Integration Services タスク

タスクとは、パッケージ制御フローで実行される作業の単位を定義する、制御フローの要素のことです。SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) パッケージは、1 つ以上のタスクで構成されます。パッケージに複数のタスクが含まれる場合、それらのタスクは優先順位制約によって順序が決定され、制御フロー内で連結されます。

また、COM をサポートする Visual Basic などのプログラミング言語や、C# などの .NET プログラミング言語を使用して、カスタム タスクを記述することもできます。

SSIS デザイナは、パッケージを操作するための SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) のグラフィック ツールであり、パッケージ制御フローを作成するためのデザイン画面、およびタスクを構成するためのカスタム エディタが用意されています。また、SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) オブジェクト モデルをプログラムし、プログラムによってパッケージを作成することもできます。

Integration Services には、次の種類のタスクが含まれます。

データ フロー タスク

データ フローを実行して、データの抽出、列レベルの変換の適用、およびデータの読み込みを行うタスクです。

データ フロー タスク

データ準備タスク

ファイルやディレクトリのコピー、ファイルやデータのダウンロード、および Web メソッドの実行を行ったり、XML ドキュメントに操作を適用するタスクです。

ファイル システム タスク

FTP タスク

Web サービス タスク

XML タスク

ワークフロー タスク

別のプロセスと通信して、パッケージの実行、プログラムまたはバッチ ファイルの実行、パッケージ間のメッセージの送受信、電子メール メッセージの送信、Windows Management Instrumentation (WMI) データの読み取り、および WMI イベントの監視を行うタスクです。

パッケージ実行タスク

DTS 2000 パッケージ実行タスク

プロセス実行タスク

メッセージ キュー タスク

メール送信タスク

WMI データ リーダー タスク

WMI イベント監視タスク

SQL Server のタスク

SQL Server オブジェクトとデータにアクセスしたり、オブジェクトやデータをコピー、挿入、削除、および変更するタスクです。

一括挿入タスク

SQL 実行タスク

データベース転送タスク

エラー メッセージ転送タスク

ジョブ転送タスク

ログイン転送タスク

Master ストアド プロシージャ転送タスク

SQL Server オブジェクトの転送タスク

スクリプト タスク

スクリプトを使用して、パッケージ機能を拡張するタスクです。

ActiveX スクリプト タスク

スクリプト タスク

Analysis Services のタスク

Analysis Services オブジェクトを作成、変更、削除、および処理するタスクです。

Analysis Services 処理タスク

Analysis Services DDL 実行タスク

データ マイニング クエリ タスク

メンテナンス タスク

SQL Server データベースのバックアップと圧縮、インデックスの再構築と再編成、SQL Server エージェント ジョブの実行などの管理機能を実行するタスクです。

データベースのバックアップ タスク

データベースの整合性確認タスク

SQL Server エージェント ジョブの実行タスク

T-SQL ステートメントの実行タスク

履歴クリーンアップ タスク

オペレータへの通知タスク

インデックスの再構築タスク

インデックスの再編成タスク

データベースの圧縮タスク

統計の更新タスク

カスタム タスク

COM をサポートする Visual Basic などのプログラミング言語や、C# などの .NET プログラミング言語を使用して、カスタム タスクを記述することもできます。SSIS デザイナでカスタム タスクにアクセスする場合、タスク用のユーザー インターフェイスを作成して登録できます。詳細については、「カスタム タスクの開発」を参照してください。

タスクの追加と構成

Integration Services パッケージには、1 つのタスクを含めることができます。たとえば、パッケージの実行時にデータベース テーブルのレコードを削除する、SQL 実行タスクを含めます。ただし、通常のパッケージには複数のタスクが含まれており、各タスクはパッケージ制御フローのコンテキスト内で実行されるように設定されます。イベント ハンドラは、ランタイム イベントに応答して実行されるワークフローであり、ここにも複数のタスクを含めることができます。

SSIS デザイナを使用してパッケージにタスクを追加する方法の詳細については、「制御フローにタスクまたはコンテナを追加する方法」を参照してください。

プログラムによってパッケージにタスクを追加する方法の詳細については、「プログラムによるタスクの追加」を参照してください。

各タスクは、SSIS デザイナで用意されている、各タスク用のカスタム ダイアログ ボックスを使用して、個別に構成できます。または、Business Intelligence Development Studio に含まれる [プロパティ] ウィンドウから構成できます。パッケージには、6 つの SQL 実行タスクなど、同じ種類の複数のタスクを含めることができ、各タスクは個別に構成できます。詳細については、「タスクのプロパティを設定する方法」を参照してください。

タスクの連結とグループ化

タスクに複数のタスクが含まれる場合、それらのタスクは優先順位制約によって順序が決定され、制御フロー内で連結されます。詳細については、「優先順位制約」を参照してください。

タスクをグループ化して 1 つの作業単位として実行したり、ループ内で繰り返すことができます。詳細については、「Foreach ループ コンテナ」、「For ループ コンテナ」、および「シーケンス コンテナ」を参照してください。

参照

概念

制御フローの要素
パッケージの制御フローの作成

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手