ログイン転送タスク
ログイン転送タスクは、SQL Server のインスタンス間で 1 つ以上のログインを転送します。
ログイン転送タスクは、すべてのログイン、指定したログインのみ、または指定したデータベースにアクセスしたすべてのログインを転送するように構成できます。sa ログインは転送できません。SQL Server 2000 以降では、sa ログインの名前を変更できますが、名前の変更後も sa ログインを転送することはできません。
また、ログインに関連付けられているセキュリティ識別子 (SID) をコピーするかどうかも指定できます。ログイン転送タスクをデータベース転送タスクと共に使用する場合、SID を転送先にコピーする必要があります。コピーしない場合、転送したログインが転送先データベースで認識されません。
転送先では、転送されたログインは無効にされ、ランダムなパスワードが割り当てられます。ログインを使用する前に、転送先サーバーの sysadmin ロールのメンバがパスワードを変更して、ログインを有効にする必要があります。
転送するログインが既に転送先に存在している場合もあります。ログイン転送タスクでは、既存のログインの処理を次のように構成できます。
既存のログインを上書きします。
重複するログインが存在する場合、タスクを失敗とします。
重複するログインをスキップします。
ログイン転送タスクは実行時に、2 つの SMO 接続マネージャを使用して、転送元および転送先サーバーに接続します。SMO 接続マネージャの構成はログイン転送タスクとは別に行い、ログイン転送タスクは SMO 接続マネージャを参照します。SMO 接続マネージャは、サーバーと、サーバーに接続する際に使用する認証モードを指定します。詳細については、「SMO 接続マネージャ」を参照してください。
SQL Server のインスタンス間でのログインの転送
ログイン転送タスクでは、転送元または転送先として、SQL Server 2000 または SQL Server をサポートします。転送元または転送先として使用するバージョンに関する制限はありません。
イベント
ログイン転送タスクでは、転送されたログインの数を報告する情報イベントと、ログインが上書きされた場合の警告イベントが発生します。
ログインの転送の進捗状況は報告されません。0% または 100% 完了した場合のみ報告されます。
実行値
タスクの ExecutionValue プロパティで定義する実行値は、転送されたログインの数を返します。ログイン転送タスクの ExecValueVariable プロパティにユーザー定義変数を割り当てると、パッケージの他のオブジェクトからログインの転送に関する情報を使用できるようになります。詳細については、「Integration Services の変数」および「パッケージでの変数の使用」を参照してください。
ログ エントリ
ログイン転送タスクには、次のようなカスタム ログ エントリがあります。
TransferLoginsTaskStarTransferringObjects 転送が開始されたことを報告するログ エントリです。ログ エントリには開始時刻が含まれます。
TransferLoginsTaskFinishedTransferringObjects 転送が完了したことを報告するログ エントリです。ログ エントリには終了時刻が含まれます。
また、OnInformation イベントのログ エントリは転送されたログインの数を報告し、OnWarning イベントのログ エントリは転送先でログインが上書きされると書き込まれます。
セキュリティおよび権限
転送元サーバーのログインを参照し、転送先サーバーにログインを作成するユーザーは、両方のサーバーのサーバー ロール sysadmin のメンバでなければなりません。
ログイン転送タスクの構成
プロパティを設定するには、SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。
SSIS デザイナで設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。
SSIS デザイナでこれらのプロパティを設定する方法については、次のトピックを参照してください。
プログラムによるログイン転送タスクの構成
プログラムによってこれらのプロパティを設定する方法の詳細については、次のトピックを参照してください。
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