Sales_by_Region_2008R2 レポートの作成 (SSRS)
このチュートリアルでは、AdventureWorks 2008R2 サンプル レポートから Sales_by_Region_2008R2 レポートを作成できます。
このレポートには、米国の Adventure Works の顧客に関する情報が表示されます。 顧客には、個人顧客と店舗が含まれます。 個人顧客は直接 Adventure Works からオンラインで注文します。 店舗は Adventure Works 製品の再販業者です。
一連のレポートとそのリレーションシップの詳細については、「チュートリアル: AdventureWorks 2008R2 サンプル レポートの作成 (SSRS)」を参照してください。
学習する内容
このチュートリアルでは、次のタスクを実行します。
米国のすべての個人顧客の売上、米国のすべての店舗の売上、および米国の店舗の州別の売上集計の各データを取得するデータセットとクエリを定義します。
マップ ギャラリーから米国の地図を追加します。 マップ ウィザードにより、米国の各州の形状を表示する多角形レイヤーが追加されます。
マップ ウィザードを使用して、個人顧客の売上合計に応じて州の色が変化するようにマップの多角形レイヤーを構成します。
店舗の場所を表示するマップのポイント レイヤーを追加します。
マップ ウィザードを使用して、各店舗の売上合計に応じてマーカーの色が変化するようにマップのポイント レイヤーを構成します。
店舗とその近くに居住する顧客との距離を指定するレポート パラメーターを定義します。
店舗の場所のマーカーにドリルスルー アクションを追加し、Customers_Near_Stores_2008R2 レポートを開きます。
Bing Maps のタイル レイヤーと 3 つのレポート パラメーターを追加して、ユーザーが表示を対話的に変更できるようにします。
米国の州ごとに集計された個人顧客の売上合計を表示するテーブルを追加します。 Lookup 関数 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)を使用して、米国の州ごとに集計された店舗の売上合計を追加します。
特定の州のすべての店舗を表示するテーブルを追加します。 州の名前をブックマークとして定義します。
マップ内の米国の各州に、テーブル内のその州の場所 (その州のすべての店舗が表示される場所) に移動するハイパーリンク アクションを定義します。
レポート ビューアー ツール バーのパラメーターの順序を変更します。
レポートをパブリッシュして確認します。
このチュートリアルの推定所要時間: 20 分
必要条件
必要条件の一覧については、「AdventureWorks 2008R2 サンプル レポートの前提条件 (SSRS)」を参照してください。
このチュートリアルでは、「レポート サーバー プロジェクトと AdventureWorks2008R2_Base レポートの作成 (SSRS)」が完了していることを前提としています。
Bing のマップ タイルを表示するには、この機能をサポートするようにレポート サーバーが構成されている必要があります。 詳細については、「マップ サポートの計画」を参照してください。
注 |
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レポート内での Bing のマップ タイルの使用については、「追加使用条件」および「プライバシーに関する声明」を参照してください。 |
基本レポートのコピー
プロジェクトを開いてレポートをコピーするには
Business Intelligence Development Studio で、レポート サーバー プロジェクト AdventureWorks 2008R2 を開きます。
ソリューション エクスプローラーで、次の手順を実行します。
レポート AdventureWorks2008R2_Base.rdl を右クリックし、[コピー] をクリックします。
このプロジェクトのノードを右クリックし、[貼り付け] をクリックします。
コピーしたレポートの名前を Sales_by_Region_2008R2.rdl に変更します。
個人顧客と店舗の売上データの取得
個人顧客に関する売上のデータセットを作成するには
レポート データ ペインで、IndividualCustomerSales という名前の埋め込みデータセットを追加します。 AdventureWorks2008R2 共有データ ソースと次のクエリを使用します。
SELECT soh.SalesOrderID, soh.TotalDue, soh.OrderDate, c.CustomerID, p.FirstName, p.LastName, RTRIM(sp.StateProvinceCode) as StateProvinceCode, ad.City, ad.PostalCode, ad.SpatialLocation FROM Sales.SalesOrderHeader AS soh INNER JOIN Sales.Customer AS c ON soh.CustomerID = c.CustomerID INNER JOIN Person.BusinessEntity AS b ON b.BusinessEntityID = c.PersonID INNER JOIN Person.Person AS p ON p.BusinessEntityID = b.BusinessEntityID INNER JOIN Person.BusinessEntityAddress AS a ON a.BusinessEntityID = b.BusinessEntityID INNER JOIN Person.Address AS ad ON ad.AddressID = a.AddressID INNER JOIN Person.AddressType AS at ON at.AddressTypeID = a.AddressTypeID INNER JOIN Person.StateProvince AS sp ON sp.StateProvinceID = ad.StateProvinceID WHERE(c.PersonID IS NOT NULL) AND (at.Name = N'Home') AND (sp.CountryRegionCode = N'US')
このデータセット クエリにより、米国のすべての個人顧客 (店舗ではない顧客) に関するデータ (自宅の住所を含む) が選択されます。
マップを追加すると、このデータによって提供される分析データにより、TotalDue の集計値に基づいて各州の色が決定されます。StateProvinceCode は、空間データをこのデータセットの分析データに関連付ける対応フィールドです。
再販業者店舗の売上のデータセットを作成するには
ソリューション エクスプローラーで、StoreSales という名前の共有データセットを追加します。 AdventureWorks2008R2 共有データ ソースと次のクエリを使用します。
SELECT soh.SalesOrderID, soh.TotalDue, soh.OrderDate, c.CustomerID, st.Name AS Store, sp.StateProvinceCode, -- StateProvinceCode is 3 chars. -- Use RTRIM here or in the expression for the match field. ad.City, ad.PostalCode, ad.SpatialLocation FROM Sales.SalesOrderHeader AS soh INNER JOIN Sales.Customer AS c ON soh.CustomerID = c.CustomerID INNER JOIN Person.BusinessEntity AS b ON b.BusinessEntityID = c.StoreID INNER JOIN Sales.Store AS st ON st.BusinessEntityID = b.BusinessEntityID INNER JOIN Person.BusinessEntityAddress AS a ON a.BusinessEntityID = b.BusinessEntityID INNER JOIN Person.Address AS ad ON ad.AddressID = a.AddressID INNER JOIN Person.AddressType AS at ON at.AddressTypeID = a.AddressTypeID INNER JOIN Person.StateProvince AS sp ON sp.StateProvinceID = ad.StateProvinceID WHERE (c.StoreID IS NOT NULL) AND (at.Name = N'Main Office') AND (sp.CountryRegionCode = N'US')
このデータセット クエリにより、米国の再販業者店舗すべてに関するデータ (本社の住所を含む) が選択されます。
店舗の場所を表示するマップ レイヤーを追加すると、このデータによって提供される空間データと分析データにより、TotalDue の集計値に基づいて各店舗のマーカーの色が決定されます。
各州の集計された店舗売上の取得
複数のデータセットのデータを 1 つのテーブルに表示する必要が生じる場合があります。 レポートで複数のデータセットのデータを JOIN することはできませんが、複数のデータセットから値を取得して同じテーブルに表示する式を作成することはできます。
レポートでは、個人顧客と店舗の売上集計をマップの横のテーブルに表示して、マップの色が予想どおりになっているかどうかを確認できるようにします。 個人顧客の売上集計は、データセット IndividualCustomerSales から取得します。 店舗の売上集計は、次の手順で作成する StoreSaleTotals データセットから取得します。
集計された店舗売上のデータセットを作成するには
ソリューション エクスプローラーで、StoreSaleTotals という名前の共有データセットを追加します。 AdventureWorks2008R2 共有データ ソースと次のクエリを使用します。
SELECT sp.StateProvinceCode, COUNT(DISTINCT (c.StoreID)) as NStores, SUM(soh.TotalDue) AS Total FROM Sales.SalesOrderHeader AS soh INNER JOIN Sales.Customer AS c ON soh.CustomerID = c.CustomerID INNER JOIN Person.BusinessEntity AS b ON b.BusinessEntityID = c.StoreID INNER JOIN Sales.Store AS st ON st.BusinessEntityID = b.BusinessEntityID INNER JOIN Person.BusinessEntityAddress AS a ON a.BusinessEntityID = b.BusinessEntityID INNER JOIN Person.Address AS ad ON ad.AddressID = a.AddressID INNER JOIN Person.AddressType AS at ON at.AddressTypeID = a.AddressTypeID INNER JOIN Person.StateProvince AS sp ON sp.StateProvinceID = ad.StateProvinceID WHERE (c.StoreID IS NOT NULL) AND (at.Name = N'Main Office') AND (sp.CountryRegionCode = N'US') GROUP BY sp.StateProvinceCode ORDER BY sp.StateProvinceCode
このデータセット クエリにより、店舗の売上合計の各州の合計が返されます。
レポートでは、個人顧客それぞれに関する売上合計を表示します。 仕様上、マトリックス データ領域は 1 つのデータセットのデータにバインドされます。 参照関数と共に、このデータセットを指定するスコープ パラメーターを使用することで、マトリックスに各店舗のデータを含めることができます。
シナリオ テキストの追加
シナリオ テキストを追加するには
シナリオの説明のテキスト ボックスで、既存のテキストを次のテキストに置き換えて、必要に応じて書式を設定します。
AdventureWorks の顧客売上は、再販業者の店舗の売上と個人顧客に関するインターネットでの売上によるものです。 州の色は、個人顧客に関するすべての売上の売上高に基づいています。 マーカーの色は、再販業者店舗の売上高に基づきます。 マーカーは、各店舗の場所を示します。 マーカーをクリックすると、店舗から半径 [@Radius] マイル以内に居住する個人顧客が見つかります。
ドリルスルー アクションのレポート パラメーターの作成
顧客の居住地から店舗までの距離の初期値を指定するパラメーターを追加するには
レポート データ ペインで、Distance という名前のパラメーターを追加します。 次の手順を実行します。
[プロンプト] を「Distance?」に設定します。
[データ型] を [整数] に設定します。
[パラメーターの表示設定の選択] を [非表示] に設定します。
[既定値] で、[値の指定] を選択し、値を追加して 50 に設定します。
これは、この後の手順で作成する店舗マーカーに対するアクションのドリルスルー レポートに渡されるマイル数です。
説明の追加
説明を追加するには
ページ フッターで、説明のテキスト ボックスのテキストを次のテキストに置き換えて、必要に応じて書式を設定します。
目的: マップ レポート。 州ごとに、個人顧客に関する売上合計、再販業者店舗の売上合計、および店舗の場所を表示します。 マップ ギャラリーの米国のマップ、データセットの分析データ、多角形レイヤー (州ごとに 1 つ)、多角形の塗りつぶし (売上がない場合)、個人顧客に関する売上に基づいた多角形の色のルール、店舗のマーカー、店舗売上に基づいたマーカーの色、マーカーのドリルスルー アクション、複数のマップ タイトルと凡例、および参照関数の使用が含まれます。
レポートの背景をクリックし、プロパティ ペインに [レポートのプロパティ] を表示します。
[説明] に、説明のテキストを貼り付けます。
個人顧客と店舗顧客の売上集計の表示
州別の顧客売上合計をマトリックスに表示するには
IndividualCustomerSales データセットのデータを表示するマトリックスを追加します。
[StateProvinceCode] を [行] にドラッグします。
[データ] セルのフィールド タグをクリックし、[CustomerID] をクリックします。[Sum(CustomerID)] が追加されます。
[Sum(CustomerID)] をクリックし、追加されたテキストを選択します。次に、右クリックして [集計の方法] をポイントし、[CountDistinct] をクリックします。 この式では、各州の一意の顧客の数が計算されます。
最後の列のハンドルを右クリックし、[列を挿入] をポイントして、[内側のグループ - 右] をクリックします。
フィールド タグをクリックし、[TotalDue] をクリックします。[Sum(TotalDue)] が追加されます。 この式では、各州の個人顧客に関するすべての売上の売上合計が計算されます。 このテキスト ボックスの書式を [通貨] に設定します。
列ハンドルを右クリックし、[列を挿入] をポイントして、[内側のグループ - 右] をクリックします。
追加されたテキスト ボックスに、次の式を入力します。
=Lookup(TRIM(Fields!StateProvinceCode.Value),TRIM(Fields!StateProvinceCode.Value),Fields!NStores.Value,"StoreSaleTotals")
これにより、データセット StoreSaleTotals の店舗数 NStores が参照されます。
[フォント] ページで、[色] を [青] に設定し、[文字飾り] を [下線] に設定します。
[アクション] ページで、[ブックマークに移動する] を選択します。
[ブックマークの選択] に「=TRIM(Fields!StateProvinceCode.Value)」と入力します。
列ハンドルを右クリックし、[列を挿入] をポイントして、[内側のグループ - 右] をクリックします。
テキスト ボックスに、次の式を入力します。
=Lookup(TRIM(Fields!StateProvinceCode.Value),TRIM(Fields!StateProvinceCode.Value),Fields!Total.Value,"StoreSaleTotals")
これにより、データセット StoreSaleTotals の州の売上集計 Total が参照されます。 このテキスト ボックスの書式を [通貨] に設定します。
列ヘッダーのテキストを「Sales Totals for all Customers」に置き換えます。
グループ ヘッダー行を追加するには、行グループのハンドルを右クリックし、[行を挿入] をポイントして、[外側のグループ - 上] をクリックします。
最後の 4 列のラベルとして、「Number of Individuals」、「Total Sales」、「Number of Stores」、「Total Sales」というテキストを追加します。
必要に応じて、マトリックスの書式を設定します。
マトリックスのデータとマップ表示を比較することで、この後の手順で追加するマップが正しく構成されていることを確認できます。 すべての州に店舗があるわけではないことに注意してください。
マトリックスに必要なスペースの削減
列ヘッダーのテキストを回転させることにより、表示されるマトリックスの幅を制御できます。
テキスト ボックスの回転を設定するには
"Number of Individuals" というテキストを含む行ヘッダーのテキスト ボックスをクリックします。
"of" の後に新しい行を挿入します。
プロパティ ペインで、WritingMode を見つけて Vertical に設定します。
"Number of Stores" というテキストを含むテキスト ボックスに対して手順 2. と 3. を繰り返します。
マトリックスの列の幅を調整して、できるだけ小さいスペースに収まるようにします。
マップと、米国の州のマップの多角形レイヤーの追加
個人顧客の売上合計を州別に表示するためのマップを追加するには
マップ ウィザードを使用してマップを挿入します。
マップ ギャラリーから [USA by State Inset] を選択します。
[空間データとマップ ビューのオプションを選択] で、[Bing Maps のレイヤーを追加する] チェック ボックスをオンにします。
マップの視覚エフェクトに対して、[色分析マップ] を選択します。
分析データセットに対して、IndividualCustomerSales を選択します。
このマップ レイヤーにより、米国の州の色はその州に居住する個人顧客に関する売上合計に応じて異なります。
[フィールドを一致させる] で、[STUSPS] を選択します。 これは省略形の州名です。
[分析データセットのフィールド] で、[StateProvinceCode] を選択します。
[テーマ] で、[スレート] を選択します。
[表示するフィールド] で、[Sum(TotalDue)] を選択します。
[色のルール] で、[薄い-濃い] を選択します。
[ラベルの表示] チェック ボックスをオンにし、[データ フィールド] を「#STUSPS」に設定します。
ウィザードを完了します。
マップをレポートの左側に配置し、スナップ線を使用して、横にあるマトリックスの上部に揃えます。
凡例を構成するには
距離スケールを右クリックし、[距離スケールの表示] オプションをオフにします。
カラー スケールを右クリックし、[カラー スケールの表示] オプションをオフにします。
凡例のタイトルを「Individual Sales」に変更します。
[凡例] のプロパティで、[凡例のレイアウト] を [縦棒] に変更します。
[ビューポートの外に凡例を表示する] チェック ボックスをオフにします。
位置をマップの左下隅に変更します。
米国の州の既定の色とツールヒントを構成するには
[マップ レイヤー] ペインで、多角形レイヤーを右クリックし、[多角形のプロパティ] をクリックします。
[ツールヒント] に式「=FormatCurrency(Sum(Fields!TotalDue.Value),0)」を設定します。
[塗りつぶし] ページで、[色] を [薄いスチール ブルー] に設定します。
これにより、レイヤーのすべての多角形に対して既定の色が設定されます。 州の分析データが存在する場合、多角形の色のルールはこの色をオーバーライドします。 したがって、ここで設定した色で表示される州にはデータが関連付けられていないことになります。 次の手順では、この情報をレポートのユーザーに伝えるために 2 つ目のマップ タイトルを追加します。
マップのタイトルを構成するには
マップを右クリックし、[マップ] をポイントして、[タイトルの追加] をクリックします。
新しいタイトルを「AdventureWorks Customer Sales Totals」に変更します。 必要に応じて書式を設定します。
2 つ目のマップ タイトルを右クリックします。
[タイトルのプロパティ] で、次の手順を実行します。
[全般] ページで、[タイトルのテキスト] に「(This color represents areas with no sales)」と入力します。
[ビューポートの外にタイトルを表示する] チェック ボックスをオフにします。
[フォント] ページで、[フォント] を「Tahoma」、[サイズ] を「9pt」、[色] を [濃い青] に設定し、[太字] オプションをオフにします。
[塗りつぶし] ページで、[色] を [薄いスチール ブルー] に設定します。
マップの一番下にある地理的位置情報のデータの著作権帰属の説明が隠れてしまわないように、この情報は、そのままマップのタイトルの下に配置しておきます。
多角形の色のルールを構成して凡例を追加するには
[マップ レイヤー] ペインで、多角形レイヤーを右クリックし、[多角形の色のルール] をクリックします。
[全般] ページで、次の手順を実行します。
[色の範囲を使用してデータを表示する] が選択されていることを確認します。
[データ フィールド] が [Sum(TotalDue)] に設定されていることを確認します。
[最初の色] を [薄い青] に変更します。
[中間の色] を [コーンフラワー ブルー] に変更します。
[最後の色] を [青] に変更します。
[凡例] ページで、[カラー スケールに表示] チェック ボックスをオフにします。
[この凡例に表示] が Legend1 になっていることを確認します。
[凡例のテキスト] で、「#FROMVALUE{C0} - #TOVALUE{C0}」というテキストを使用して、書式を数値から通貨に変更します。
凡例には、売上合計の 5 つの範囲と、各範囲に対応する色が表示されます。
マップのビューポートを構成するには
マップの隅をクリックしてビューポートを選択し、[ビューポートのプロパティ] を開きます。
[塗りつぶし] ページで、[色] を [ホワイト スモーク] に設定します。
[マップ レイヤー] ペインのマップ ビュー セクションで、スライダーと方向キーを使用してマップの表示を必要に応じて調整します。
ビューポートの背景は、タイル レイヤーが非表示または透明の場合に表示されます。
店舗の場所のマップのポイント レイヤーの追加
店舗の場所を表示するポイント レイヤーを追加するには
マップ レイヤー ペインのツール バーで、[レイヤーの新規作成ウィザード] をクリックします。 マップ ウィザードが表示されます。
ウィザードのページを順に実行するときに、次の情報を使用してマップを構成します。
[SQL Server 空間クエリ] をクリックします。
[このレポートの SQL Server 空間データを含む既存のデータセットを選択します] で、[StoreSales] を選択します。
レイヤーの種類が [ポイント] であることを確認します。
[分析マーカー マップ] を選択します。
[このレポートの既存のデータセットまたは共有データセットを選択する] で、[StoreSales] を選択します。
[マーカーの色を使用してデータを表示する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
[データ フィールド] で、[Sum(TotalDue)] をクリックします。
[マーカー] で、[星] をクリックします。
他の値をそのまま使用し、ウィザードを終了します。
マーカーの凡例が、レポートに追加した最初の凡例に表示されます。 次の手順では、色のルールを変更し、2 番目の凡例にそのルールを表示します。
ポイント レイヤーの凡例を追加するには
マップを右クリックし、[マップ] をポイントして、[凡例の追加] をクリックします。
[凡例のタイトルのプロパティ] で、[凡例のタイトルのテキスト] を「Store Sales」に変更します。
位置をマップの右下隅に変更します。
ポイント レイヤーの色のルールを構成するには
[マップ レイヤー] ペインで、ポイント レイヤーを右クリックし、[ポイントの色のルール] をクリックします。
[全般] ページで、次の操作を行います。
[色の範囲を使用してデータを表示する] が選択されていることを確認します。
[データ フィールド] が [Sum(TotalDue)] であることを確認します。
[最初の色] を [ペール ターコイズ] に設定します。
[中間の色] を [水色] に設定します。
[最後の色] を [アクア] に設定します。
[凡例] ページで、次の手順を実行します。
[カラー スケールに表示] チェック ボックスをオフにします。
[Legend2] を選択します。
[凡例のテキスト] を「#FROMVALUE{C0} - #TOVALUE{C0}」に設定します。
凡例の情報が最初の凡例から削除されて 2 番目の凡例に追加されます。
店舗マーカーにツールヒントとドリルスルー アクションを追加するには
[マップ レイヤー] ペインで、ポイント レイヤーを右クリックし、[ポイントのプロパティ] をクリックします。
[全般] ページの [ツールヒント] で、[Store] を選択します。
[マーカー サイズ] を 15pt に変更します。
[アクション] ページで、[レポートに移動する] オプションを選択します。
[レポートの指定] に、「Customers_Near_Stores_2008R2」と入力します。
[追加] をクリックしてパラメーター値を指定します。
[名前] の一覧で、GeoLocation を選択します。
[値] に式「=First(Fields!SpatialLocation.Value).ToString()」を入力します。
[追加] をクリックしてパラメーター値を指定します。
[名前] に「[@Distance]」と入力します。
[値] に「50」と入力します。
ターゲット レポートの作成の詳細については、「Customers_Near_Stores_2008R2 レポートの作成 (SSRS)」を参照してください。
レポート ユーザーがタイル レイヤーを変化させることができるようにするパラメーターの追加
タイル レイヤーの表示を変化させるパラメーターを追加するには
ShowBingMaps という名前のレポート パラメーターを追加します。
[プロンプト] を「Show Bing Map background?」に設定します。
[使用できる値] で、[表示] および [非表示] という値を指定します。
[既定値] で、[非表示] を指定します。
タイルの種類を変化させるパラメーターを追加するには
BingMapTileType という名前のレポート パラメーターを追加します。
[プロンプト] を「Bing Map tile type?」に設定します。
[使用できる値] で、[道路]、[航空写真]、および [ハイブリッド] という値を指定します。
[既定値] で、[道路] を指定します。
多角形レイヤーの透明度をカスタマイズするパラメーターを追加するには
USStatesTransparency という名前のレポート パラメーターを追加します。
[プロンプト] を「Transparency for US States?」に設定します。
[データ型] を Float に設定します。
[使用できる値] で、0、10、25、35、50、75 を指定します。
[既定値] で、0 を指定します。
パラメーターに基づいてタイル レイヤーのプロパティを構成するには
[マップ レイヤー] ペインで、タイル レイヤーを右クリックし、[タイルのプロパティ] をクリックします。
[全般] ページの [種類] に、式「[@BingMapTileType]」を入力します。
[表示] ページの [レイヤーの表示] で、[式を基に表示/非表示を切り替える] をクリックします。
式「[@ShowBingMaps]」を入力します。
パラメーターに基づいて米国の州のレイヤーの透明度を設定するには
[マップ レイヤー] ペインで、多角形レイヤーを右クリックし、[レイヤー データ] をクリックします。 [マップの多角形レイヤーのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[表示] ページの [透明度 (パーセント)] に、式「[@USStatesTransparency]」を入力します。
必要に応じてレポート パラメーターの順序を変更します。
ページの先頭のブックマークの追加
ページの先頭のブックマークを追加するには
- マップを選択し、プロパティ ペインで、[ブックマーク] を「Top」に設定します。
特定の州のすべての店舗を表示するマトリックスの追加
米国の州のレイヤーには、重複する店舗の場所がある州もあります。 そのため、テーブルを追加して、ユーザーが目的の店舗を選択できるようにします。 ユーザーが州をクリックすると、その州のすべての店舗が表示される場所に移動します。
マトリックスとラベルのための四角形を追加するには
rectStoresbyState という名前の四角形をマップの下に挿入します。
四角形の幅を広げてマップと同じ幅にします。
tbStoresbyStateLabel という名前のテキスト ボックスを追加し、「Store sales in each state」と入力します。
マトリックスとブックマークを追加するには
四角形のラベルの下に、tblxMatrix_StoresbyState という名前のマトリックスを挿入します。
StoreSales データセットの TotalDue を [データ] にドラッグします。 テキスト ボックスの書式を [通貨] に設定します。
StateProvinceCode に基づいた行グループを追加します。
Store に基づいた子行グループを追加します。
StateProvinceCode を含むテキスト ボックスを選択し、プロパティ ペインで、BookMark を式「=TRIM(Fields!StateProvinceCode.Value)」に設定します。
StateProvinceCode の横にカーソルを置き、スペースを追加し、右クリックして [プレースホルダーの作成] をクリックします。
[ラベル] に「BacktoTop」と入力します。
[値] に式「="Back to top"」を入力します。
[フォント] ページで、[色] を [青] に設定し、[文字飾り] を [下線] に設定します。
[アクション] ページで、[ブックマークに移動する] を選択します。
[ブックマークの選択] に「Top」と入力します。
必要に応じて、マトリックスの書式を設定します。
ドリルスルー リンクを作成するには
マトリックスで [Store] を右クリックし、テキスト ボックスを選択します。 [テキスト ボックス] のプロパティで、次の手順を実行します。
[フォント] ページで、[色] を [青] に設定し、[文字飾り] を [下線] に設定します。
[アクション] ページで、[レポートに移動する] を選択します。
[レポートの指定] の一覧で、[Customers_Near_Stores_2008R2] を選択します。
次の 3 つのターゲット レポート パラメーターを追加します。
GeoLocation: 式「=Fields!SpatialLocation.Value.ToString()」に設定します。
Radius: [@Distance] に設定します。
ShowAll: [@ShowAll] に設定します。
州のマップ レイヤーのハイパーリンク アクションの追加
マップの多角形要素のハイパーリンク アクションを追加するには
[マップ データ] ペインで、多角形レイヤーを右クリックし、[多角形のプロパティ] をクリックします。
[アクション] ページで、[ブックマークに移動する] をクリックし、式「=TRIM(Fields!StateProvinceCode.Value)」を入力します。
レポートを実行すると、店舗があるすべての州にこのアクションが含まれます。
レポートのプレビューおよび確認
レポートをプレビューして確認するには
レポートを実行し、次の点を確認します。
州の色が個人の売上合計に応じて変化すること。
店舗マーカーの色が店舗の売上合計に応じて変化すること。
州と店舗のマーカーの色が正しく解釈されるように凡例に情報が表示されていること。
各州に 2 文字の省略形の州名が表示されること。
各州のツールヒントにすべての個人顧客に関する売上合計が表示されること。
星型の各マーカーのツールヒントに店舗の名前が表示されること。
@ShowBingMaps のパラメーター値を変更すると、タイル レイヤーの表示と非表示が切り替わること。
@BingMapTileType のパラメーター値を変更して、さまざまな種類のタイルを表示します。
@PolygonLayerTransparency のパラメーター値を変更すると、米国の州の形状を表示するレイヤーの透明度が変更されること。
マップの横のマトリックスで、州ごとに 1 行のデータが存在すること。 行には、州の省略形、その州に自宅の住所がある個人顧客の数、個人顧客に対応する売上合計、その州に本社がある店舗の数、およびその店舗に対応する売上合計が含まれます。
店舗がある州をクリックすると、 マップの下にあるマトリックスのその州のエントリに移動して、 その州のすべての店舗が表示されること。
[Back to top] をクリックすると、 レポートの先頭にあるマップに移動すること。
(省略可能) Customers_Near_Stores_2008R2 レポートを作成した後、次のリンクについて確認します。店舗マーカーをクリックするとターゲット レポートが開くこと。 店舗の売上のマトリックスで店舗をクリックするとターゲット レポートが開くこと。 このレポートには、選択した店舗から半径 50 マイル以内にいる顧客がすべて表示されます。
ターゲット レポートの詳細については、「Customers_Near_Stores_2008R2 レポートの作成 (SSRS)」を参照してください。
次の手順
これで、このレポートの作成が完了しました。 他の AdventureWorks サンプル レポートを作成するには、「チュートリアル: AdventureWorks 2008R2 サンプル レポートの作成 (SSRS)」を参照してください。
変更履歴
変更内容 |
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