[サブスクリプションのプロパティ - サブスクライバ]
サブスクライバの [サブスクリプションのプロパティ] ダイアログ ボックスを使用すると、プル サブスクリプションのプロパティを表示したり設定したりできます。
[サブスクリプションのプロパティ] ダイアログ ボックスの各プロパティには説明が含まれています。プロパティをクリックすると、ダイアログ ボックスの一番下に説明が表示されます。このトピックでは、いくつかのプロパティについて追加情報を示します。プロパティは次のように分類されます。
すべてのサブスクリプションに適用されるプロパティ。
トランザクション サブスクリプションに適用されるプロパティ。
マージ サブスクリプションに適用されるプロパティ。
読み取り専用として表示されているオプションの場合、サブスクリプションが作成されている場合にのみ設定できます。サブスクリプションの新規作成ウィザードで使用することのできないオプションを設定する場合は、サブスクリプションをストアド プロシージャで作成します。詳細については、「プル サブスクリプションを作成する方法 (レプリケーション Transact-SQL プログラミング)」および「プッシュ サブスクリプションを作成する方法 (レプリケーション Transact-SQL プログラミング)」を参照してください。
注 |
---|
ディストリビューション エージェントまたはマージ エージェントのジョブがサブスクリプションに対してまだ作成されていない場合、ほとんどのサブスクリプション プロパティは表示されません。プル サブスクリプションのエージェント ジョブを作成するには、sp_addpullsubscription_agent (Transact-SQL) (スナップショットまたはトランザクション パブリケーションへのサブスクリプションの場合)、または sp_addmergepullsubscription_agent (Transact-SQL) (マージ パブリケーションの場合) を実行します。 |
すべてのサブスクリプションに対するオプション
[スナップショットからパブリッシュされたデータを初期化]
サブスクリプションがスナップショットで初期化されるか (既定)、別の方法で初期化されるかを決定します。サブスクリプションの初期化の詳細については、「サブスクリプションの初期化」を参照してください。[スナップショットの場所]
初期化または再初期化の際にアクセスするスナップショット ファイルの場所を決定します。場所は次の値のいずれかです。[既定の場所] : ディストリビュータの構成時に定義される既定の場所です。詳細については、「既定のスナップショットの場所を指定する方法 (SQL Server Management Studio)」を参照してください。
[代替フォルダ] : [パブリケーションのプロパティ] ダイアログ ボックスで指定することができる代替の場所です。詳細については、「スナップショット フォルダの代替位置」を参照してください。
[動的スナップショット フォルダ] : パラメータ化された行フィルタを使用するマージ パブリケーションのスナップショットの場所です。詳細については、「パラメータ化されたフィルタを使用したマージ パブリケーションのスナップショット」を参照してください。
[FTP フォルダ] : FTP (ファイル転送プロトコル) サーバーにアクセスできるフォルダです。詳細については、「FTP によるスナップショットの転送」を参照してください。
[スナップショット フォルダ]
[スナップショットの場所] オプションに対して [既定の場所] 以外の値を選択した場合、そのスナップショット フォルダへのパスを指定する必要があります。[Windows 同期マネージャを使用]
Microsoft Windows 同期マネージャを使用して、サブスクリプションを同期化できるかどうかを決定します。詳細については、「Windows 同期マネージャ」を参照してください。[セキュリティ]
[エージェント プロセス アカウント] 行をクリックしてプロパティ ボタン ([...]) をクリックし、ディストリビューション エージェントまたはマージ エージェントがサブスクライバで実行されるアカウントを変更します。接続に関するセキュリティ オプションは、サブスクリプションの種類によって異なります。トランザクション パブリケーションへのサブスクリプションの場合、ディストリビューション エージェントがディストリビュータへの接続を作成するアカウントを変更するには、[ディストリビュータ接続] をクリックしてプロパティ ボタン ([...]) をクリックします。
トランザクション パブリケーションへの即時更新サブスクリプションの場合、上記のディストリビュータ接続に加え、サブスクライバからパブリッシャに変更を伝達するのに使用する方法を変更することができます。これを行うには、[パブリッシャ接続] をクリックしてプロパティ ボタン ([...]) をクリックします。
マージ パブリケーションへのサブスクリプションの場合、[パブリッシャ接続] をクリックしてプロパティ ボタン ([...]) をクリックします。
各エージェントに必要な権限の詳細については、「レプリケーション エージェントのセキュリティ モデル」を参照してください。
トランザクション サブスクリプションに対するオプション
- [更新可能なサブスクリプション]
サブスクライバの変更がパブリッシャにレプリケートされるかどうかを決定します。変更は、キュー更新または即時更新を使用してレプリケートすることができます。[サブスクライバの更新方法] オプションでは、どの方法を使用するかを決定します。詳細については、「トランザクション レプリケーションの更新可能なサブスクリプション」を参照してください。
マージ サブスクリプションに対するオプション
[パーティション定義 (HOST_NAME)]
パラメータ化されたフィルタを使用するパブリケーションの場合、マージ レプリケーションでは、同期化中に 2 つのシステム関数 SUSER_SNAME() と HOST_NAME() のうちの 1 つ (フィルタが両方の関数を参照する場合は両方の関数) を評価して、サブスクライバが受け取る必要のあるデータを決定します。既定では、HOST_NAME() は、マージ エージェントが実行されているコンピュータの名前を返しますが、この値はサブスクリプションの新規作成ウィザードで上書きすることができます。パラメータ化されたフィルタと HOST_NAME() の上書きの詳細については、「パラメーター化された行フィルター」を参照してください。[サブスクリプションの種類] と [優先度]
サブスクリプションがクライアント サブスクリプションまたはサーバー サブスクリプションであるかどうかを表示します (これは、サブスクリプションが作成された後では変更できません)。サーバー サブスクリプションは、他のサブスクライバへデータを再パブリッシュし、競合解決方法の優先度を割り当てることができます。サブスクリプションの新規作成ウィザードでサーバーのサブスクリプションの種類を選択した場合、サブスクライバには競合解決方法で使用される優先度が割り当てられます。サブスクリプションの種類、優先度、および競合解決方法の詳細については、「マージ レプリケーションで競合を検出および解決する方法」の「サブスクリプションの種類」を参照してください。
[競合を対話的に解決]
インタラクティブ競合回避モジュールのユーザー インターフェイスを使用して、マージ同期中の競合を回避するかどうかを決定します。これを行うには、[Windows 同期マネージャを使用] に [有効化] の値を設定する必要があります。詳細については、「インタラクティブな競合解決」を参照してください。[Web 同期]
[Web 同期を使用] では、Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) サーバーに接続してサブスクリプションを同期するかどうかを決定します。このオプションは、パブリケーションに対して Web 同期が有効である場合のみ有効です。詳細については、「マージ レプリケーションの Web 同期」を参照してください。[Web 同期を使用] に [True] を選択した場合、次の手順に従います。
[Web サーバー アドレス] に IIS サーバーのフル アドレスを入力します。
サブスクライバが IIS サーバーに接続されるアカウントを設定または変更するには、[Web サーバー接続] 行をクリックしてプロパティ ボタン ([...]) をクリックします。
必要であれば、[Web サーバーのタイムアウト] を変更します。タイムアウトは Web 同期要求の期限が切れるまでの期間 (秒単位) です。
構成の詳細については、「マージ レプリケーションの Web 同期を構成する方法 (SQL Server Management Studio)」を参照してください。