Web サービス タスク

Web サービス タスクは、Web サービス メソッドを実行します。Web サービス タスクは、次の目的で使用できます。

  • Web サービス メソッドが返す値を変数に書き込みます。たとえば、Web サービス メソッドから 1 日の最高気温を取得し、その値を使用して、列の値を設定する式で使用する変数を更新できます。

  • Web サービス メソッドが返す値をファイルに書き込みます。たとえば、見込み客の一覧をファイルに書き込み、データをデータベースに書き込む前にそのデータをクリーンにするためのパッケージのデータ ソースとして、そのファイルを使用できます。

Web サービス タスクは、HTTP 接続マネージャを使用して Web サービスに接続します。HTTP 接続マネージャは、Web サービス タスクとは別に構成され、タスク内で参照されます。HTTP 接続マネージャは、サーバーの URL、Web サービスのサーバーにアクセスするための資格情報、タイムアウト長などの、サーバーのプロキシ設定を指定します。詳細については、「HTTP 接続マネージャ」を参照してください。

重要な注意事項重要

HTTP 接続マネージャでは、匿名認証と基本認証のみがサポートされています。 Windows 認証はサポートされていません。

HTTP 接続マネージャは、Web サイトまたは Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルを参照できます。WSDL ファイルを参照する HTTP 接続マネージャの URL には、?WSDL パラメータが含まれます。たとえば、http://MyServer/MyWebService/MyPage.asmx?WSDL と指定します。

SSIS で用意されている [Web サービス タスク エディタ] ダイアログ ボックスを使用して Web サービス タスクを構成するには、WSDL ファイルがローカルで使用できる必要があります。

  • HTTP 接続マネージャが Web サイトを参照する場合、WSDL ファイルを手動でローカル コンピュータにコピーする必要があります。

  • HTTP 接続マネージャが WSDL ファイルを参照する場合、Web サービス タスクを使用して、Web サイトからその WSDL ファイルをローカル ファイルにダウンロードできます。

WSDL ファイルには、Web サービスが提供するメソッド、メソッドに必要な入力パラメータ、メソッドが返す応答、および Web サービスとの通信方法が一覧表示されます。

メソッドが入力パラメータを使用する場合、Web サービス タスクにはパラメータ値が必要です。たとえば、身長に基づいて購入するスキーの長さをアドバイスする Web サービス メソッドでは、入力パラメータに身長を送信する必要があります。パラメータ値は、タスク内で定義されている文字列、またはタスクのスコープか親コンテナで定義されている変数によって指定できます。変数を使用すると、パッケージ構成またはスクリプトを使用してパラメータ値を動的に更新できるという利点があります。詳細については、「Integration Services の変数」および「パッケージ構成」を参照してください。

注意注意

Web サービス タスクがサポートするパラメータのデータ型は、整数や文字列などのプリミティブ型、プリミティブ型の配列とシーケンス、および列挙型のみです。

多くの Web サービス メソッドでは、入力パラメータを使用しません。たとえば、今月が誕生月の大統領の名前を取得する Web サービス メソッドでは、入力パラメータは必要ありません。これは、Web サービスで現在の月をローカルに判別できるためです。

Web サービス メソッドの結果は、変数またはファイルに書き込むことができます。結果を書き込むファイルを指定するか、変数の名前を指定するには、ファイル接続マネージャを使用します。詳細については、「ファイル接続マネージャ」および「Integration Services の変数」を参照してください。

Web サービス タスクで使用できるカスタム ログ メッセージ

次の表は、Web サービス タスクに対して有効にできるカスタム ログ エントリの一覧です。詳細については、「パッケージへのログ機能の実装」および「ログ記録用のカスタム メッセージ」を参照してください。

ログ エントリ

説明

WSTaskBegin

タスクが Web サービスへのアクセスを開始しました。

WSTaskEnd

タスクが Web サービス メソッドを完了しました。

WSTaskInfo

タスクに関する説明情報を提供します。

Web サービス タスクの構成

プロパティを設定するには SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。

SSIS デザイナで設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

SSIS デザイナでこれらのプロパティを設定する方法については、次のトピックを参照してください。

プログラムによる Web サービス タスクの構成

プログラムによってこれらのプロパティを設定する方法の詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

Integration Services のアイコン (小) 最新の Integration Services の入手

マイクロソフトが提供する最新のダウンロード、アーティクル、サンプル、ビデオ、およびコミュニティで選択されたソリューションについては、MSDN または TechNet の Integration Services のページを参照してください。

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