エンタープライズ全体の管理の自動化
SQL Server の複数のインスタンスにわたって管理を自動化することをマルチサーバー管理といいます。次の場合に、マルチサーバー管理を行います。
- 2 台以上のサーバーを管理する場合
- データ ウェアハウジングのために、企業サーバーの情報フローをスケジュールする場合
マルチサーバー管理機能を活用するには、1 台以上のマスタ サーバーと 1 台以上の対象サーバーが必要です。マスタ サーバーは、対象サーバーに対してジョブを分散し、対象サーバーからイベントを受け取ります。マスタ サーバーは、対象サーバーで実行されるジョブについて、ジョブ定義の中央コピーの保存も行います。対象サーバーは、定期的にマスタ サーバーに接続して、ジョブのスケジュールを更新します。マスタ サーバー上に新しいジョブがあれば、対象サーバーはそのジョブをダウンロードします。対象サーバーは、ジョブを完了した後、マスタ サーバーに再接続してジョブのステータスをレポートします。次の図は、マスタ サーバーと対象サーバーの関係を示します。
大企業の複数の部門別サーバーを管理する場合は、次のアイテムを定義できます。
- 複数のジョブ ステップから構成される 1 つのバックアップ ジョブ
- バックアップ エラーが発生した場合に通知するオペレータ
- バックアップ ジョブの実行スケジュール
マスタ サーバーにこのバックアップ ジョブを 1 回書き込んでから、各部門別サーバーを対象サーバーとして登録します。この登録以降は、ジョブを一度しか定義しなくても、すべての部門別サーバーで同じバックアップ ジョブが実行されます。
メモ : |
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マルチサーバー管理機能は、sysadmin ロールのメンバを対象としています。ただし、対象サーバー上の sysadmin ロールのメンバは、マスタ サーバーから、対象サーバーで実行される操作を変更することはできません。このセキュリティ措置によって、ジョブ ステップが誤って削除されたり、対象サーバー上の操作が中断したりすることを防止できます。 |
このセクションの内容
トピック | 内容 |
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マスタ サーバーおよび対象サーバーを作成および管理する方法について説明します。 |
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SQL Server エージェント サービスに管理者以外の Windows アカウントまたはローカル システム アカウントを使用することによる、マルチサーバー環境への影響について説明します。 |
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対象サーバーの MsxEncryptChannelOptions SQL Server エージェントのレジストリ サブキーの設定について説明します。 |
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ジョブ ステータスの確認、ジョブの対象サーバーの変更、対象サーバーのクロックの同期、およびマスタ サーバーの現在のジョブ ステータスに対するポーリングについて説明します。 |
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プロキシを使用しているマルチサーバー ジョブに障害が発生した場合のトラブルシューティングについて説明します。 |
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対象サーバーをマスタ サーバーに明示的および暗黙的にポーリングして、ジョブ情報の同期をとる方法について説明します。 |
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対象サーバーからマスタ サーバーに転送されるイベントについて説明します。 |
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マルチサーバー環境で自動化された管理により SQL Server の自己チューニング機能を活用する方法について説明します。 |
参照
概念
その他の技術情報
SQL Server 2005 データベース エンジンの旧バージョンとの互換性
SQL Server 2000 の各種ツールとの下位互換性
ApplyToTargetServerGroup Method
JobSchedule Object
JobServer Object
JobStep Object
sp_add_targetservergroup (Transact-SQL)
sp_delete_targetserver (Transact-SQL)
sp_delete_targetservergroup (Transact-SQL)
sp_help_downloadlist (Transact-SQL)
sp_help_jobserver (Transact-SQL)
sp_help_targetservergroup (Transact-SQL)
sp_resync_targetserver (Transact-SQL)
sp_update_targetservergroup (Transact-SQL)
sysjobservers (Transact-SQL)
sys.syslogins (Transact-SQL)
systargetservers (Transact-SQL)