インストールおよび構成の問題のトラブルシューティング (Master Data Services)
Master Data Services をインストールして構成する場合に、次のいずれかの問題が発生する可能性があります。
リモート データベース サーバーに接続するときにエラーが発生する
ユーザー アカウントを解決できない場合にデータベース作成エラーが発生する
システム カタログ エラーでデータベース作成に失敗する
エラー “列名 ‘ProductName’ が無効です。列名 ‘ProductVersion’ が無効です。” でデータベース作成に失敗する
エラー “データが Null です。このメソッド、またはプロパティは Null 値で呼び出せません。” でデータベース作成に失敗する
Web サービスにアクセスするときにエラーが発生する
HTTP 401.2 - 権限がありません
HTTP 500.19 - 内部サーバー エラー
HTTP 500.21 - 内部サーバー エラー
HTTP 503 - サービスを利用できません
リモート データベース サーバーに接続するときにエラーが発生する
リモート コンピューターに Master Data Services データベースを作成または構成しようとすると、次のエラー メッセージが表示される場合があります。
サーバーに接続できません:SQL Server への接続の確立中に、ネットワーク関連のエラーまたはインスタンス固有のエラーが発生しました。サーバーが見つからないか、アクセスできません。インスタンス名が正しいことと、SQL Server がリモート接続を許可するように構成されていることを確認してください。
このエラーは、Master Data Services 構成マネージャー からリモートのデータベース エンジン インスタンスに接続しようとしたときに、そのインスタンスがリモート接続を許可するように構成されていないときに発生します。データベース サーバー コンピューターのリモート接続を有効にするには
接続先のデータベース エンジン インスタンスの名前付きパイプおよび TCP/IP プロトコルが有効になっていることを確認した後、SQL Server <インスタンス> サービスを再起動します。詳細については、「サーバー ネットワーク プロトコルを有効または無効にする方法 (SQL Server 構成マネージャー)」を参照してください。
データベース エンジン インスタンスによって使用される TCP ポートの接続を受け入れるようにファイアウォールを構成します。詳細については、「データベース エンジン アクセスを有効にするための Windows ファイアウォールの構成方法」を参照してください。
ユーザー アカウントを解決できない場合にデータベース作成エラーが発生する
Master Data Services データベースを作成しようとすると、次のいずれかのエラー メッセージが表示される場合があります。
Windows NT グループまたはユーザー 'ドメイン\アカウント' に関する情報を取得できませんでした。エラー コード 0x5。
指定されたユーザー アカウントを参照できません。
この問題は、SQL Server サービスのサービス アカウントである MSSQLSERVER が、Active Directory に対しクエリを実行するには不適切な権限を持っているため、データベースの作成を試行するユーザーのドメイン アカウントを解決できない場合に発生します。ドメイン アクセスを持っているサービス アカウントを使用するようにサービスが構成されていることを確認します。サービス アカウントおよびドメインに対してサービス アカウントが持つアクセスの種類については、「Windows サービス アカウントの設定」を参照してください。
システム カタログ エラーでデータベース作成に失敗する
Master Data Services データベースを作成しようとすると、次のエラー メッセージが表示される場合があります。
システム カタログへのアドホック更新はサポートされていません。
この問題は、sp_configure ストアド プロシージャの allow updates パラメーターが 1 に設定されている場合に発生します。この問題を解決するには、allow updates パラメーターを 0 に設定し、データベースの作成を再度試みます。
sp_configure 'allow updates', '0'
RECONFIGURE WITH OVERRIDE
詳細については、「sp_configure (Transact-SQL)」および「RECONFIGURE (Transact-SQL)」を参照してください。
エラー “列名 ‘ProductName’ が無効です。列名 ‘ProductVersion’ が無効です。” でデータベース作成に失敗する
Master Data Services データベースを作成しようとすると、次の例外が発生する場合があります。
列名 'ProductName' が無効です。列名 'ProductVersion' が無効です。
この問題は、tblSystem という名前のテーブルが含まれているのと同じデータベース エンジン インスタンスに Master Data Services 以外のデータベースが存在する場合に発生します。この問題を回避するには、Master Data Services データベースが作成されるまでテーブル名を一時的に変更するか、別のデータベース エンジン インスタンスで Master Data Services データベースを作成します。
エラー “データが Null です。このメソッド、またはプロパティは Null 値で呼び出せません。” でデータベース作成に失敗する
Master Data Services データベースを作成しようとすると、次の例外が発生する場合があります。
データが Null です。このメソッド、またはプロパティは Null 値で呼び出せません。
この問題は、同じデータベース エンジン インスタンスの別のデータベースがオフラインまたは復元中の場合に発生します。Master Data Services データベースを作成するときには、同じデータベース エンジン インスタンスのすべてのデータベースがオンラインになっており、復元中でないことを確認してください。
Web サービスにアクセスするときにエラーが発生する
Master Data Services Web サービスにアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示される場合があります。
サービス 'service_name' には、アプリケーションの (インフラストラクチャ以外の) エンドポイントがありません。これは、アプリケーション用の構成ファイルが見つからなかったこと、サービス名と一致するサービス要素が構成ファイル内で見つからなかったこと、またはサービス要素内でエンドポイントが定義されていないことが原因である可能性があります。
これは、Web サービスが有効になっていない場合に発生します。詳細については、「Web サービスを有効にする方法 (Master Data Services)」を参照してください。
HTTP 401.2 - 権限がありません
マスター データ マネージャー にアクセスしようとすると、"HTTP 401.2 - 権限がありません"エラーが発生する場合があります。このエラーは、次の原因で発生する可能性があります。
Windows 認証が Web サーバー コンピューターで構成されていない。詳細については、「Web アプリケーションの要件 (Master Data Services)」を参照してください。
Windows 認証がインターネット インフォメーション サービス (IIS) の マスター データ マネージャー Web アプリケーションで有効になっていない。
詳細については、Microsoft サポート Web サイトの「IIIS 7. 0 でホストされている Web ページを訪問するときにエラー メッセージ:"HTTP Error 401.2 - 権限"」を参照してください。
HTTP 500.19 - 内部サーバー エラー
マスター データ マネージャー にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示される場合があります。
HTTP 500.19 - 内部サーバー エラー: ページに関連する構成データが無効であるため、要求されたページにアクセスできません。
このエラーは、必要なロール、ロール サービス、または機能が Web サーバー コンピューターにない場合に発生します。コンピューターが マスター データ マネージャー Web アプリケーションに対して正しく構成されていることを確認します。詳細については、「Web アプリケーションの要件 (Master Data Services)」を参照してください。
HTTP 500.21 - 内部サーバー エラー
マスター データ マネージャー にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示される場合があります。
HTTP 500.21 - 内部サーバー エラー: ハンドラー "PageHandlerFactory-Integrated" のモジュール リストにあるモジュール "ManagedPipelineHandler" が正しくありません
このエラーは、IIS より先に .NET がインストールされた場合に発生します。この問題を修正するには、コマンド プロンプトを開き、.NET ディレクトリ (たとえば、%windir%\Microsoft.NET\Framework64\v4.0.30319) に移動します。コマンド aspnet_regiis –i を実行します。
HTTP 503 - サービスを利用できません
マスター データ マネージャー にアクセスしようとすると、"HTTP 503 - サービスを使用できません" エラーが発生する場合があります。このエラーは、マスター データ マネージャー Web アプリケーションが実行されるアプリケーション プールに問題がある場合に発生します。 IIS で、アプリケーション プールが実行しており、アプリケーション プールの ID が正しく構成されていることを確認します。たとえば、最近 ID として使用されたアカウントにパスワードの変更の必要が生じた場合は、それに応じてアプリケーション プールの資格情報を更新します。詳細については、Microsoft TechNet の「IIS 7.0 でアプリケーション プールを管理する」を参照してください。
変更履歴
変更内容 |
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“列名 'ProductName' が無効です。列名 'ProductVersion' が無効です。” および “データが Null です。このメソッド、またはプロパティは Null 値で呼び出せません。” の例外に関するセクションを追加しました。 |