システム設定 (Master Data Services)

任意の Master Data Services データベースに関連付けられているすべての Web アプリケーションおよび Web サービスについて、システム設定を構成できます。

ここに示す設定の多くは、[データベース] ページの Master Data Services 構成マネージャーで構成できます。その他の設定は、Master Data Services データベースの System Settings テーブル (mdm.tblSystemSetting) で構成できます。

設定は次のカテゴリに分類できます。

  • 全般設定

  • バージョン管理設定

  • ステージング設定

  • エクスプローラー設定

  • ビスネス ルール設定

  • 通知設定

  • セキュリティ設定

  • 未使用

全般設定

構成マネージャーの設定

システム設定

説明

[Web アプリケーションのタイムアウト]

InactiveTimeOut

マスター データ マネージャーがホーム ページに戻るまでの非アクティブ期間 (秒数)。既定値は 900 秒 (15 分) です。

[データベースのタイムアウト]

DatabaseTimeOut

Master Data Services データベースでコマンドが完了するまでに許容される秒数。この時間内にコマンドを完了しない場合、コマンドはキャンセルされエラーが返されます。既定値は 3600 秒 (60 分) です。

[サーバーのタイムアウト]

ServerTimeOut

ASP.NET でマスター データ マネージャー ページの要求を完了するまでに許容される秒数。この時間内に要求を完了しない場合、要求はキャンセルされエラーが返されます。既定値は 120000 秒 (2000 分) です。

[バッチごとの行数]

RowsPerBatch

Web サービスによって各バッチで取得するレコード数。既定値は 50 です。

ApplicationName

イベント ログに表示されるテキスト。既定値は MDM です。

SiteTitle

マスター データ マネージャー Web ブラウザーのタイトル バーに表示されるテキスト。既定値は [マスター データ マネージャー] です。

バージョン管理設定

構成マネージャーの設定

システム設定

説明

[コミット済みのバージョンだけをコピーする]

CopyOnlyCommittedVersion

マスター データ マネージャーで、ユーザーがコピーできるモデル バージョンは、状態が [コミット済み] のバージョンであるか、またはすべての状態のバージョンであるかを示します。既定値は [はい] または 1 で、ユーザーが [コミット済み] のバージョンのみをコピーできることを示します。値を [いいえ] または 2 に変更すると、ユーザーはすべてのバージョンをコピーできます。

詳細については、「バージョン (Master Data Services)」を参照してください。

ステージング設定

構成マネージャーの設定

システム設定

説明

[すべてのステージング トランザクションをログに記録]

StagingTransactionLogging

ステージング レコードが Master Data Services データベースに読み込まれるときにトランザクションをログに記録するかどうかを示します。既定値は [オフ] または 2 です。値をオン または 1 に変更すると、ログ記録が有効になります。

[ステージング バッチの間隔]

StagingBatchInterval

マスター データ マネージャーの [統合管理] 機能領域で、[バッチ処理されないデータの処理] を選択してからバッチが処理されるまでの秒数を示します。既定値は 60 秒 (1 分) です。

詳細については、「データのインポート (Master Data Services)」を参照してください。

エクスプローラー設定

構成マネージャーの設定

システム設定

説明

[既定で階層内のメンバーの数]

HierarchyChildNodeLimit

マスター データ マネージャーの [エクスプローラー] 機能領域で、[詳細] が表示されるまでに、各階層ノードに表示されるメンバーの最大数を示します。[詳細] をクリックすると、次のメンバーのグループを表示できます。既定値は 50 です。

[既定で階層内の名前を表示する]

ShowNamesInHierarchy

マスター データ マネージャーの [エクスプローラー] 機能領域で、階層を表示する場合に選択する既定の設定を示します。

既定値ははいまたは 1 で、各メンバーの名前とコードが表示されることを示します。値を [いいえ] または 2 に変更すると、コードのみが表示されます。

[一覧内のドメインベースの属性数]

DBAListRowLimit

マスター データ マネージャー の [エクスプローラー] 機能領域で、グリッド内のドメインベースの属性値をダブルクリックするときに一覧に表示される属性の数を示します。既定値は 500 です。メンバー数が 500 を超える場合は、検索可能なダイアログが代わりに表示されます。

DataExportRowCountLimit

マスター データ マネージャーの [エクスプローラー] 機能領域で、Microsoft Excel にエクスポートできる最大行数を示します。既定値は 10,000 です。

GridFilterDefaultFuzzySimilarityLevel

マスター データ マネージャーの [エクスプローラー] 機能領域で、データをフィルター条件に比較するときに使用される類似性のレベルを示します。既定値は 0.3 です。1 に近い値を設定すると、検索条件に近い一致が返されます。完全一致を検索するには 1 に設定します。

ビスネス ルール設定

構成マネージャーの設定

システム設定

説明

[新しいビジネス ルールの増分数]

BusinessRuleDefaultPriorityIncrement

マスター データ マネージャーの [システム管理] 機能領域で、新しい各ビジネス ルールの優先度の増分数を示します。既定値は 10 です。

[ビジネス ルールを適用するメンバーの数]

BusinessRuleRealtimeMemberCount

マスター データ マネージャーの [エクスプローラー] 機能領域で、一度にビジネス ルールを適用するグリッド内のメンバーの最大数を示します。既定値は 500 です。

詳細については、「ビジネス ルール (Master Data Services)」を参照してください。

通知設定

構成マネージャーの設定

システム設定

説明

[通知に対するマスター データ マネージャーの URL]

MDMRootURL

マスター データ マネージャー Web アプリケーションの URL。電子メール通知のリンクで使用されます。たとえば、http://constoso.com です。

[通知電子メールの送信間隔]

NotificationInterval

電子メール通知を送信する頻度 (秒数)。既定値は 120 秒 (2 分) です。

[1 回の電子メールに含める通知の数]

NotificationsPerEmail

単一の通知電子メールに記載する、検証の問題の最大数。この数を超える問題があっても、電子メールに記載されません。検証の問題をすべて示した一覧は、マスター データ マネージャーの [検証の問題の確認] ページで確認できます。

注意
このシステム設定は、Microsoft サポート Web サイトから入手できる SQL Server 2008 R2Master Data Services の 6 月の更新プログラムをインストールし、Master Data Services データベースをアップグレードした後に利用できるようになります。

[既定の電子メールの形式]

EmailFormat

すべての電子メール通知の形式。既定値は HTML または 1 です。2 というデータベース設定は、テキスト形式を意味します。

注意
この設定は、ユーザーごとに上書きすることができます。上書きするには、マスター データ マネージャーで、ユーザーの [全般] タブの [電子メールの形式] を変更して保存します。

[電子メール アドレスの正規表現]

EmailRegExPattern

マスター データ マネージャーの [ユーザー/グループの権限] 機能領域で、ユーザーの [全般] タブで入力した電子メール アドレスを検証する正規表現を示します。正規表現の詳細については、MSDN ライブラリの「正規表現言語要素」を参照してください。

[データベース メール アカウント]

EmailProfilePrincipalAccount

電子メール通知を送信するときに使用するデータベース メール アカウントを表示します。既定のプロファイルは mds_email_user です。

[データベース メール プロファイル]

DatabaseMailProfile

電子メール通知を送信するときに使用するデータベース メール プロファイル。既定値は空白です。

ValidationIssueHTML

HTML 形式で、ビジネス ルールによる検証が失敗したときに電子メール ユーザーが取得するテキストを示します。

ValidationIssueText

プレーン テキスト形式で、ビジネス ルールによる検証が失敗したときに電子メール ユーザーが取得するテキストを示します。

VersionStatusChangeText

プレーン テキスト形式では、バージョンの状態が変更するときにユーザーが取得する電子メールのテキストを示します。この電子メールを受信するのは、モデル全体に対する [更新] 権限を持つユーザーのみです。

VersionStatusChangeHTML

HTML 形式では、バージョンの状態が変更するときにユーザーが取得する電子メールのテキストを示します。この電子メールを受信するのは、モデル全体に対する [更新] 権限を持つユーザーのみです。

詳細については、「通知 (Master Data Services)」を参照してください。

セキュリティ設定

構成マネージャーの設定

システム設定

説明

SecurityMemberProcessInterval

マスター データ マネージャー の [ユーザー/グループの権限] 機能領域で、[階層メンバー] タブで設定したユーザーとグループの権限が適用される頻度 (秒数) を示します。既定値は 3600 秒 (60 分) です。

詳細については、「メンバー権限を直ちに適用する方法 (Master Data Services)」を参照してください。

未使用

System Settings テーブルの次の設定は、使用されません。

  • SecurityMode

  • MDSHubName

  • ApplicationLogging

  • ReportServer

  • ReportDirectory

  • BusinessRuleEngineIterationLimit

  • BusinessRuleExtensibility

  • AttributeExplorerMarkAllActionMemberCount

変更履歴

変更内容

通知に関するセクションに、NotificationsPerEmail システム設定に関する行を追加しました。