[式] ダイアログ ボックス (レポート ビルダー 3.0)
[式] ダイアログ ボックスを使用すると、レポート アイテムのプロパティの Microsoft Visual Basic の式を作成できます。式を使用して、色、フォント、罫線など多数のプロパティを設定できます。実行時に、レポート プロセッサによって式が評価され、その結果がプロパティの値に置き換えられます。
[式] ダイアログ ボックスには、コード ウィンドウ、カテゴリ ツリー、カテゴリ アイテム、説明ペイン、およびサンプル ペインが含まれています。[式] ダイアログ ボックスは状況に依存するため、使用する式カテゴリに応じてカテゴリ アイテムおよび説明が変わります。詳細については、「式の例 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」と「式 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。
式の作成
式は等号 (=) で始まり、定数、リテラル、演算子に加え、組み込みフィールド、組み込みコレクション、組み込み関数、Visual Basic ランタイム ライブラリ関数、.NET Framework 共通言語ランタイム クラス、およびカスタム関数への参照を含むことができます。式に追加できるカテゴリおよび値を次に示します。
[式の設定]<PropertyName>
式を定義するプロパティの名前です。このプロパティは、[プロパティ] ペインで名前を指定して設定することもできます。[定数]
定数に基づくプロパティに有効な定義済みの値の一覧を、このプロパティに提供します。たとえば、色に基づいたプロパティでは、有効な色の名前が表示されます。ブール値型のプロパティの場合、値は True および False になります。式をサポートするすべてのアイテムに定数を設定できるとは限りません。プロパティに定数値を設定できない場合は、その情報が説明ペインに表示されます。
[組み込みフィールド]
式で使用できるグローバル コレクションのアイテムの一覧を表示します。一部のコレクションは、レポートがサーバーにパブリッシュされるまでサポートされません。詳細については、「式での組み込みコレクションの使用 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。[パラメーター]
レポート パラメーターの一覧を表示します。[フィールド] (<selected Dataset>)
[データセット] カテゴリで選択したデータセットのフィールドの一覧を表示します。[式] ボックスにフィールドをコピーするには、フィールドをダブルクリックします。[データセット]
使用できるデータセットの一覧を提供し、データセットのメンバーのフィールドを表示します。[変数]
レポート変数の一覧を表示します。詳細については、「レポート変数コレクションとグループ変数コレクションの参照の使用 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。[演算子]
計算または文字列操作に含めることができる演算子を表示します。詳細については、「式における演算子の使用 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。[共通の関数]
共通の関数を、種類ごとにグループ化して表示します。[アイテム] ペインで関数を選択すると、説明と例が表示されます。共通の関数には、組み込みのレポート関数と集計関数、Visual Basic ランタイム ライブラリ関数、および Math 名前空間と Convert 名前空間の .NET Framework 共通言語ランタイム (CLR) クラスが含まれます。また、カテゴリの一覧には表示されない、CLR クラスおよび外部アセンブリへの参照を追加することもできます。詳細については、「レポート デザイナーの式でのカスタム コード参照とアセンブリ参照 (SSRS)」を参照してください。
オプション
[コード ウィンドウ]
上部ペインのコード ウィンドウを使用して式を入力します。[式] ダイアログ ボックスを開くと、コード ウィンドウには式が含まれています。式を置換または変更できます。関数呼び出し、演算子、定数、フィールド、パラメーター、グローバル コレクションのアイテム、およびカスタム コードへの参照を追加できます。式を変更すると、変更内容がコード ウィンドウに表示されます。赤い波線は、構文エラーを示します。エラー メッセージを表示するには、下線が付けられたテキストの上にカーソルを合わせます。
グローバル コレクションの用語を入力し、その後に句読点を入力すると、使用できるメンバーまたはプロパティのドロップダウン リストが表示されます。ドロップダウン リストを使用すると、最初の何文字かを入力した後タブを入力するだけで、自動的に選択することができます。
関数名に続けて左かっこを入力すると、パラメーターと関数の戻り値に関する情報を提供するツールヒントが表示されます。
[カテゴリ]
式のカテゴリを表示します。カテゴリを選択すると、式を作成するためのコンテキストが確立され、[アイテム] ペインで有効な値の一覧が変更されます。たとえば、テキスト ボックスの値を表す式の場合は、[共通の関数] を展開して、[集計関数] を選択します。[アイテム] ペインに Avg や Count などの関数が表示されます。[アイテム]
選択したカテゴリに有効な値の一覧を表示します。アイテムをダブルクリックすると、コード ウィンドウ内のカーソルの位置に、このアイテムの式のテキストが追加されます。[値]
選択したカテゴリとアイテムに応じて、3 番目のペインには説明、サンプル式、または有効な値の一覧が表示されます。サンプル領域を広げるには、ダイアログ ボックスの枠をドラッグします。
関連項目