Analysis Services DDL 実行タスク
Analysis Services DDL 実行タスクは、データ定義言語 (DDL) ステートメントを実行します。DDL ステートメントを使用すると、マイニング モデル、およびキューブやディメンションなどの多次元オブジェクトを作成、削除、または変更できます。たとえば DDL ステートメントは、Adventure Works キューブ内にパーティションを作成したり、SQL Server に含まれるサンプルの Analysis Services データベースである Adventure Works DW のディメンションを削除できます。
DDL ステートメントは、Analysis Services スクリプト言語 (ASSL) のステートメントとして表され、XML for Analysis (XMLA) コマンドで構成されます。
ASSL は、Analysis Services のインスタンス、それに含まれるデータベースやデータベース オブジェクトの定義、および記述に使用されます。詳細については、「Analysis Services スクリプト言語のリファレンス」を参照してください。
XMLA は、Create、Alter、Process などのアクション コマンドを、Analysis Services のインスタンスに送信する場合に使用されるコマンド言語です。詳細については、「XML for Analysis リファレンス (XMLA)」を参照してください。
Analysis Services DDL 実行タスクは、Analysis Services 接続マネージャを使用して、Analysis Services のインスタンスまたは Analysis Services プロジェクトに接続します。詳細については、「Analysis Services 接続マネージャ」を参照してください。
DDL コードが別のファイルに格納されている場合、Analysis Services DDL 実行タスクはファイル接続マネージャを使用して、そのファイルのパスを指定します。詳細については、「ファイル接続マネージャ」を参照してください。
DDL ステートメントには、パスワードおよびその他の機微な情報が含まれる場合があるため、1 つ以上の Analysis Services DDL 実行タスクが含まれるパッケージでは、パッケージの保護レベル EncryptAllWithUserKey または EncryptAllWithPassword を使用する必要があります。詳細については、「Integration Services パッケージ」を参照してください。
DDL の例
次の 3 つの DDL ステートメントは、SQL Server に含まれる Analysis Services データベースである、Adventure Works DW のスクリプト オブジェクトによって生成されたものです。
次の DDL ステートメントは、Promotion ディメンションを削除します。
<Delete xmlns="https://schemas.microsoft.com/analysisservices/2003/engine">
<Object>
<DatabaseID>Adventure Works DW</DatabaseID>
<DimensionID>Dim Promotion</DimensionID>
</Object>
</Delete>
次の DDL ステートメントは、Adventure Works DW キューブを処理します。
<Batch xmlns="https://schemas.microsoft.com/analysisservices/2003/engine">
<Parallel>
<Process xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<Object>
<DatabaseID>Adventure Works DW</DatabaseID>
</Object>
<Type>ProcessFull</Type>
<WriteBackTableCreation>UseExisting</WriteBackTableCreation>
</Process>
</Parallel>
</Batch>
次の DDL ステートメントは、Forecasting マイニング モデルを作成します。
<Create xmlns="https://schemas.microsoft.com/analysisservices/2003/engine">
<ParentObject>
<DatabaseID>Adventure Works DW</DatabaseID>
<MiningStructureID>Forecasting</MiningStructureID>
</ParentObject>
<ObjectDefinition>
<MiningModel xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<ID>Forecasting</ID>
<Name>Forecasting</Name>
<Algorithm>Microsoft_Time_Series</Algorithm>
<AlgorithmParameters>
<AlgorithmParameter>
<Name>PERIODICITY_HINT</Name>
<Value xsi:type="xsd:string">{12}</Value>
</AlgorithmParameter>
</AlgorithmParameters>
<Columns>
<Column>
<ID>Amount</ID>
<Name>Amount</Name>
<SourceColumnID>Amount</SourceColumnID>
<Usage>Predict</Usage>
</Column>
<Column>
<ID>Model Region</ID>
<Name>Model Region</Name>
<SourceColumnID>Model Region</SourceColumnID>
<Usage>Key</Usage>
</Column>
<Column>
<ID>Quantity</ID>
<Name>Quantity</Name>
<SourceColumnID>Quantity</SourceColumnID>
<Usage>Predict</Usage>
</Column>
<Column>
<ID>Time Index</ID>
<Name>Time Index</Name>
<SourceColumnID>Time Index</SourceColumnID>
<Usage>Key</Usage>
</Column>
</Columns>
<Collation>Latin1_General_CS_AS_KS</Collation>
</MiningModel>
</ObjectDefinition>
</Create>
Analysis Services DDL 実行タスクの構成
プロパティを設定するには、SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。
SSIS デザイナで設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。
SSIS デザイナでこれらのプロパティを設定する方法については、次のトピックをクリックしてください。
プログラムによる、Analysis Services DDL 実行タスクの構成
プログラムによってこれらのプロパティを設定する方法の詳細については、次のトピックを参照してください。
その他の関連タスク
Integration Services には、分析オブジェクトの処理やデータ マイニング予測クエリの実行など、ビジネス インテリジェンス操作を実行する多数のタスクが含まれます。
関連するビジネス インテリジェンス タスクの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。
|