管理者 (Master Data Services)

Master Data Services には、モデル管理者と Master Data Services システム管理者の 2 種類の管理者があります。

モデル管理者

Master Data Services ではモデル管理者は、最上位のモデル オブジェクトに割り当てられた [更新] 権限を持ち、他の権限が割り当てられていないユーザーです。

  • このユーザーは [エクスプローラー] 機能領域にアクセスできる場合、すべてのマスター データにアクセスできます。

  • ユーザーが他の機能領域にアクセスできる場合、そのユーザーは管理タスクを実行できます。この管理タスクには、モデル オブジェクトの作成、バージョンのコミット、ビジネス ルールの作成、ステージング データの処理、ユーザーおよびグループ権限の割り当てなどがあります。

各モデルには複数の管理者を含めることができます。各ユーザーは、1 つまたは複数のモデルのモデル管理者になることができ、Master Data Services システム内のすべてのモデルのモデル管理者になることもできます。

ユーザーをモデル管理者として構成するには、マスター データ マネージャー を使用するかプログラムで構成します。詳細については、「モデル管理者を作成する方法 (Master Data Services)」を参照してください。

Master Data Services システム管理者

Master Data Services システム管理者は 1 人だけです。システム管理者は、Master Data Services データベースの作成時に [管理者アカウント] で指定したユーザーです。

Master Data Services システム管理者には、[エクスプローラー] のすべてのモデルですべてのマスター データに対するアクセス権が自動的に付与されます。また、システム管理者はすべての機能領域ですべての管理タスクを実行することもできます。モデル管理者とは異なり、Master Data Services システム管理者は、割り当てられた権限に基づく特定のモデルに限定されることはありません。 Master Data Services システム管理者は、システム内のすべてのモデルのモデル管理者であり、マスター データ マネージャー のすべての機能領域にアクセスできます。

Master Data Services システム管理者は、次の点で他のユーザーとは異なります。

  • どのユーザーが作成したかに関係なく、新しく作成されたすべてのモデルに対する [更新] 権限が自動的に付与されます。

  • 割り当てられている権限に関係なく、すべての機能領域にアクセスする権限が自動的に付与されます。

  • Master Data Services システムが最初に構成されたときにメタデータ モデルに対する権限が付与されます。このモデルへのアクセス権を必要とする他のユーザーに、権限を割り当てる必要があります。

システム管理者として割り当てられているユーザーを変更できます。詳細については、「Master Data Services システム管理者アカウントを変更する方法 (Master Data Services)」を参照してください。

管理者の種類の比較

管理者の種類

説明

Master Data Services システム管理者

  • マスター データ マネージャーで割り当てられた権限はユーザーのアクセス権に影響しません。

  • すべてのモデルに対する更新権限が自動的に付与されます。

  • すべての機能領域に対するアクセス権が自動的に付与されます。

  • mdm.tblUser の ID 列の値は 1 になります。

モデル管理者

  • マスター データ マネージャーで割り当てられた権限によって、ユーザーがモデル管理者であるかどうかが決まります。

  • 明示的に割り当てられている権限、またはグループから継承した権限に基づいてモデル管理者になる場合があります。

  • 更新権限が割り当てられたモデルのみを更新できます。

  • アクセス権が付与された機能領域だけにアクセスできます。

  • mdm.tblUser の ID 列の値は 1 以外になります。