処理オプションを設定する方法 (Reporting Services の SharePoint 統合モード)

レポートの処理オプションを設定して、データ処理を行うタイミングを決定できます。また、レポート処理のタイムアウト値や、現在のレポートでレポート履歴を有効にするかどうかを決定するオプションも設定できます。

  • レポートが予定外に (たとえば、スケジュールされたバックアップ中に) 実行されないように、レポートをレポート スナップショットとして実行することができます。レポート スナップショットは、通常はスケジュールに従って作成され、その後更新されます。これによって、正確な時間でレポートとデータ処理を行うことができます。レポートが実行に長時間かかるクエリに基づいている場合や、クエリに使用されているデータのデータ ソースが、ある一定時間の間アクセスを避けたいものである場合は、レポートをスナップショットとして実行してください。

  • レポート サーバーでは、処理済みレポートのコピーをキャッシュして、ユーザーがレポートを開いたときにそのコピーを返すことができます。キャッシュは、パフォーマンスを向上させる技法です。レポートのサイズが大きい場合やレポートへのアクセスが頻繁に行われる場合、キャッシュを行うことでレポートの取得にかかる時間を短縮できます。

  • レポート履歴は、以前実行したレポートの一連のコピーです。レポート履歴を使用すると、長期にわたりレポートの記録を管理できます。機密情報または個人データを含むレポートは、レポート履歴の対象ではありません。このため、レポート履歴に含めることができるのは、レポートを実行するすべてのユーザーが使用できる資格情報 (格納された資格情報、または自動的にレポートを実行するために使用する資格情報のいずれか) でデータ ソースへのクエリを行うレポートのみです。

    注意

    SharePoint との Reporting Services の統合では、SharePoint のコンテンツのチェックアウトおよびチェックイン管理機能を使用して、Reporting Services のコンテンツの種類への更新を保存します。これには、レポート スナップショットの作成が含まれます。したがって、ドキュメント ライブラリでのバージョン管理を有効にしている場合は、新しいレポート履歴スナップショットが作成されたときに、レポート バージョンが更新されます。この動作は、スナップショットの更新による副作用です。スナップショットが更新されると、レポートの LastExecution プロパティが変更され、それによってレポートのバージョンが変更されます。

  • タイムアウト値を指定して、システム リソースの使用に制限を設定できます。

データ更新オプションを設定するには

  1. ライブラリ内のレポートをポイントします。

  2. 下矢印をクリックし、[処理の管理のオプション] をクリックします。

  3. [データ更新オプション] で、[スナップショット データを使用する] をクリックします。"データ ソースの資格情報が保存されていないため、このレポートをスナップショットから実行できません。" と表示される場合は、レポートが自動実行されるように構成されていないため、このオプションを設定する前に、保存されている資格情報が使用されるようにデータ ソースを変更する必要があります。手順については、「レポートとサブスクリプションの処理をスケジュールする方法 (Reporting Services の SharePoint 統合モード)」を参照してください。

  4. [データ スナップショットのオプション] で、[データ処理をスケジュールする] を選択します。

  5. 使用できる既存の共有スケジュールがあれば、[次の共有スケジュールで実行する] をクリックします。それ以外の場合は、[カスタム スケジュールで実行する] をクリックし、[構成] をクリックします。

  6. 頻度、スケジュール、および開始日と終了日を選択し、[OK] をクリックします。

  7. スケジュールされたデータ処理の実行を待たずに、直ちにスナップショット データを作成してレポートに使用する必要がある場合は、[データ スナップショットのオプション][このページを保存するときにスナップショットを作成または更新する] を選択します。

レポート キャッシュ オプションを設定するには

  1. ライブラリ内のレポートをポイントします。

  2. 下矢印をクリックし、[処理の管理のオプション] をクリックします。

  3. [データ更新オプション] で、[キャッシュ データを使用する] をクリックします。"1 つ以上のデータ ソース資格情報が保存されていないため、このレポートをキャッシュできません。" と表示される場合は、レポートが自動実行されるように構成されていないため、このオプションを設定する前に、保存されている資格情報が使用されるようにデータ ソースを変更する必要があります。手順については、「レポートとサブスクリプションの処理をスケジュールする方法 (Reporting Services の SharePoint 統合モード)」を参照してください。

  4. [キャッシュ オプション] で、キャッシュの有効期限を次のように指定します。

    • キャッシュの有効期限が切れるまでの時間を分単位で入力します。

    • スケジュールで指定した時刻にキャッシュを消去するには、共有スケジュールを使用します。

    • 指定した時刻にキャッシュを消去するには、カスタム スケジュールを作成します。

処理のタイムアウト値を設定するには

  1. ライブラリ内のレポートをポイントします。

  2. 下矢印をクリックし、[処理の管理のオプション] をクリックします。

  3. レポート サーバー レベルで指定された値を使用する必要がある場合は、[処理のタイムアウト][サイトの既定の設定を使用する] をクリックします。タイムアウトなしにするか、別のタイムアウト値に上書きする必要がある場合は、[レポート処理をタイムアウトしない] または [レポート処理を次の時間 (秒) に制限する] を選択します。サイトの既定の設定の詳細については、「SharePoint サーバーの全体管理でレポート サーバー統合を構成する方法」を参照してください。

レポート履歴のオプションと制限を設定するには

  1. ライブラリ内のレポートをポイントします。

  2. 下矢印をクリックし、[処理の管理のオプション] をクリックします。

  3. [履歴スナップショットのオプション] で、データ処理を実行して保存する方法とタイミングを指定します。

  4. レポート サーバー レベルで指定された値を使用する場合は、[履歴スナップショットの制限][サイトの既定の設定を使用する] をクリックします。それ以外の場合は、[スナップショット数を制限しない] を選択するか、[スナップショットを次の数に制限する] でカスタム値を指定します。サイトの既定の設定の詳細については、「SharePoint サーバーの全体管理でレポート サーバー統合を構成する方法」を参照してください。