
-MaxDownloadChanges 0 0 0 0 0 0 0
-MaxUploadChanges 0 0 0 0 0 0 0
-MetadataRetentionCleanup 1 1 1 1 1 1 1
-NumDeadlockRetries 5 5 5 5 5 5 5
-ParallelUploadDownload NULL NULL NULL NULL NULL NULL 1
-PollingInterval 60 60 60 60 60 60 60
-QueryTimeout 300 300 300 300 300 300 600
-QueueSizeMultiplier NULL NULL NULL NULL NULL NULL 5
-SrcThreads 2 2 2 2 2 1 3
-StartQueueTimeout 0 0 0 0 0 0 0
-UploadGenerationsPerBatch 50 50 50 50 50 1 500
-UploadReadChangesPerBatch 100 100 100 100 100 100 100
-UploadWriteChangesPerBatch 100 100 100 100 100 100 100
-Validate 0 0 0 1 3 0 0
-ValidateInterval 60 60 60 60 60 60 60

キュー リーダー エージェント プロファイル

次の表は、キュー リーダー エージェントの既定のプロファイルに定義されているパラメーターを示しています。 これらのパラメーターの詳細については、「 Replication Queue Reader Agent」を参照してください。

default
-HistoryVerboseLevel 1
-LoginTimeout 15
-PollingInterval 5
-QueryTimeout 1800

参照

レプリケーション エージェントの管理
レプリケーション エージェント コマンド プロンプト パラメーターを表示および変更する (SQL Server Management Studio)
Replication Agent Executables Concepts