パブリッシュ済みレポートのパラメータを設定する方法 (Reporting Services の SharePoint 統合モード)
パラメータ化されたレポートとは、レポートの実行時にデータをフィルタ選択するために使用する入力値を受け入れるレポートです。パラメータは、レポートの作成時に定義されます。レポート定義でレポート パラメータがどのように定義されているかによって、単一の値、複数の値、または動的な値を受け入れることができます。動的な値は、直前の選択に応じて変化します (たとえば、製品カテゴリを選択したとき、次の選択ではそのカテゴリの特定の製品を選択するなど)。パラメータには既定値を指定することもできます。フィルタ選択したレポートを自動的に実行する場合に既定値を使用することも、既定値を別の値に置き換えることもできます。
このようなプロパティはレポート定義で設定することも、レポートがパブリッシュされた後で設定することもできます。パブリッシュされたレポートの一部のパラメータ プロパティを変更して、値や表示プロパティを変更することはできますが、パラメータの名前やデータ型を変更することはできません。パラメータ名とデータ型は、レポート作成者のみがレポート定義内で変更できます。
パラメータ化されたレポートを実行する際、有効な値を示すドロップダウン リストがレポートに含まれており、そこから選択できることもありますが、一般的には入力する値の種類を知っておく必要があります。
パブリッシュ済みレポートのパラメータ プロパティを設定するには、レポートに対する "アイテムの編集" 権限が必要です。SharePoint サイトから実行するレポートのパラメータ プロパティの一部またはすべてを変更することができます。レポートを個人用に設定するために、繰り返して使用したいパラメータ値の組み合わせを保存することはできません。指定した既定値は、レポートを開いたすべてのユーザーによって使用されます。
レポートを常に表示するように構成されたレポート ビューア Web パーツにレポートを埋め込む場合には、レポート ビューア Web パーツのプロパティを設定します。詳細については、「レポート ビューア Web パーツを Web ページに追加する方法 (Reporting Services の SharePoint 統合モード)」を参照してください。
パラメータ化されたレポートを実行するには
レポートが格納されているライブラリを開きます。
レポート名をクリックします。パラメータのあるレポートをあらかじめ調べておく必要があります。レポートの外観からは、パラメータ化されているかどうか判別できません。
レポートを開き、使用するパラメータを指定します。パラメータ領域は、レポート ビューア Web パーツのプロパティ設定に応じて、表示、折りたたみ、または非表示になっています。
パラメータ領域が表示されている場合は、各パラメータの値を選択します。
レポートの縦方向に色付きの細い枠が表示され、その中央部に矢印がある場合、パラメータ領域が折りたたまれています。矢印をクリックすると、展開できます。
パラメータ領域が非表示になっている場合、値を指定することはできません。
パラメータ領域の下部にある [適用] をクリックすると、レポートが実行されます。
指定した値の組み合わせによっては、意図した結果が得られない場合があります。必要な情報が得られない場合は、作成者によるレポートの変更が必要である可能性があります。
[OK] をクリックします。
パラメータ プロパティを設定するには
レポートが格納されているライブラリまたはフォルダを開きます。
レポートをポイントして、下向きの矢印をクリックします。
[パラメータの管理] をクリックします。レポートにパラメータが含まれている場合、ページに各パラメータが一覧表示されます。一覧には、パラメータの名前、データ型、既定で使用されるデータ値、およびレポートを開いたときにパラメータ領域を表示するかどうかが示されます。
一覧で、設定を変更するパラメータをクリックします。
[既定値] に、パラメータの値を入力します。この値は検証されないため、レポートに対して有効な値を入力するように注意してください。
レポートの作成時に定義された既定値を使用するには、[レポート定義で指定されている値式を使用] を選択します。レポート定義で既定値が指定されていない場合、このオプションは使用できません。
レポート定義の既定値を置き換える値を指定するには、[レポートの既定値を上書き] を選択します。NULL 値が許可されるレポート パラメータについては、[Null] チェック ボックスをオンにすることで、そのパラメータに基づくフィルタ処理を無効にすることができます。
レポートが処理される前に各ユーザーが値を指定できるようにするには、[パラメータは既定値を持たない] を選択します。このオプションを選択した場合、ユーザーに値の指定を求めるための表示設定を行う必要があります。
すべてのパラメータに既定値があれば、ユーザーがレポートを開くと自動的にその既定値を使用してレポートが実行されます。ただし、レポート領域が表示される場合には、ユーザーは既定値を変更してレポートを再実行することができます。
パラメータを表示するかどうかを決定する表示オプションを設定します。
ページにパラメータを表示するには、[ユーザーにメッセージを表示] を選択します。フィールド内に表示される入力要求テキストで、ユーザーが入力する必要のあるデータの形式や型に関する簡単な説明を示すことができます。
既定値を使用し、パラメータ領域にパラメータを表示しない場合には、[非表示] を選択します。
既定値を使用し、パラメータ領域にもサブスクリプション ページにもパラメータを表示しない場合には、[内部] を選択します。
[適用] をクリックします。