レポートのデザインと実装 (Reporting Services)

Reporting Services には、レポートをデザインするためのツールとして、Business Intelligence Development Studio のレポート デザイナ、レポート ビルダ 1.0、およびレポート ビルダ 2.0 の 3 つが用意されています。

レポート デザイナは、完全な機能を備えた Reporting Services レポートを作成するためのグラフィカル インターフェイスです。さまざまな種類のデータ ソースにアクセスして、高度にカスタマイズされたレポートを作成できます。レポートが完成したら、Reporting Services のすべてのレポート管理機能にアクセスできるようになります。レポート デザイナを使用するには、データ ソースに接続してクエリを実行する方法を理解しておく必要があります。ただし、レポート定義言語 (RDL) に関する知識は必要ありません。

レポート ビルダ 1.0 は、アドホック レポートを構築するためのクライアント側アプリケーションです。レポート ビルダ 1.0 を使用するには、データ ソースのレポート モデルをデザインし、Business Intelligence Development Studio のレポート モデル プロジェクトを使用してそのレポート モデルをパブリッシュする必要があります。その後、レポート ビルダ 1.0 で、そのレポート モデルにデータ ソースとして接続できます。わかりやすいインターフェイスを使用して、データ フィールドをレポート テンプレートにドラッグし、その後でデータのグループ化、並べ替え、書式設定、および小計の計算を行うことができます。レポート モデルのデータをクリックスルーすると、自動生成されたレポートを表示できます。他のアプリケーション (Microsoft Office Excel など) にレポートをエクスポートして、そのレポートをパブリッシュしたり、ローカルに保存したりできます。レポート ビルダ 1.0 を使用する場合、SQL Server の使用方法に関する知識は必要ありません。

レポート ビルダ 2.0 は、ビジネス ユーザーが使い慣れた Microsoft Office 環境で作業できるように Office 向けに最適化された直感的なレポート作成環境です。レポート ビルダ 2.0 を使用すると、データの操作、レイアウトの定義、レポートのプレビューのほか、レポート サーバーまたは SharePoint サイトに対するレポートのパブリッシュなどを行うことができます。このアプリケーションには、クエリ ビルダや式エディタのほか、テーブルやグラフを作成するためのウィザードが付属しています。SQL Server 2008 Reporting Services の高度なレポート機能もサポートされています。

レポートは、プログラムを使用して作成することもできます。詳細については、「開発者ガイド (Reporting Services)」を参照してください。

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